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風に立つ の商品レビュー

3.8

145件のお客様レビュー

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2024/09/22

親が子どもを思う気持ち 子が親に対する気持ち それぞれにすれ違う事もあるだろう 全てを理解できる事はないと思う ただお互いの意見を尊重して 選択の自由は本人にある そこに親であろうが子であろうが 束縛してはいけない 子どもは親の全てを知らないものだよな と思いながら…今なら若かり...

親が子どもを思う気持ち 子が親に対する気持ち それぞれにすれ違う事もあるだろう 全てを理解できる事はないと思う ただお互いの意見を尊重して 選択の自由は本人にある そこに親であろうが子であろうが 束縛してはいけない 子どもは親の全てを知らないものだよな と思いながら…今なら若かりしの親の話をじっくり聞けるし聞いてみたいと思える作品でした。

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2024/09/22

補導委託という制度があることを初めて知りました。犯罪を犯す未成年者には、考慮しないといけない理由があるかも知れないということを頭の片隅に置いておこうと思います。

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2024/09/20

親から子への愛情の示し方って本当に様々だなぁと感じた。自分が当事者であると割り切れなかったり納得できなかったりもするけれど、話し合いが出来て、お互いが相手を思って歩み寄れるなら、その関係はいくらでも修正できるんだと思う。 自分が読んだ本の中では、読後感がベスト3に入るくらい良い。...

親から子への愛情の示し方って本当に様々だなぁと感じた。自分が当事者であると割り切れなかったり納得できなかったりもするけれど、話し合いが出来て、お互いが相手を思って歩み寄れるなら、その関係はいくらでも修正できるんだと思う。 自分が読んだ本の中では、読後感がベスト3に入るくらい良い。モヤッとした気持ち無く、気持ちよく読み終えることができました。

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2024/09/18

非行少年を更生させるための補導委託という制度を初めて知った。自宅ではなく他人の家で生活して更生を目指す。 非行というと家庭に恵まれない少年達かと思いきや春斗の父は弁護士事務所を経営している裕福な家庭。でも、親からの大き過ぎる期待に押しつぶされて万引きをしてしまう。過度なストレスは...

非行少年を更生させるための補導委託という制度を初めて知った。自宅ではなく他人の家で生活して更生を目指す。 非行というと家庭に恵まれない少年達かと思いきや春斗の父は弁護士事務所を経営している裕福な家庭。でも、親からの大き過ぎる期待に押しつぶされて万引きをしてしまう。過度なストレスは人を蝕む。海から顔を出せたという表現がよくわかった。 でも、ラストは晴れやかで柚月さんぽくないような…(笑)

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2024/09/15

問題を起こし家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度(補導委託)に、突然申し出をした、盛岡で鉄器工房「清嘉」を営む小原孝雄。 我が子には、ろくに愛情を持って接してくれなかったくせに、何でそんなことを一人で決めるんだよと、反抗的な態度で接する息子であり、その工房で一緒に働く...

問題を起こし家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度(補導委託)に、突然申し出をした、盛岡で鉄器工房「清嘉」を営む小原孝雄。 我が子には、ろくに愛情を持って接してくれなかったくせに、何でそんなことを一人で決めるんだよと、反抗的な態度で接する息子であり、その工房で一緒に働く悟。 裕福な家庭に育ち、特に苦労した父親からの過度な期待に耐えられず、万びきなどをし、家裁経由で小原家に入った庄司春斗が主人公。 そして、「清嘉」に昔から働いている健司、アルバイトの八重樫、悟の妹由実がなくてはならない脇役として登場する人間ドラマ。 テーマは家族の愛だろうか。 春斗の父は、貧しいながらも苦労してお金と地位を勝ち取った勝ち組。子には苦労をかけまいと、勉強しろ、いい点数を取れ、いい大学に入れとしか言わない。自分の人生を振り返れば、それが大切なんだと。 一方の孝雄も貧乏で苦労してきた。 父と大好きだった姉は、貧しさから逃れようと、家のため家族のため、自分の人生を犠牲にし、そして早世してしまう。そして自分の妻までも。 孝雄は口には出さなかったが、自分に家族が出来たら、自分の思うように生きさせようと誓う。 春斗と両親の葛藤を通じて、孝雄が悟に教える家族愛。 涙が出ました。 本書に出てきた、岩手県を代表する作家、宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」も読んでみたくなたった。 柚月裕子さんは、釜石市出身なんですね。

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2024/09/15

今まで読んだ柚月裕子さんの本と少し印象が違ってたのは新聞連載小説だったからか。 それでも引き込まれて一気に読んだ。誰にでも起こり得る家族との感情のすれ違い。少年を見守る温かい人たち。岩手という土地で生きてきた人たちの過酷な歴史。東北の美しい自然が目に浮かぶラストは読後の爽やかさと...

今まで読んだ柚月裕子さんの本と少し印象が違ってたのは新聞連載小説だったからか。 それでも引き込まれて一気に読んだ。誰にでも起こり得る家族との感情のすれ違い。少年を見守る温かい人たち。岩手という土地で生きてきた人たちの過酷な歴史。東北の美しい自然が目に浮かぶラストは読後の爽やかさと相まってじんわりと胸にくるものがあった。

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2024/09/14

ミステリー中心に書いてきた作者の長編家族小説 ボリュームはありますが、すごく読みやすい作品でした 少年像は周りの人の扱いも含め、ちょっと幼く感じますが、どの人物像も明解です 「補導委託」の実際については、はじめて知りました それぞれ思い合っているのに理解し合えなくて、すれ違って...

ミステリー中心に書いてきた作者の長編家族小説 ボリュームはありますが、すごく読みやすい作品でした 少年像は周りの人の扱いも含め、ちょっと幼く感じますが、どの人物像も明解です 「補導委託」の実際については、はじめて知りました それぞれ思い合っているのに理解し合えなくて、すれ違ってしまう家族 あるあるだよなと思えます 口にしたいことを、出来なくて飲み込んでしまう、私にも身に覚えがあって・・・

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2024/09/11

俺は親父のことを何もわかっていないのかもしれない。 非行少年を預かることになった、不器用な父と子・・・。

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2024/09/11

終盤にそこそこのページを取って出てくるシーンをどう思うかで評価が分かれそうな…。 妙に間延びした印象を持ってしまったなぁ… 後は父息子の関係再生物語なので… 

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2024/09/10

今年逝った父との関係を思い返す。大学4年間を除いて父を送るまでずっとそばにいたのが、結果としてよかったと今になって思える。俺のことはホント自由にさせてくれてありがたかったものの、気が短いわ、母にはありったけの我がままだわで、至らぬところも少なからず。若いころは決して好きでもなかっ...

今年逝った父との関係を思い返す。大学4年間を除いて父を送るまでずっとそばにいたのが、結果としてよかったと今になって思える。俺のことはホント自由にさせてくれてありがたかったものの、気が短いわ、母にはありったけの我がままだわで、至らぬところも少なからず。若いころは決して好きでもなかったけど、老いていく姿から感謝と愛おしさがやたらと湧いてきた。孝雄と違っていろんなことを話してくれた。意地っ張りなとこは同じだが、老いればそれも通せなくなる。そんなことも含めて、父のことが分かるのは60年余を費やしても足らなかった。

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