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鬱の本 の商品レビュー

3.9

29件のお客様レビュー

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2024/09/05

【きっかけ】 この本にはじめて出合ったのは、友人と西荻散歩をしたとき。小さな書店に平積みしてあった。 ぱらぱらと読んで雰囲気が気に入ったが買うか迷った。 何せ「鬱の本」、そして高い(率直でごめん…)。 このときは泣く泣く見送った。 後日、別の知人がtwitterで購入報告をしてい...

【きっかけ】 この本にはじめて出合ったのは、友人と西荻散歩をしたとき。小さな書店に平積みしてあった。 ぱらぱらと読んで雰囲気が気に入ったが買うか迷った。 何せ「鬱の本」、そして高い(率直でごめん…)。 このときは泣く泣く見送った。 後日、別の知人がtwitterで購入報告をしているのを見て、やはり自分の目は間違っていなかった、買えば良かったと後悔。 3回目の出合いは六本木の文喫。今度こそと購入。 ブクログを見たら1040人もの人が登録していて驚いた。 【あらすじ】 84名の方による、「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集。本が読めない時に読む本。 【心に残ったところ】 ◉“現代社会の問題点は、脳と身体の大きな乖離だと思っています。” “だから本来、人間は「鬱」をベースに社会を構築すべきなのです。” ◉“やることなすこと何もうまくいかない。人間関係が面倒くさい。すこし距離をとればいい。仕事がしんどい。あくせく働かず、つつましい生活を送ればいい。わかっていてもそれができない。できないことばかりで自己嫌悪に陥る。しかし行き詰まったら戻るという選択もある。戻ってやり直したほうがうまくいくことはけっこうある。” 【感想】 「鬱」という診断がない自分にも、1ヶ月に数回は何も手がつかずどんよりした暗い気分が頭をもたげてくる。 いや、元気いっぱいの日の方がむしろ少ないかも…。 そんなときの処方箋としたい本。 一人1ページという短さに、最近読書が進まなかった自分は救われた。 知らない人ばかりであったが、谷川俊太郎さん、東直子さん、こだまさん、phaさん、山崎ナオコーラさんなど知っている名前もちらほらあった。 有名な方もいらっしゃって、編集者さんはすごい熱量のある人だなあと思った。 「点滅社」という不思議な名前の出版社さんが気になり検索をかけた。屋良朝哉さん(本文中にもエッセイが載っていた)と小室ユウヤさんというお二方が設立された「ふたり出版社」なのだそう。 屋良さんは、エッセイの中で鬱の当事者であることを打ち明けている。だからこそこのような優しい本が出せたのだなとしみじみ思う。 これからも鬱(憂鬱というほうが正しいのかな)の気配を感じたときは、この本を抱いて、それが過ぎ去るまでじっとして、よくよく寝よう。

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2024/08/13

私にとって一生読み終わることはない本だと思う。眠れない日、気分の落ちた日にはパラパラとページをめくりながら、またこの本の中に戻ってくる。

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2024/06/08

装丁が綺麗で小さめで軽くて寝床で横になって読みやすかった。タイトルが直球だからどんな内容か怖かったけど、タイトルで気になって買った。 あ〜分かる分かるということがたくさん書いてあって、共感できるページがあると嬉しかった。各々憂鬱な気分になった時の対処法が書いてあったりしてそういう...

装丁が綺麗で小さめで軽くて寝床で横になって読みやすかった。タイトルが直球だからどんな内容か怖かったけど、タイトルで気になって買った。 あ〜分かる分かるということがたくさん書いてあって、共感できるページがあると嬉しかった。各々憂鬱な気分になった時の対処法が書いてあったりしてそういう気の紛らわせ方もあるんだなって参考になった。

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2024/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

