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ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義 の商品レビュー

4.6

67件のお客様レビュー

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2024/05/29

人間の恥。本当に心が痛む。報道潮流に乗っていては世界は見えないことを痛感する。それに気がついて伝えてくれる人がいて、迫害されない自由な国だと新ためて痛感。何かしなければならないことも。

Posted byブクログ

2024/05/27

イスラエルは国際法を無視して戦争犯罪を犯し続け、パレスチナ人を虐殺している。それを可能にしているのはアメリカの支援であり、国際社会の無関心である。我々日本人も無関係ではない。 ・イスラエルは元々パレスチナ人と呼ばれる人達が住んでいた地域を、国際連合がユダヤ人の為に明け渡して出来...

イスラエルは国際法を無視して戦争犯罪を犯し続け、パレスチナ人を虐殺している。それを可能にしているのはアメリカの支援であり、国際社会の無関心である。我々日本人も無関係ではない。 ・イスラエルは元々パレスチナ人と呼ばれる人達が住んでいた地域を、国際連合がユダヤ人の為に明け渡して出来た国である。→西洋の植民地主義が未だ消えていない ・イスラエルの戦争犯罪は客観的事実であるのに、国際社会は無視している ・ユダヤ人の中にも反シオニズムかつイスラエルを批判している人はいる。→ユダヤ人=悪ではない ・ホロコーストや反ユダヤ主義と言った西洋諸国が償うべき罪を、パレスチナ人に償わせている。 ・日本のメディアは親イスラエル的報道が多い→イスラエルによるプロパガンダも多い ・イスラエルはパレスチナ人に対して民族浄化を行っている ・ハマスは民主的に選ばれており、単純にテロリストと断言できるようなものではない。(イノセントではないが、イスラエルがしてきた事と比べれば取るに足らない) これは個人的な考察だけど、イスラエルがこの戦争に勝つ方法はパレスチナ人を絶滅させるしか無いんだと思う。でも恐らくそれは核爆弾でも落とさない限り不可能で、そうなればこの戦争はかなり長期化する。イスラエルは人口が多い国ではなく、持てる戦力は限られ継続的に戦える時間も限られている。一方パレスチナは最後の一人になるまで戦い続けるだろう。ベトナム戦争で証明されたように失うものが無い人のゲリラ戦術は驚異的な耐久力を誇る。 その時まで国際社会が親イスラエル的姿勢を保ち続けるとも思えない。現にスペインはイスラエルに抗議し始めたし、ノルウェーやアイルランドなどはパレスチナを国家として承認した(日本はしていない)。イスラエルがやってきた事も徐々にではあるが世界中の人々に知られ始めている。アメリカのZ世代の殆どがイスラエルを支持していない。アメリカの支援もしばらくは続くだろうが、それも永遠では無い。そして今現在世界で最も信者が多い宗教はキリスト教だが、それも100年以内にイスラム教に覆る。(イスラエルの支持基盤はキリスト教信者) ユダヤ人はホロコーストとその歴史によって世界中から同情を勝ち取り、一切の批判を許さないある種特権的な立場だった。歴史は変わらないが、パレスチナの現状を見れば明らかなように、彼らは今被害者ではなく加害者である。 この戦争に勝ち、つまりパレスチナ人を一人残らず殺したとしても、その時イスラエルはイスラエルとして存続できるのだろうか。 血塗られたイスラエルを世界は受け入れるだろうか。

Posted byブクログ

2024/05/25

イスラエル建国が西洋優位主義、植民地主義に基づいてなされたという著者の指摘はその通りだが、事態がここまでこじれたのには数度にわたる中東戦争も絡んでいるし、和平が成立しそうな場面も何回かあった(その都度反対勢力によるテロで潰されたが)。 著者がパレスチナの人々を絶対的な被抑圧者と...

イスラエル建国が西洋優位主義、植民地主義に基づいてなされたという著者の指摘はその通りだが、事態がここまでこじれたのには数度にわたる中東戦争も絡んでいるし、和平が成立しそうな場面も何回かあった(その都度反対勢力によるテロで潰されたが)。 著者がパレスチナの人々を絶対的な被抑圧者と認定し、彼らとの連帯を訴えることに特に異論はないが、本書のような一方的な言説では何も解決しないだろう。

Posted byブクログ

2024/05/22

もっとはやく読むべきだった。ほんとにわかりやすく書いてあってとても助かる。いままで、イスラエルがなんか野蛮な集団から奇襲を受けたので反撃しているけどさすがにやりすぎ、程度の、まさに本書で指摘されているようないっさいの歴史的視点を欠いた誤った認識をしか持っていなくて、自分がぜんぜん...

