1(ONE) の商品レビュー
駒子シリーズ4作目。うちには(白い)犬がいるのでエピローグとプロローグ含めゼロ、1(前編・中編・後編)と最初から最後までずっと犬の話で嬉しい。ただ、犬の命についてや人への接し方についてかなり憤り感じる人間も出てくるので悲しさもあった。駒子には最初の方でピンときた!相変わらずで楽し...
駒子シリーズ4作目。うちには(白い)犬がいるのでエピローグとプロローグ含めゼロ、1(前編・中編・後編)と最初から最後までずっと犬の話で嬉しい。ただ、犬の命についてや人への接し方についてかなり憤り感じる人間も出てくるので悲しさもあった。駒子には最初の方でピンときた!相変わらずで楽しい。あったかさに癒され、大事なことに目を向けさせてくれることもたくさんあった。ゼロとワンの大切な存在を守ろうとする勇気と愛情がとても優しい。犬がたまらなく愛しくなる物語、読めてよかった。膝の上でぐっすり寝ている犬を愛でながら。
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「駒子」シリーズの最新作。といっても、二十年ぶりだそうだ。 「ななつのこ」から始まり、「スペース」までの過去作。そういえば、ン十年前に読んだはずだが、あまりよく覚えていない。ということで、図書館に走ったのだが、手に入ったのは「魔法飛行」のみ。 今作は、「駒子」シリーズを読んで...
「駒子」シリーズの最新作。といっても、二十年ぶりだそうだ。 「ななつのこ」から始まり、「スペース」までの過去作。そういえば、ン十年前に読んだはずだが、あまりよく覚えていない。ということで、図書館に走ったのだが、手に入ったのは「魔法飛行」のみ。 今作は、「駒子」シリーズを読んでなくても、十分楽しめるものだと思う。 最近、大山淳子さんの「犬小屋アットホーム!」を読んで、犬と人とのつながりにうるうるしたばかりだから、すぐに、この作品にも入り込んでしまった。 この家族にやってきた子犬のゼロ、そして、今は亡き先輩犬のワンが示す、人に対する無償の愛。 これだけでも、もう、心があたたまりそうな気がする。そして、同じくらい、胸が痛くもなる。 それだけではなく、謎もあり、ほんの少しの悪意や、やるせなさもありで、ほんわかミステリーだけには終わらない。 やっぱり、「駒子」の世界だった。
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1992年に出版された『ななつのこ』のゆるやかな続編。ある家族が野犬の子として生まれた黒犬と出会い、飼うことになるまでの経緯と、黒犬ワン(ONE)と過ごした日々のこと、そしてワンが家族になるのと時を同じくして生まれた妹が成長して飼い始めた自分のわんこゼロとの日々のこと。家族の関係...
1992年に出版された『ななつのこ』のゆるやかな続編。ある家族が野犬の子として生まれた黒犬と出会い、飼うことになるまでの経緯と、黒犬ワン(ONE)と過ごした日々のこと、そしてワンが家族になるのと時を同じくして生まれた妹が成長して飼い始めた自分のわんこゼロとの日々のこと。家族の関係もとても良く、生き物に対する考え方にも接し方にも好感が持てる。だからこその犬たちとの気持ちの通い合いがあるのだろう。どのエピソードにも胸が熱くなる。
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最後のほうは涙目になって読みました。 犬ってすごいんだなあ。昔、犬を飼っていた事があったけれどあの時の飼い犬はどんな気持ちだっだろうか。 私もまたいつか犬と暮らしたい。 そんな気持ちになるような物語でした。
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大学生の玲奈は自分だけの仔犬•ゼロを飼い始める。ゼロのお目付役は先輩犬の「ONE」。可愛くて仕方ないゼロが登場する小説をネットに投稿しながらパン屋でアルバイトをする日々をおくる玲奈だったが、やがてストーカーの疑いのある不審人物が現れ… 前作「スペース」から20年、第一作「ななつ...