安達茉莉子さんと友川カズキが寄稿してるから読むの楽しみだった。輝輔の火の鳥は必ず文明が滅ぶことが嬉しかったのところわかる〜と思った。 装丁が超かわいい。

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2024/05/28

ひとりひとりの鬱に対してのアプローチの仕方などが見開き1ページでまとまっているところがすごく読みやすかったです。 鬱の時は長々とした活字を読み続ける集中力がなくなるので、そういう優しさが詰まっていて良かったです。

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2024/05/26

3周目を読んでいます。 以前から鬱の気があり、本が読めなくなっていたところ“あなたのお守りのような本になれたら”という言葉に惹かれ購入しました。 どきっとするストレートなタイトルですが、本当にわたしのお守りになっています。 相変わらず鬱の気はなくならず、仕事に人生に悩む日々ですが...

3周目を読んでいます。 以前から鬱の気があり、本が読めなくなっていたところ“あなたのお守りのような本になれたら”という言葉に惹かれ購入しました。 どきっとするストレートなタイトルですが、本当にわたしのお守りになっています。 相変わらず鬱の気はなくならず、仕事に人生に悩む日々ですが、寝る前にこの本を読むと不思議と良く眠れます。

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2024/05/03

Twitterで知って、書店を数件回っても見つからなくて、一番近い地元の書店にある日ひっそりと置いてあったのを見つけたときは嬉しかった。 まだ数頁しか読んでいなかった頃、体調を崩していた幼馴染に先に読んでもらおうと思って貸していた。数日経ってから届いた幼馴染からのメッセージに、...

Twitterで知って、書店を数件回っても見つからなくて、一番近い地元の書店にある日ひっそりと置いてあったのを見つけたときは嬉しかった。 まだ数頁しか読んでいなかった頃、体調を崩していた幼馴染に先に読んでもらおうと思って貸していた。数日経ってから届いた幼馴染からのメッセージに、本の力を見た。 何となく不安な夜に、憂鬱な気持ちで仕事に向かう朝の数分に、見開き一頁で気負わずに読めるこの本が一瞬でも気持ちを落ち着かせてくれていた。

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2024/04/30

池田彩乃さんと緋山重さんと水野しずさんの文章がとっても好きだった~ 全部ぶんなげたくなったり逃げたくなったり見たくなくなる日に、絶対ひとつはだれかに寄り添ってくれる一節がある本 拠り所、隠れ場所になる文章や本にすくわれながら波をのりこなして生きていきたいなあ

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2024/04/27

鬱病の時に救われた本、鬱病ではないけど鬱っぽい気分の時に手に取りたくなる本など、さまざまな人が鬱をテーマに一冊の本を選んで、見開き2ページごとにまとめた本。 共感して読んでみたいと思った本ももちろんあったが、自分ではどうにもならないくらいの気分の落ち込みがある時に本に救いを求め...

鬱病の時に救われた本、鬱病ではないけど鬱っぽい気分の時に手に取りたくなる本など、さまざまな人が鬱をテーマに一冊の本を選んで、見開き2ページごとにまとめた本。 共感して読んでみたいと思った本ももちろんあったが、自分ではどうにもならないくらいの気分の落ち込みがある時に本に救いを求める人が本当はこのくらい居るという事実にも救われる

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2024/04/16

鬱の時の過ごし方や読んだ本などが紹介されているけれど、この本もその一冊に入ると思います。84人1000字程度なので気兼ねなく、どのページからでも読めます。*自分が思う「鬱の本」とは、回り回って誰かにとっての「希望の本」だと思うのだが、どうなのだろう。*憂鬱で苦しくとも、幸福を拒否...

鬱の時の過ごし方や読んだ本などが紹介されているけれど、この本もその一冊に入ると思います。84人1000字程度なので気兼ねなく、どのページからでも読めます。*自分が思う「鬱の本」とは、回り回って誰かにとっての「希望の本」だと思うのだが、どうなのだろう。*憂鬱で苦しくとも、幸福を拒否してはいけない。真面目に生きることとユーモアが両立するように、憂鬱であることと幸福は両立するのだから。

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