もっとはやく読むべきだった。ほんとにわかりやすく書いてあってとても助かる。いままで、イスラエルがなんか野蛮な集団から奇襲を受けたので反撃しているけどさすがにやりすぎ、程度の、まさに本書で指摘されているようないっさいの歴史的視点を欠いた誤った認識をしか持っていなくて、自分がぜんぜんなんにも知らなかったことを知った。シオニズムのくだりはなんだか読んだことがあるなと思ったらそういえば『全体主義の起源』でいろいろと書かれていたことだと思い出し、過去の読書がぜんぜん血肉になっていない、ということも恥じ入って痛感した。

Posted byブクログ

2024/05/20

非常に苦しい読書でしたが、内容自体は平易な話し言葉で・近年の問題とその原因となる歴史的経緯がさっくりまとまっており、ガザを巡る問題を理解するとっかかりとして非常に有用な一冊だと思います。でも出版から半年たって状況が悪化の一途を辿っている現在読むのは大変つらかった。

Posted byブクログ

2024/05/13

少しでも関心を持つ人には本書をオススメします。 「パレスチナに国際法を適用してくれるだけでいい」 ハマスの抵抗権の正当性を無視した「無法者のテロリスト集団」としてのプロパガンダ、イスラエルの成り立ちから端を発するイスラエル・パレスチナに対する欧米の歪なスタンス、パレスチナへの...

少しでも関心を持つ人には本書をオススメします。 「パレスチナに国際法を適用してくれるだけでいい」 ハマスの抵抗権の正当性を無視した「無法者のテロリスト集団」としてのプロパガンダ、イスラエルの成り立ちから端を発するイスラエル・パレスチナに対する欧米の歪なスタンス、パレスチナへの過剰で違法な抑圧の歴史などなど、日頃私たちがパレスチナ問題について知るニュースでは何を語ることが避けられているのか、この言葉はニュースに触れる私たち一人ひとりに重く訴えかけてきます。私たちの無関心がこの問題を作り続けている。

Posted byブクログ

2024/05/12

本当に何もわかってなかったなと思ったし、こんなひどい状況を世界ぐるみで放置しているという現実に絶望的な気持ちになった。 けれど、あまりにもおかしい。わかりやすくおかしいのだから、自分も何かしたい。 まずはこの本を多くの人にすすめたい。 本棚で眠らせず、まず職場に持っていこう。

Posted byブクログ

2024/05/12

もっと早く読んでおくべきだった。パレスチナに国際法を適用すべき。可哀想な目にあったユダヤ人は何をしてもいいのか?自分がされたからこそ、人にはしてはいけない。ユダヤ人の民族としてのあり方が問われている。そして私たちの人間性も。

Posted byブクログ

2024/04/29

ガザ地区はどうして生まれたのか?そして、今、どういった状況にあるのか。歴史からひもといていく。 講演形式なので、とても解りやすかった。 日本人は、まず知ることから始めなければ。

Posted byブクログ

2024/04/28

昨年からイスラエルが行っているガザ地域への攻撃に端を発して、昨年行われたガザ地域とはどういう経緯で生まれたものなのか?そもそもイスラエル国ができてたから、イスラエルとパレスチナの間で起きている紛争とはどういうものなのか?について行われた緊急講義をまとめたもの。 日本においては、...

昨年からイスラエルが行っているガザ地域への攻撃に端を発して、昨年行われたガザ地域とはどういう経緯で生まれたものなのか?そもそもイスラエル国ができてたから、イスラエルとパレスチナの間で起きている紛争とはどういうものなのか?について行われた緊急講義をまとめたもの。 日本においては、イスラエルが第二次大戦においてホロコーストの犠牲となったユダヤ人のために建国された国である事、断片的にしか報道されない事、イスラエルの巧みなプロパガンダによって、さもイスラエル国が正当性があったり、他の国同士の対立において使われる「憎しみの連鎖」の様に、きっかけはあるものの双方の度重なる報復合戦のために今となってはどちらに非があると言い切れないものという印象を受けがちだが、それとは根本的に異なるという事を示している。 パレスチナという地をイスラエル国とするのは国連によって決められた事であるが、それ以来イスラエルは国際法を無視して不当に国土を拡張するだけでなく、ユダヤ人至上主義を貫いて、パレスチナの人々を迫害し、民族浄化遠目指したジェノサイドを、行っているとしている。 パレスチナ側が国際法に違反して一般人を犠牲にしたケースもあるものの、そもそも不当な占領、人種迫害に対して抵抗する権利は認められており、日本においてはその観点を欠いたまま報道される事が多いために、真実が伝わっていない。 この本自体は講演をまとめているので、非常にわかりやすく説明されていて、読みやすい。一方で自分の無知を思い知らされるので、読んでいて辛い。 しかし、末尾の講演で行われたQAの中で、岡真理氏も自分も最初はここで語っているパレスチナの事を何も知らなかった、しかしこれを知って、それが植民地主義と深く関連していて、色々わかってくる様になった。少しずつ学んで知っていけばいいのだと、答えている。 まさにそんな一歩となる本だった。

Posted byブクログ