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冬に子供が生まれる の商品レビュー

3.2

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    4

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2024/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題材  超常現象 テーマ  人生は不思議な出来事に満ちている 最も伝えたかったこと  =テーマ 何が新しいのか  題材やテーマではなく、佐藤正午の書く文章そのもの キャッチコピーは何か 「みんなには内緒な?〜人生は不思議な出来事にみちている〜」 「記憶の足音が聴こえる、数奇な半生の物語が再生される」 その他(心に残ったことなど)  すっきりする話ではない  謎に満ち溢れている  マルセイ、マルユウ、どっちがどっちなのかもわからなくなる  わからないことだらけ  でも、正午さんの文章が味わい深い、興味深い、ずっと読んでいたい

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2024/04/29

Xで見かけて表紙が酒井駒子さんだったのに惹かれて読んでみた。 人の記憶の曖昧さを逆手にとったSFって感じがした。最初は、ん?ちょっと…と思ったのに、途中から一気に読んでしまった。 噂話は怖い。子供はいくつになっても自分の言うことを聞くものと思い込んでる親、子供の頃はなんでも話して...

Xで見かけて表紙が酒井駒子さんだったのに惹かれて読んでみた。 人の記憶の曖昧さを逆手にとったSFって感じがした。最初は、ん?ちょっと…と思ったのに、途中から一気に読んでしまった。 噂話は怖い。子供はいくつになっても自分の言うことを聞くものと思い込んでる親、子供の頃はなんでも話してくれたのにと子供に自分の知らない部分があることを嘆く親も怖い。 あんなに自分があんなことをしたからこんなことをしたからと嘆いていたのに、最後にまた余計なお世話を焼こうとしている杉森先生w

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2024/04/24

記憶があいまいになって認識が揺れるというのはカズオ・イシグロの世界を想起させます。また、二人の人格が入れ違うという「とりかえばや」的な要素もちょっとあり、おもしろい。湊先生は作者そのものなのでしょうか。少なくとも私にとっては現実感が乏しいストーリーで、感情移入はしなかったけど、と...

記憶があいまいになって認識が揺れるというのはカズオ・イシグロの世界を想起させます。また、二人の人格が入れ違うという「とりかえばや」的な要素もちょっとあり、おもしろい。湊先生は作者そのものなのでしょうか。少なくとも私にとっては現実感が乏しいストーリーで、感情移入はしなかったけど、ところどころリアルなので、そのアンバランスが魅力なのかもしれない。すごーくおもしろいというわけではないけど、一気読みさせられる佐藤正午ワールドです。『身の上話』のときも、”そんなわけないだろー”と思った記憶があります。

Posted byブクログ

2024/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学校からの友達、マルセイとマルユウと転校生だった佐渡くん。彼ら3人がUFO を見たことによって何かが変わる。記憶と人格の入れ替わりと混在、噂と過去の創造でますます世界とズレを生じる主人公たち。過去がどんどん改変されていく様子が不気味だった。そしてマルユウたちは不思議を受け入れそれでいいのだ世界観でハッピーエンド。

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2024/04/16

小学生時代の親友といつの間にか疎遠になって、同窓会で無責任に噂話をして…というのはよくある話だけど、UFO見た仲となるとなかなか無い。ミステリーのような、SFのような不思議な物語。

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2024/04/16

これは読みにくい小説ですねえ。 最初は、何とも曖昧で、一人称の当人も入れ替わり立ち替わりで事態が呑み込めません。勿論、これは意図的な書き方であり、上手いのですが、その分鬱憤が溜まります(^_^;) 読んでいくうちに分かってくる?いえいえ、ますます混乱が増すばかり。えっ、丸田君...

