地雷グリコ の商品レビュー
子どもの遊びにルールを追加することでギャンブル性をプラスにした話題の書。こういうテーマは読者をどう裏切るかが大事になるのだが、まあ裏切られた。分かりやすさの中にゲームの矛盾を見出だし勝負する流れから作者の頭の良さが伺える。特に自由律ジャンケンの回は白眉。久しぶりに読んで大声で驚い...
子どもの遊びにルールを追加することでギャンブル性をプラスにした話題の書。こういうテーマは読者をどう裏切るかが大事になるのだが、まあ裏切られた。分かりやすさの中にゲームの矛盾を見出だし勝負する流れから作者の頭の良さが伺える。特に自由律ジャンケンの回は白眉。久しぶりに読んで大声で驚いたよ。物語としては主人公の真兎を筆頭にジャンプのキャラっぽいのが出まくるのでそれも楽しかったりする。これ漫画だと前後編とかに続くのだろうなぁ(笑)続編も読みたくなるが考えるのが大変だろうな。
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ひゃーこりゃまたすげーな オリジナルな5つのゲームを考えついただけで、どういう思考回路やねんって思うけど 更に自分の得意なフィールドで展開させてライトなミステリー要素も盛り込む つまり、青崎有吾ワールド大爆発な1冊という気がする この本がまずめちゃくちゃ面白いんだけど、他にも...
ひゃーこりゃまたすげーな オリジナルな5つのゲームを考えついただけで、どういう思考回路やねんって思うけど 更に自分の得意なフィールドで展開させてライトなミステリー要素も盛り込む つまり、青崎有吾ワールド大爆発な1冊という気がする この本がまずめちゃくちゃ面白いんだけど、他にもいろいろ読んでみたいって思わせる そんな感じ だってこれとっ〜ても面白そうなゲームを考えると同時にそのゲームの裏道も考えてるってことで、相当なひねくれ者ですよ 相当なひねくれ者の紡ぐ物語…読んでみたいじゃないか
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予備情報もなくタイトルだけで手にした本。冒頭から、想像していた内容(地雷から犯罪的なものと想像)と全く違ってストーリーに引き込まれた。誰もが知っているゲームばかりだが、オリジナルルールで勝負の駆け引きが一気に変わり、ページをめくる手が止まらない。勝ちに至る道筋の論理性に脱帽した。
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めちゃくちゃエンタメな一冊でした〜 気分爽快な読書は久しぶりな気がします。 どの短編もややこしい理詰めなところはあるけど、ソコをあんまり理解してなくても、ラストの回収は思ってもない角度で分かりやすいドンデン返しで着地してくれるから、どんな人にもおススメできるな、と思いました。
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誰しも知っている遊びに対して追加要素を組み込み、超絶思考戦とするバトルマンガ的なお話。ゲームが4つありますが、それぞれキモの部分を隠しつつ、結末でグっと引き寄せる。それはそれで対決として書く際には書きようがあるのでしょうが、では、ステージをあげていくにはどうするのだろうと興味しん...
誰しも知っている遊びに対して追加要素を組み込み、超絶思考戦とするバトルマンガ的なお話。ゲームが4つありますが、それぞれキモの部分を隠しつつ、結末でグっと引き寄せる。それはそれで対決として書く際には書きようがあるのでしょうが、では、ステージをあげていくにはどうするのだろうと興味しんしんで読み進めました。学内を飛び出し、そんでもってなんだか凄そうな超絶高校が現れクライマックス。では、高校という年代を越えて、日本という国を越えて、とか、タッグマッチではとか、マンガ的な続編もあるのかと思わせる1冊でした。
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少年ジャンプかよ。どんなものでもたちまちバトルにしてしまう、ぶっ飛んだ思考が最高。グリコ・坊主めくり・だるまさんが転んだ・じゃんけん・ポーカー、誰もが一度は経験したことがあるような遊びで高度な頭脳バトルが勃発する。主人公はお馬鹿っぽく振る舞う女子高生、射守矢真兎。その正体は桁外れ...
