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墓じまいラプソディ の商品レビュー

4.1

73件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2024/04/08

墓じまい、自分も考えなきゃいけない。 でも親戚が文句言うだろうなあ。とほとんど同じような悩みを持つので、のめり込んで読んでしまった。 垣谷さんはいつも題材の選び方がすごくうまい。

Posted byブクログ

2024/04/02

墓じまいとその周辺の今を生きる人々の人生模様。 非常識人間、鹿児島に縁、遺骨はカルシウム、墓なんて要らない、自分のことを書かれているのかと思った。 エンディングで実は…というエピソードがあったけれど、なかなか共感できるシーンがあった。 昔ながらの価値観を捨てられない主に男たち、既...

墓じまいとその周辺の今を生きる人々の人生模様。 非常識人間、鹿児島に縁、遺骨はカルシウム、墓なんて要らない、自分のことを書かれているのかと思った。 エンディングで実は…というエピソードがあったけれど、なかなか共感できるシーンがあった。 昔ながらの価値観を捨てられない主に男たち、既得権益は手放せないものなんだろうな、とこの著者ならではの描写も、慣れてきたので楽しめるようになってきた。 住職の対比もよかった。あの住職に会いに、自分も寺に行きたくなった。

Posted byブクログ

2024/03/30

松尾詩穂は中林悟と結婚をするはずだったのだが、松尾家の祖母が祖父と一緒のお墓に入れないでくれと遺言を娘に託したことから、お墓とは何か墓守とは?様々な人達に問題が波及していく。諸行無常。色即是空。二つの言葉が印象に残った。

Posted byブクログ

2024/03/30

世の中の中高年男性の皆さんに、是非読んでもらいたい。夫や舅にはとても言えない本音が溢れる一冊。まぁ、みんながみんな…ではないと思うのだけど。 少子化が進んで家制度が崩れつつある中で、お墓問題は他人事ではないのです。 個人的に墓じまいにかかる費用のところで、「えー!そんなに⁉」とび...

世の中の中高年男性の皆さんに、是非読んでもらいたい。夫や舅にはとても言えない本音が溢れる一冊。まぁ、みんながみんな…ではないと思うのだけど。 少子化が進んで家制度が崩れつつある中で、お墓問題は他人事ではないのです。 個人的に墓じまいにかかる費用のところで、「えー!そんなに⁉」とびっくりしてしまった。 本当か調べてみなくては_φ(・_・ 常識知らずと思われている五月の意見がなかなか的を射ていて面白かった。言いたいことをがツンと言ってくれる五月みたいな人が親戚にいてくれるといいなぁ。

Posted byブクログ

2024/03/24

「絶対にお父さんと同じお墓に入りたくない!」 四十九日法要を前にして 姑が樹木葬を望む遺言を残していたことが明らかになった。 松尾家・次男の嫁である五月は義父、夫や義兄弟たちの行動を見守るが… もうひとつの家族中林家もまた墓問題、息子の結婚問題に直面し… 垣谷さん、今回は「墓じ...

「絶対にお父さんと同じお墓に入りたくない!」 四十九日法要を前にして 姑が樹木葬を望む遺言を残していたことが明らかになった。 松尾家・次男の嫁である五月は義父、夫や義兄弟たちの行動を見守るが… もうひとつの家族中林家もまた墓問題、息子の結婚問題に直面し… 垣谷さん、今回は「墓じまい」と「夫婦別性」に真っ向勝負! 「墓問題」は年を重ねると多かれ少なかれ直面する問題。 誰が継ぐの? お墓が遠すぎるんだけど…、等々。 さらには、女性が結婚後に「息子の嫁」として 当然と思われていることの数々。 どこかの記事で読んだ 「日本人は占いよりも神仏を信じていない」 なるほど、と思った記憶がある。 朝の情報番組のほとんどで今日の星占いのコーナーがある。 ということは、それだけ需要があるということで… 一方、「墓」の話は普段は話題に上ることがほとんどない。 が、冠婚葬祭の際には俄然強大な力を持って 様々な軋轢の原因になりかねない。 『』の中で浮上する「墓問題」 当然、親子・親族間で話し合い(泥試合)が行われるのだが その時、「嫁」にはほとんど発言権はない。 でも、いざ決定した後は その責務は「嫁」ひとりにのしかかる。 他の親族は「嫁」に引き受けさせることで ご先祖様を大切にしている錯覚に陥る。 はぁ…、とため息をつきたくなるが そこは垣谷さんの小説! 松尾家・次男の嫁である五月がズバッと言ってくれる。 著者の垣谷美雨さんは 小説家になる前はシステムエンジニアで 仕事・子育てに奮闘されたと聞いた。 垣谷さんの小説の原動力となっているのは 社会に対する怒りみたいなもので テレビや新聞、友人の話などが「これはひどい!」と心に突き刺さり さらに、友人などから聞く介護の話など 日本はいまだに封建的で、男尊女卑の意識が残っていると感じることなどで そこから想像が膨ららみ、小説となるそうだ。 確かに 子育て、介護の中心に嫁、妻、娘がいる時代が長く続いてきた。 少しずつ変わりつつあるとはいえ 正直、まだまだ道のりは遠いと感じる。 垣谷さんの小説は 自分では大きな声では言えそうにないことを 大声で叫んでくれる。 そんな気がしている。

