ザリガニの鳴くところ の商品レビュー
ミステリ小説というよりはカイアの成長譚、差別を取り扱った社会派小説としての側面が強い あまりにも読み応えがあり読後色々と振り返ってはボーッと考えることがあった それぐらい読み終わったあとの感慨深さに浸れる作品であった
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話題作、と評判だったので手にとってみることに 主人公の壮絶な生き様にただただ圧倒される作品 自然描写が絵画のように目に浮かぶのも印象的 だけど、だけど…う〜ん ラストのあの次々に判明していく真実といい 主人公のメンタルが凄すぎて圧がなぁ、とか なんだかやっぱり今一歩入り込めず ...
話題作、と評判だったので手にとってみることに 主人公の壮絶な生き様にただただ圧倒される作品 自然描写が絵画のように目に浮かぶのも印象的 だけど、だけど…う〜ん ラストのあの次々に判明していく真実といい 主人公のメンタルが凄すぎて圧がなぁ、とか なんだかやっぱり今一歩入り込めず 正直、ちょっと距離を置いたまま読了しました ミステリ好き、だけど こういうのミステリなのかな、、 なんてちょっと勝手にモヤモヤしてしまった
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厚いので年末休みの読書用にとっておいたのだけど、一気に読んでしまった。 このミスに選ばれていたから、もっとミステリミステリしてるのかと思ってたのに、所謂ミステリ小説とは全然違う… 特に序盤は超ハードモードの「大きな森の小さな家」を読んでるのかと思った。 ラストも期待通りにたたまれ...
厚いので年末休みの読書用にとっておいたのだけど、一気に読んでしまった。 このミスに選ばれていたから、もっとミステリミステリしてるのかと思ってたのに、所謂ミステリ小説とは全然違う… 特に序盤は超ハードモードの「大きな森の小さな家」を読んでるのかと思った。 ラストも期待通りにたたまれてスッキリ。 分厚いけどめちゃくちゃ読みやすいので翻訳小説が苦手な方にもおすすめです。
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最初の50ページほどは我慢してでも読む価値はある。 1960年代、田舎のアメリカ、湿地、、、などなかなかイメージできない背景があるからだ。 いい本は没入するまでの下準備が多いんだよね。 それが整えばあとはもう止まらない。 湿地で生きる生物たちの鼓動、カイヤの恋、貧困-人種...
最初の50ページほどは我慢してでも読む価値はある。 1960年代、田舎のアメリカ、湿地、、、などなかなかイメージできない背景があるからだ。 いい本は没入するまでの下準備が多いんだよね。 それが整えばあとはもう止まらない。 湿地で生きる生物たちの鼓動、カイヤの恋、貧困-人種の差別、美しい詩、そしてハラハラする法廷シーン。 最期まで読者を飽きさせないストーリー展開。 おもしろかった!
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映画を観て原作を読みたくなって手にしたが、映画はこの作品のエッセンスに過ぎないと。湿地での主人公の生活全てが懇切丁寧に描かれていて、映画でもった疑問も原作の中で綺麗に消化できて納得できた。何より自然に対する畏敬の念が表現されててよかった。
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2024年、本年の読書初めは、「本屋大賞」と「このミステリーがすごい」で話題になった本作からのスタートでした。なかなかボリュームのある作品で、チャプターに時系列は明記してありましたが、慣れるのに少し苦労しました。しかし、慣れてくるとヒロインの成長譚とミステリー要素に段々と引き込ま...
2024年、本年の読書初めは、「本屋大賞」と「このミステリーがすごい」で話題になった本作からのスタートでした。なかなかボリュームのある作品で、チャプターに時系列は明記してありましたが、慣れるのに少し苦労しました。しかし、慣れてくるとヒロインの成長譚とミステリー要素に段々と引き込まれていきました。 本作は、村の人気者である若者が沼地で転落死体として発見されるところから始まります。転落死であるにも関わらず、その現場付近には、足跡の痕跡がなく自殺にしては不審な状況で、他殺の疑いが浮かぶ。そんな中、容疑者として浮かんだのは、その湿地帯にて生活する風変わりな少女だった。というストーリー。 本作はミステリーではありますが、どちらかというとスローテンポな作品で、序盤は湿地の少女の成長譚です。そのため、現代や被害者との繋がりが見えづらく、少し読みにくい印象ですが、この成長譚には恋愛や社会からの偏見や差別といったことが描かれ、それが物語に深みをもたらしているように思います。 「ザリガニのなくところ」というタイトルの謎が割と序盤に明かされますが、正直、その時点ではその意味がわからず、うーんとなりました。しかし、物語を最後まで読むと、本作のタイトルが何を表したかったのかがわかりゾクっとするとともに、不幸にも、読んだ状況と相まったこともあり深いタイトルだなぁと身に沁みました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カイアが最後まで持っていた秘密は、確かにカイアは自然の摂理に基づき生きてきた事を表すものだった。人間の愛情を超える力をカイアは自然界に感じていたのかも。
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好き! 湿地の自然や生態の描写がとっても綺麗で繊細で良かった 解説で作者が生物学者の方だと知って、だからこんなにリアリティがあるのかと納得した 自然は優しくて美しくて残酷で 自然の在り方と主人公の生き方が重ねっていく感じが良かった 自然界は生存の為の本能で動いていて時に残酷な...
好き! 湿地の自然や生態の描写がとっても綺麗で繊細で良かった 解説で作者が生物学者の方だと知って、だからこんなにリアリティがあるのかと納得した 自然は優しくて美しくて残酷で 自然の在り方と主人公の生き方が重ねっていく感じが良かった 自然界は生存の為の本能で動いていて時に残酷な一面もあるけどそこに善悪は無く、 人間は理性で動いているけど、本能は残っていて特に極限の状態では残酷な形で表に出てくることもある 暴力も差別も裏切りも殺人も人間の世界では悪で、悪の度合いがはかられ裁かれたりするけれど、それぞれがその人の生存のために呼び起こされた本能だとするなら、誰も等しく同罪で誰も裁く権利なんて無いんじゃないかと考えさせられた 本能が呼び起こされることない平和な環境で過ごしたい
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素晴らしい小説。ミステリーや社会派ドキュメンタリー、哲学の雰囲気も混ざり、至高の読書体験を得られるだろう。しかも、面白い。こんな本はなかなか出会えない。主人公が自然そのものであった事に気付かされる時、そんな風に世界を見た事もない事に気づく。全ての人、必読の小説。
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ずっと本棚にあったし 評判が良いけど面白いオーラがなく 無視していた 最初の20%ぐらい退屈で 感情の起伏が少ない退屈な少女の主人公に 読むの辞めたくなった 途中から ただただ淡々と 毎日を生き抜く少女に魅了され 応援して 犯人が誰なのか考え 誰かに愛されたいと願い 信じ傷つ...
ずっと本棚にあったし 評判が良いけど面白いオーラがなく 無視していた 最初の20%ぐらい退屈で 感情の起伏が少ない退屈な少女の主人公に 読むの辞めたくなった 途中から ただただ淡々と 毎日を生き抜く少女に魅了され 応援して 犯人が誰なのか考え 誰かに愛されたいと願い 信じ傷ついていく彼女に 夢中になってしまった 第三人称なのに 何故こんなに 魅了されるのかわからない ただただ淡々と人生をなぞっていく文体が素敵だった 読んで良かった ただただ
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