風に立つ の商品レビュー
伝えたいことは、しっかりと言葉にして相手に言わなければ。理解してもらえるまで伝え続ける。そうでなければな。
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誰も悪く無いんだけど……………… 親子でも……………… 親子だから……………… 価値観の押し付けやりがち……………… いろいろ考えさせられる一冊でした。
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初めて読みましたが柚月さんの文章は読みやすくて好きです。 親子であっても分かり合えているとは限らない。 ハートフルな作品でした。
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推理小説を予想して読み始めたが、全く違った。心温まる話だった。人が分かり合うには、やはり話をすることが大切だな、と思った。
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近い人だからこそ、なかなか思いが伝わらないこともある。言わなくてもわかるだろう、言いたくない、理由は様々だ。相手のことを思っての行動が、必ずしも相手のためになるとは限らないということを改めて考えさせられた。
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目に見えていることが全てではなく、そこに至る事情は様々。でもそれは、伝えなくては伝わらない。考えてみれば当たり前のことなのに、なかなか「伝える」ことができなくて、そのためにボタンがかけ違ってしまう。家族や親しい関係の人同士では、特にありがち。私自身もまさしくそうだと、読みながら反...
目に見えていることが全てではなく、そこに至る事情は様々。でもそれは、伝えなくては伝わらない。考えてみれば当たり前のことなのに、なかなか「伝える」ことができなくて、そのためにボタンがかけ違ってしまう。家族や親しい関係の人同士では、特にありがち。私自身もまさしくそうだと、読みながら反省しきり。 そしてもう一つ。同じことを見ても、そこから感じる思いは様々なのだと言うこと。これもまた当たり前のことなのだが、親子の関係を他人が客観視すると全く違って見える、その可笑しさともどかしさが丁寧に描かれていて、やはり身につまされた。 登場人物みなが、不器用だけど真摯に生きていて、明るい話ではないのに嫌な気持ちが残らないのが良い。盛岡と南部鉄器の質実剛健さと重なる。
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優しさに包まれた再生の物語だと思います。 今まで私が読んだ柚月裕子さんの作品は殺人事件の話が多かったので、ギャップがあってそれがいいなと読み進めました。 問題を起こして家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度、補導委託というのがあり、その制度で庄司春斗を孝雄と悟親子が預...
優しさに包まれた再生の物語だと思います。 今まで私が読んだ柚月裕子さんの作品は殺人事件の話が多かったので、ギャップがあってそれがいいなと読み進めました。 問題を起こして家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度、補導委託というのがあり、その制度で庄司春斗を孝雄と悟親子が預かることになった。孝雄の南部鉄器工房"清嘉"で働く職人、健司とバイトの八重樫、悟の妹の由美の助けもあり、春斗を支えていく。春斗が補導委託によって自分を見つめ直し、立ち直れるのか?それがメインの話なんだけど、孝雄と悟の親子関係も読みどころだと思う。ギクシャクしたままなのか?春斗の存在によって修復するのか?とても気になりました。 感動ものなんだけど、笑えるところもありました。 男4人でパンケーキを食べているシーン。想像すると笑える。お店の中で浮いていたんだろうな、楽しかっただろうな、みんなで食べたパンケーキは美味しかっただろうな、と微笑ましかったです。 前の朝ドラの『虎に翼』でも寅ちゃんが同じようなことをやっていたのを思い出す。道男は更生して立派な寿司職人になった時は嬉しかったな。 いつの間にか、春斗と道男を重ねて読んでました。
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家族愛を題材にしたハートフルなお話です。読了感があたたかく、ホッとできます。個人的に今は読書に刺激を求めているターンなのか、ちょっと物足りなさがありましたが、とても素敵な作品でした。 ひとまず「チャグチャグ馬コ」が頭から離れないので読み終えてすぐ検索してみました。着飾ったお馬さん...
家族愛を題材にしたハートフルなお話です。読了感があたたかく、ホッとできます。個人的に今は読書に刺激を求めているターンなのか、ちょっと物足りなさがありましたが、とても素敵な作品でした。 ひとまず「チャグチャグ馬コ」が頭から離れないので読み終えてすぐ検索してみました。着飾ったお馬さんたち可愛い…。いつか盛岡を訪れることがあれば時期を合わせて見てみたい。
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補導委託の職人一家のお話。 新聞連載だったそう。 今の自分にはふわっとして感じられて、それだけ平穏で恵まれた環境にいたのだなと思った。 必要な時に必要な助けが、誰にも得られることを願います。
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児童書を読んでいるような優しい一冊でした。 岩手の南部鉄器の工房で、補導委託(問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度)をすることになり、預かった少年親子と関わりながら、工房の親方でもある父親と自分との親子関係も見つめ直す悟。 この悟と父親との関係がギクシャクしてい...
児童書を読んでいるような優しい一冊でした。 岩手の南部鉄器の工房で、補導委託(問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度)をすることになり、預かった少年親子と関わりながら、工房の親方でもある父親と自分との親子関係も見つめ直す悟。 この悟と父親との関係がギクシャクしていて歯痒くなります。男同士だから会話が少ないのは仕方がないとしても、終始、“俺には父親らしいことはしてくれなかったくせに、なぜこの少年には一生懸命になるんだよ!”という気持ちが溢れ出ていて、一周回ってかわいくなってしまうほど(^^; でも、親子ってそんなものかもしれませんよね。近過ぎてお互い素直になれず、つっけんどんになってしまうものです。 私も父に対して若い頃は“なんか違うんだよなぁ”と思っていたけれど、自分も歳をとってくると、あのトンチンカンな行動も父なりの不器用な愛情だったんだなと理解できるようになりました。 この物語に出てくる親たちは、みんな子どもを大切に思っているのだけれど、子どもには伝わらない。子どもの方も愛情を欲しがっていて、本当は相思相愛なのに、お互い片想いな感じで、つくづく親子って難しい。 親世代にも、子ども世代にも気付きがある一冊。 中学生の課題図書にしてくれないかなぁ。
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