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2024/03/23

冒頭から最後まで、男たちにムキーーー!!! 嫁や妻や娘など立場の違いはあれど、ほぼ全ての女たちの気持ちに共感。 一緒にむっとしたり、はあ?と言いたくなったりと、感情が上がりっぱなし。 これよこれ、垣谷美雨さんの世界。 夫婦や親子で名字が異なると家族の絆が...という言い分は、 ...

冒頭から最後まで、男たちにムキーーー!!! 嫁や妻や娘など立場の違いはあれど、ほぼ全ての女たちの気持ちに共感。 一緒にむっとしたり、はあ?と言いたくなったりと、感情が上がりっぱなし。 これよこれ、垣谷美雨さんの世界。 夫婦や親子で名字が異なると家族の絆が...という言い分は、 無痛分娩だと子どもに対する愛情が薄くなるのでは?というくっだらない言い分と同じと感じる。 墓についても、死んでから暗くて狭いところに入れられるのは嫌だし、 さらに死んでからも見ず知らずの人と一緒に入れられるのは嫌だ。 義理家の墓はもちろん、実家の墓にも入りたくない。 申し訳ないけど、墓守よりも他のことに時間を使いたい。 死後家族を悩ませたくはないので、そろそろ遺言に残しておくか。 「宇宙葬を手配するので、どの墓にも入れないでください。万が一宇宙葬ができなかった場合は、適当に処分してもらって構いません。戒名も仏壇も不要です。絶対に恨んでデタりしません。」 日本はいつまで女たちの我慢と犠牲でやっていくのだろう。 ああ明るい未来が見えない。

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2024/03/18

すごい!めちゃくちゃ参考になった! お墓を作ってもいつかは無縁仏になる。 考えることを先延ばしにしていたけれど、親や自分のお墓のこと、真剣に向き合わないといけない時がすぐそこまできている。親戚との関係もあるし、お金も絡むし、、、問題山積。

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2024/03/13

主要登場人物たちそれぞれの視点からストーリーが展開されていく。 墓問題、夫婦別姓など、さまざまな現代社会問題が取り上げられていた。 喜子が、夫と同じお墓に入りたくないという願いを遺し、そのことから、家族や親戚を巻き込み、様々な問題が引き起こされていく。 墓の必要性や、生きている人...

主要登場人物たちそれぞれの視点からストーリーが展開されていく。 墓問題、夫婦別姓など、さまざまな現代社会問題が取り上げられていた。 喜子が、夫と同じお墓に入りたくないという願いを遺し、そのことから、家族や親戚を巻き込み、様々な問題が引き起こされていく。 墓の必要性や、生きている人間の大切さを問いかけながら、現代の墓事情がリアルに描かれていた。 登場人物たちの人間関係のひずみや、彼らの思いに共感を覚えるところも… 特に、嫁の立場の苦悩が丁寧に描かれていて、現代の女性の価値観の変化を考えさせられた。 五月の遠慮のない率直な物言いは、過去の信念や考えに執着している人たちの曖昧な感情を、一刀両断してくれる。 その鮮やかな切り口に引き込まれた。 家族の墓問題を通して、現代社会問題を今一度考えるきっかけを提供してくれる作品。

Posted byブクログ

2024/03/03

勉強になるなあ❗この年頃になると誰もが遅かれ早かれ考えなきゃならないお墓の話。 昭和の頃は親の面倒を見るのもお墓も長男か近くにすむ子どもが当たり前。でも、平成も終り令和、お墓は邪魔、子どもに負担はかけられない。 骨堂に安置してもそれがせまくなつたら古い順に合同墓、というよりは骨専...

勉強になるなあ❗この年頃になると誰もが遅かれ早かれ考えなきゃならないお墓の話。 昭和の頃は親の面倒を見るのもお墓も長男か近くにすむ子どもが当たり前。でも、平成も終り令和、お墓は邪魔、子どもに負担はかけられない。 骨堂に安置してもそれがせまくなつたら古い順に合同墓、というよりは骨専用捨て場に安置となるならほんとに要らない。 うるさい親戚が死んだら生きてる人の好きなように処分して良いよね

Posted byブクログ

2024/02/29

垣谷氏の凄い所は、誰もが思う本音を曝け出しつつ下品ではない点。何処かに盗聴器仕掛けましたかと言うほどリアル。身につまされない老後の物語り。

Posted byブクログ