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ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義 の商品レビュー

4.6

67件のお客様レビュー

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2024/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 2023年10月7日から続く大規模な戦闘も、まもなく半年になろとしている。 カタールでの休戦交渉の行方が気になる今日この頃。  日頃のニュース以外に、なにか一冊読んでおかないとと思っていたが、本書が適当かなと、遅ればせながら(すでに3刷まで出てる)読んでみた。  ガザへの攻撃が始まってすぐ、2023年10月20日と23日に、京都大学と早稲田大学で行われた講演が元になっていて、緊急性があり、ポイントが手短にまとめられている点が良い。帯にある、“「まずここから」の一冊”として最適と判断。  そして、大事なのは、パレスチナ側からの視点で語られている点。 世の報道の大半は、イスラエル側、アメリカ寄りの大政翼賛なものだからね。  本書を読むと、歴史的な問題としてのパレスチナ問題の整理と、現在進行形のガザ問題、というより世界の構造が整理出来て良い。  そして、報道の欺瞞、要注意ポイントが透けて見えてくる気もする。  ハマスに冠される修辞も、「ガザを実効支配するハマス」、「武装組織ハマス」と言った、もはや見慣れた記述も、そこに静かな意識操作を感じることができるだろう。  本書を読んだ、では、今後、我々はどこに注意し、そして何ができるかを考えないといけない。そのヒントも、大いに含まれている。

Posted byブクログ

2024/03/10

パレスチナ側に立った視点によるガザ問題について語られたもの。パレスチナ視点を知りたい人にとって有用。ただしパレスチナ擁護の結論ありき。 あくまで歴史家ではなく文学者でそういう思想家が考え方を強く主張している内容に見られた。 また2章に分かれているが、内容はほぼ重複しているので内容...

パレスチナ側に立った視点によるガザ問題について語られたもの。パレスチナ視点を知りたい人にとって有用。ただしパレスチナ擁護の結論ありき。 あくまで歴史家ではなく文学者でそういう思想家が考え方を強く主張している内容に見られた。 また2章に分かれているが、内容はほぼ重複しているので内容は実質ページ数の半分。

Posted byブクログ

2024/03/09

パレスチナで起こっていることについて、歴史的な事実から講演の書き起こしで丁寧に説明してくれている 色々あって難しいらしいという情報だけで、今まであまり理解出来ていなかったパレスチナ問題について、理解することができた。 何故このような状況が生まれているのか、何故アメリカはイスラエ...

パレスチナで起こっていることについて、歴史的な事実から講演の書き起こしで丁寧に説明してくれている 色々あって難しいらしいという情報だけで、今まであまり理解出来ていなかったパレスチナ問題について、理解することができた。 何故このような状況が生まれているのか、何故アメリカはイスラエルを支援し続けるのかということについて、かなりわかりやすく説明してくれている。 色んな情報があって何が起こってるのかよくわからないと思っていたけど、それがイスラエルのプロパガンダを受け入れてしまっている状態だったのだと反省した。

Posted byブクログ

2024/03/05

反戦を叫ぶだけでは、爆撃のたびに支援金を送るだけでは、根本的な問題の解決はない。イスラエルが行ってきたこととその問題を理解する上で、重要な一冊。 ハマスを問うのではなく、イスラエルという国の成り立ちを問うこと。植民地主義、アパルトヘイトはイスラエルだけの問題たり得ない。

Posted byブクログ

2024/03/04

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10275907

Posted byブクログ

2024/03/03

全然理解していなかったイスラエル・パレスチナ問題についてようやくちゃんと知ることができた。 講義形式で書かれているから読みやすい。イスラエル建国の流れすらまったく理解してなかった自分でも分かりやすく読めた。 イスラエルの虐殺を止めるために何ができるのか、ひとまずBDS運動の一...

全然理解していなかったイスラエル・パレスチナ問題についてようやくちゃんと知ることができた。 講義形式で書かれているから読みやすい。イスラエル建国の流れすらまったく理解してなかった自分でも分かりやすく読めた。 イスラエルの虐殺を止めるために何ができるのか、ひとまずBDS運動の一環として家にあるソーダストリームを処分する。

Posted byブクログ

2024/02/27

今までイギリスの二枚舌のせいで、パレスチナ問題は起こってて、イスラエルもパレスチナもどっちも可哀想、今回はハマスが酷い事をしてイスラエルがそれを機にやりすぎてるみたいな認識だった。 それと、パレスチナ開放をTwitterで呼びかけてる人が紹介していた動画がフェイクだったりもあって...