少年ジャンプかよ。どんなものでもたちまちバトルにしてしまう、ぶっ飛んだ思考が最高。グリコ・坊主めくり・だるまさんが転んだ・じゃんけん・ポーカー、誰もが一度は経験したことがあるような遊びで高度な頭脳バトルが勃発する。主人公はお馬鹿っぽく振る舞う女子高生、射守矢真兎。その正体は桁外れに勘所の良い勝負の達人。数多の難敵に対して彼女は常識外の手段で勝利する。結構複雑なルールの回もあったが、この知能戦炸裂・裏の裏をかく怒涛の面白さにはやられた。一休さんのとんちみたいな側面もあって昭和生まれにも嬉しい。続編希望。
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これはめちゃくちゃ面白かったですね〜。 楽しく読む小説としてはトップクラスのクオリティかなと思います。 構成としては、1つ1つのゲームごとに章が分かれており、短編集のような形式で非常に読みやすくなっています。 各章全て、ゲームをして勝者を決めるという構造は同じなので、見ようによっ...
これはめちゃくちゃ面白かったですね〜。 楽しく読む小説としてはトップクラスのクオリティかなと思います。 構成としては、1つ1つのゲームごとに章が分かれており、短編集のような形式で非常に読みやすくなっています。 各章全て、ゲームをして勝者を決めるという構造は同じなので、見ようによっては同じ展開が続くだけで退屈に感じる方もいると思いますが、私はその単純明快さが好きでした。 分かりやすい展開かつ分かりやすいルールのゲームであるからこそ、想像もしない方法で勝ち筋を見出す真兎にとてもワクワクします。 オススメです。
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読んでみて、とても自分好みの内容で凄く面白いです。一つ一つの話は、創作の遊びで勝敗を 決めると同時に、結末にも関わるようになって いるが、全体を通してみると一つの話として 繋がっていて、まとまりがありすっきりとした 読後感のある小説でした。
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登場する高校生たちが、誰もが知っているゲームや遊びで真剣に勝負するストーリー。少しルールが改変されていて、そこにプレーヤーの駆け引きや勝負の妙、時にはトリックを仕込んだり、という要素が加わる。 改変されてもルールは単純だが、果てしなく奥が深くなったゲームもある。それぞれ、とても...
登場する高校生たちが、誰もが知っているゲームや遊びで真剣に勝負するストーリー。少しルールが改変されていて、そこにプレーヤーの駆け引きや勝負の妙、時にはトリックを仕込んだり、という要素が加わる。 改変されてもルールは単純だが、果てしなく奥が深くなったゲームもある。それぞれ、とても楽しめるのだが、最後の章では、どんな戦略、どんな読み合いになるのか、あまり理解できない奥の深さだった。
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射守矢 真兎(いもりや まと)。鮮やかすぎる! 誰でも知ってる遊びやゲームに、特別ルールというスパイスを加え1対1で挑むのだか、勝ち方が鮮やかで清涼感さえ感じるほど。 凡人の私には到底思いつかないトリックで、全ての勝負に勝っていく。 それには観察力と洞察力が必要で、対戦相手は...
射守矢 真兎(いもりや まと)。鮮やかすぎる! 誰でも知ってる遊びやゲームに、特別ルールというスパイスを加え1対1で挑むのだか、勝ち方が鮮やかで清涼感さえ感じるほど。 凡人の私には到底思いつかないトリックで、全ての勝負に勝っていく。 それには観察力と洞察力が必要で、対戦相手はもちろん審判やその場の状況まで全て読み込んだ上で作戦を組み立てる。 この話の軸には元同級生とのわだかまりが描かれ、最後に解決するあたりもよかった。 私的には新ジャンルの作品でした。オススメしたいです。
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