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冬に子供が生まれる
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冬に子供が生まれる

佐藤正午(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2024/01/30
JAN 9784093867078

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商品レビュー

3.2

61件のお客様レビュー

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2024/11/09

また、失敗した。 362ページも読んできて、最後の最後にこの先生がどうして、何もかもが悲しくて泣いているのか。成功すれば、その感情が理解できて自分も泣けていたのかもしれない…

Posted by ブクログ

2024/11/04

彼はこう思っていた。僕は大事なことを忘れているのかもしれない。何かとてつもなく大きな約束を果たさないまま生きているのかもしれない。漫然と、平気でいままで生きてきたのかもしれない。そしてそのせいできっと誰かに歯がゆい思いをさせている。失望させている。誰か、顔は見えないけれど、どこか...

彼はこう思っていた。僕は大事なことを忘れているのかもしれない。何かとてつもなく大きな約束を果たさないまま生きているのかもしれない。漫然と、平気でいままで生きてきたのかもしれない。そしてそのせいできっと誰かに歯がゆい思いをさせている。失望させている。誰か、顔は見えないけれど、どこかにいるその誰かを、深く失望させている。 あの事故さえなければマルセイは有名バンドの一員になれたはずだと、同級生たちの噂話を認めさせたいのか。マルセイだけではなく、ほかの二人の未来も予定が狂って失敗だったと言わせたいのか。ではあの事故さえなければ、ひとは災難さえ避けて生きていれば、誰もが思い描いた未来をまるごと手にできるというのか十八蔵で予定していた未来を。 去年、きみに会って、実際に言葉で自分の思いを伝えるつもりでいました。あの事故の騒ぎが落ち着いたあと、連絡がついたらすぐに飛んでいって、もっとほかにもきみが望むことや、わたしにできることがあればそれもやるし、わたしにできることは全部やる、そう言おうと心に決めていました。 でも思い描いていた機会は、思い描いていたようには訪れませんでした。 「自分勝手な先生でコメン。でも、夫に早死にされた人生をもう一回生きたいとは思わないわ。夫に死なれた妻がつらいのは、独り言もそうだけど、なんてことない小さな話を聞いてくれる人がいなくなることなのよ。大事な人が亡くなって気づくのは、その人に言いたいことがもう言えないということ。今日一日の出先での出来事とか、もののはずみでよみがえった学生時代の思い出とか、伝えたくてももう伝えられないということ。宇宙人に愛された特別な子供の話とかじゃなくてね、ほんとにもっと平凡なこと、他人にはどうでもいいこと、たとえば若いときのわたしは真秀みたいに痩せてて、それから運動神経が良くて…」 「まあいいわ。とにかくそういう話ができなくなるのよ、先に夫に死なれると。ピンとこないでしょう?もっと大事な話をすることが夫婦の大事だと思うでしょう。でもそうじゃない。いちばん大事なのは、小さくて平凡な話をすること。何年も何十年も、まずに小さな話を続けること。だから覚悟しなさい。きみが仮にジェダイのフォースパワーの使い手だとしても、そんなものは夫婦の間では何の頼りにもならない。それはマルセイが証明したでしょう?きみにできるのは、せいいっぱい長生きして、真秀の話を聞くこと、そして自分も話すこと、平凡で小さな話を、来る日も来る日も。飛べるからって、決して飛ぼうなんて考えたりしちゃダメ。真秀とふたりで子供を育てると決めたのなら」

Posted by ブクログ

2024/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中から大混乱、マルユウとマルセイ?この独白は本当は誰なのか、など。わざとなんだろうけど混乱が収束するまではイラッとしてしまった。そして、UFOが思いがけず重要な要素だった。ムーを読んでいる人には、わかるわかる!という内容が後半増える。よくわからない記者とか失踪した元教師の行方だとか、回収されないエピソードもあるのだが、それでも最後の語り手である湊先生のエピソードは泣けた。会いたかったマルセイが応えてくれてよかったなぁ。 人生後半に訪れるであろう孤独との向き合い方とか夫婦の意味とか、個人的には本筋ではない文章が心に残った。もう一度読むともっと理解できるかもσ(^_^;)

Posted by ブクログ

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