今までイギリスの二枚舌のせいで、パレスチナ問題は起こってて、イスラエルもパレスチナもどっちも可哀想、今回はハマスが酷い事をしてイスラエルがそれを機にやりすぎてるみたいな認識だった。 それと、パレスチナ開放をTwitterで呼びかけてる人が紹介していた動画がフェイクだったりもあって、あまり触れたくないなと思うようになっていた。 イスラエルの友達はハマスの襲撃後に軍の諜報機関で働いてるようだった(インスタストーリにて) 最近は普通の生活の様子美味しいもの食べてワイン飲んでみたいなストーリーあげてた。 複雑な気持ち とにかくこの問題には見ないよう に関わらないようにしていたと思う でも3月10日にハマスがまだいるなら地上作戦開始っていうの見て、それってもう皆殺し宣言じゃんと思って、このまま何もしないでいいの、と思った。 それでとりあえずこの本を読んでみた。 残忍な虐殺をした人たちがそれを堂々と公表してて、そんな人が首相だったりしたのか、ちょっと信じられない、感覚が違うのだと思ったし イスラエルの中でもこのジェノサイドに反対している人たちもいるとは書いてあったけど、今その人たちは安全なのか、普通に殺されてそうと思った。 世界に他にも隠されて酷い仕打ちされ、拷問され殺されていってる人がいるんだなと、ガザに注目が集まっている中で西側のパレスチナやシリア難民もどんどん酷い目に遭っていて世界は注目していない。 私が生きてるのはこういう世界なんだとわかった。

Posted byブクログ

2024/02/27

朝日新聞2024210掲載 評者:三牧聖子(同志社大学グローバルスタディーズ研究科准教授、国際関係論、アメリカ外交史、日米関係、他)

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2024/03/04

去年エジプトのジャーナリストの動画がSNSにまわってきたのを見たのがきっかけだった。それまで恥ずかしいことだけどまったく知らなかったパレスチナのことを知らなければならいって強く思った矢先に岡真理さんと学生さんたちによる緊急セミナーを知って、それをYouTubeで見るために参加を申...

去年エジプトのジャーナリストの動画がSNSにまわってきたのを見たのがきっかけだった。それまで恥ずかしいことだけどまったく知らなかったパレスチナのことを知らなければならいって強く思った矢先に岡真理さんと学生さんたちによる緊急セミナーを知って、それをYouTubeで見るために参加を申し込みました。 そのときに拝聴できたのは本書の第二部にあたるもので、第一部は聞けなかったんだけれどこうして本にまとめてくれたのはありがたい。YouTubeでアーカイブ見れるみたいだけれど文字でのまとめのほうが個人的にわかりやすいので。 読んでいるうちに自分の知識不足とこれまでの無関心さ、それにイスラエルの暴力を許し続ける国際社会に凄まじい怒りと悲しさがわいてくる。 ここに書かれていることは本当にわかりやすくまとまっていて、まず知ることの第一歩としてこれほど適した書はないと思う。それでもパレスチナと、シオニズムについてはもっと知らなくちゃならないから本書で紹介されていた本は手に取りたい。 それにしても植民地主義の醜さは本気で反吐がでるよ。ここに書いてある西側やアメリカの行い、イタリアとイギリスがリビアやウガンダをイスラエルにするのにるのにどうかって提供しようとしたことも言葉にできないくらいの怒りがわいたわ。

Posted byブクログ

2024/02/23

まずは知ることから、そして関心のある人から働きかけていくことが大切。歴史的経緯を初めて知った。「暴力の連鎖」でも「復讐の連鎖」でも無い。政治的課題を人道危機でごまかすやり方に乗っている場合ではなく、根本的な解決を目指すべき。日本は本当に恥ずかしい国だな。。アメリカは途方もなく酷い...

まずは知ることから、そして関心のある人から働きかけていくことが大切。歴史的経緯を初めて知った。「暴力の連鎖」でも「復讐の連鎖」でも無い。政治的課題を人道危機でごまかすやり方に乗っている場合ではなく、根本的な解決を目指すべき。日本は本当に恥ずかしい国だな。。アメリカは途方もなく酷いが。国際法がまともに機能する世界にしたい。

Posted byブクログ