大学生の玲奈は自分だけの仔犬•ゼロを飼い始める。ゼロのお目付役は先輩犬の「ONE」。可愛くて仕方ないゼロが登場する小説をネットに投稿しながらパン屋でアルバイトをする日々をおくる玲奈だったが、やがてストーカーの疑いのある不審人物が現れ… 前作「スペース」から20年、第一作「ななつのこ」から実に30年ぶりの《駒子シリーズ》完結編⁉︎いやあ。感慨深い。 「ななつのこ」では、英文タイプ部に所属していた短大生の駒子は、自ら体験した“日常の謎”を童話作家へ手紙で書き綴る。本書「1(ONE)」では、大学生の玲奈は愛犬ゼロを題材とした小説をネットに投稿し、コメントをくれた読者とやりとりするようになる。時代が変わって、手紙からネットへとコミュニケーション手法も進化。隔世の感がある。 駒子ももちろん、キーパーソンとしてどこかに登場。いやあ。そかそか。結局あの人とそうなったのか。うんうん、よかったよかった。 作者が前書きで語っているように、本書のミステリ色(謎解き要素)は濃くない。多様な視点から物語は進行し、犬視点に切り替わることもあり、その点ではファンタジーとも言える。(ペットも含んだ)“家族愛”が愛おしく感じられる優しい物語。私も子供の頃に飼っていた犬を思い出した。本書にあるように当事は残飯をあげてたなー、ごめんよ。 読後にほっこりできる安定の加納作品。「ななつのこ」も久しぶりに再読しようかなあ。 《駒子シリーズ》 1.ななつのこ 2.魔法飛行 3.スペース 4.1(ONE)
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ここにきてまさかの駒子シリーズ続編。 何年ぶり?? 「ななつのこ」から全部追ってたはずなのにほぼ記憶になく。 駒子のキャラがおぼろげに浮かぶくらい。 おかしいな、ささらさやシリーズは割と覚えてるんだけど。 シリーズもの続編とはいえ、単体で十分楽しめるお話。 駒子シリーズを知っていればより楽しめそう。 加納さんは日常に潜む謎をミステリとして落とし込んでいくのが上手なんだけど。 今作はミステリ要素は薄めかな。 初っ端の先輩犬のネタばらしで思いっきりやられたけど。笑 駒子シリーズを復習して、もう一度読もうかな。
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これ単品でも十分面白いんだけど、過去シリーズの登場人物の名前とかエピソードが随所に散りばめられているので、過去作の復習をしておけばもっと楽しめたかも。過去作を読んだのは15年ほど前だったので、全然思い出せなくて残念。
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前書きと後書きがよかった。 これは手紙だ、と思った。 そもそも、ななつのこが往復書簡の形式だったと思うし、その後も駒子は大学の授業中に延々手紙を書いていたし、加納さん、手紙好きと見た。 同類でしょう。 ファンレター、書きたくなってしまった。 書いたことないし、勇気もひねり出せそう...
前書きと後書きがよかった。 これは手紙だ、と思った。 そもそも、ななつのこが往復書簡の形式だったと思うし、その後も駒子は大学の授業中に延々手紙を書いていたし、加納さん、手紙好きと見た。 同類でしょう。 ファンレター、書きたくなってしまった。 書いたことないし、勇気もひねり出せそうにないけど。 片っ端から本を読んで、好きな作者の言葉を丸ごと鵜呑みにする傾向は私にもある。良く言えば素直、悪く言えば単純で浅はか。加納朋子さん、親近感しか感じないよ。早速、鵜呑みにしちゃってるけど。
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駒子シリーズの最新刊と知って、嬉しくて買いました。加納さんのことを知ったのは、たまたま図書館で手にした別のシリーズの本でした。不思議でいて、なんとも温かい気持ちになったストーリーで、もっと彼女の本を読みたいと駒子シリーズを借りて読みました。 彼女の全ての著書で言えると思うのです...
駒子シリーズの最新刊と知って、嬉しくて買いました。加納さんのことを知ったのは、たまたま図書館で手にした別のシリーズの本でした。不思議でいて、なんとも温かい気持ちになったストーリーで、もっと彼女の本を読みたいと駒子シリーズを借りて読みました。 彼女の全ての著書で言えると思うのですが、一度読んでもまた最初から読んでみたいという気持ちになり、一回読んだからこそ、さらに理解が深まるという何度でも読んでしまいたくなる本です。結局、手元に置いておきたくっていくつも購入しました。 変化の激しいこの時代において、あとがきにもありましたが、ななつのこ当時には許容されていた表現の扱いが今では難しくなって一つ一つチェックされながらの執筆。なかなか難しい時代になったと思います。 大変な時代だけど、これからも新作を楽しみに、そして応援したい作家さんです。 もう一度、七つのこシリーズ読もうと思いました。
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駒子シリーズの第四弾。玲奈という女の子とゼロと言う名の犬の話、それも少しオカルトじみた感じと思いながら読んでいくと、ワンと男の子の物語に推移。男の子の名前がハヤテとわかった時点で駒子シリーズの関連性が少し出てきた。冒頭の最初に読んでいただきたい前書きに、ストレートな続きではありませんとあったので「あ~こういうこと」と勝手に思い込み読み進めると、まんま駒子シリーズだった。ほんとうにちょっとしたミステリ、ストレートすぎるほどこれ以上ないというほど駒子シリーズだった。シリーズを続けて読むとよく解る。
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