これは読みにくい小説ですねえ。 最初は、何とも曖昧で、一人称の当人も入れ替わり立ち替わりで事態が呑み込めません。勿論、これは意図的な書き方であり、上手いのですが、その分鬱憤が溜まります(^_^;) 読んでいくうちに分かってくる?いえいえ、ますます混乱が増すばかり。えっ、丸田君が入れ・・・ 終盤になってようやくこういうことらしい、とは分かるものの、とんでもない内容なので。 今まで見たことのない小説でした。決して読みやすくはないものの、途中で放り出すわけにもいきませんでした。少しでも真実、いや話の本質を知りたくて・・・

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2024/04/13

人の存在が混ざって、彼らを知る人の記憶の中でもそうなってしまう? 時空と共に読者の脳みそかシナプスか何かも一緒に歪みました

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2024/04/11

なんとも不思議な物語だった。これは誰が語っているのか?マルユウ?マルセイ?と頭の中でグルグル回ってた。UFOが出てきたり、謎のメッセージが届いたり謎だらけの物語で解読が難しかったけど、これは解読しなくてもいいのかもしれない、この世界を楽しんで読むことにしようと考えた。そしたらや...

なんとも不思議な物語だった。これは誰が語っているのか?マルユウ?マルセイ?と頭の中でグルグル回ってた。UFOが出てきたり、謎のメッセージが届いたり謎だらけの物語で解読が難しかったけど、これは解読しなくてもいいのかもしれない、この世界を楽しんで読むことにしようと考えた。そしたらやっぱり再読したいと思った。

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2024/04/10

ある夜、丸田優は誰かわからない謎のメッセージを受けて…。 その後、丸田誠一郎の葬儀があり…。 丸田優(マルユウ)と丸田誠一郎(マルセイ)は、幼馴染であり、そこに佐渡理が転校してきたことにより、似ている丸田の区別をつけるための呼び名がマルセイとマルユウになった。 しかし、高校にな...

ある夜、丸田優は誰かわからない謎のメッセージを受けて…。 その後、丸田誠一郎の葬儀があり…。 丸田優(マルユウ)と丸田誠一郎(マルセイ)は、幼馴染であり、そこに佐渡理が転校してきたことにより、似ている丸田の区別をつけるための呼び名がマルセイとマルユウになった。 しかし、高校になると2人を間違って覚える同級生もあって…それが大人になってからもあり、混同しがちである。 だが、それはこの3人の男児が小学生の頃に「UFOの子供たち」と呼ばれていたからで、そのあと18歳のときに天神山の事故で何かあったのでは…と。 この事故の後からマルセイとマルユウの違いが明確でなくなるような不思議な感覚になってくる。 不思議といえば、なにかしら車に関係してきて… 運転免許を持たないままだったこと。 そういえば湊先生も…だ。 最後も気になるメッセージが残されていた。 これは誰から…。 最後まで謎めいている。 今、UFOなのか?という気持ち。 そして、なんとも捉えどころのない不思議な感覚にどう消化したらいいのかわからないでいる。

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2024/04/05

佐藤正午らしい読者を翻弄するギミックは健在だが、『鳩の撃退法』『月の満ち欠け』ほどの興味を掻き立てられなかった。 今さらUFO?という題材の新鮮味の無さにまず興醒めするし、マルユウ・マルセイとその周囲の人々の運命をもって何を描こうとしたのかが伝わりにくい。 偶然に左右される人生...

佐藤正午らしい読者を翻弄するギミックは健在だが、『鳩の撃退法』『月の満ち欠け』ほどの興味を掻き立てられなかった。 今さらUFO?という題材の新鮮味の無さにまず興醒めするし、マルユウ・マルセイとその周囲の人々の運命をもって何を描こうとしたのかが伝わりにくい。 偶然に左右される人生の不確かさという普遍のテーマを描こうとしているようにも思えるが、それと双子のような同級生、UFOという特殊な要素の食い合わせが良くない。 途中で語り部の正体が明かされるトリックも、人称が徹底されていない印象で、鮮やかさに欠ける。

Posted byブクログ