1,800円以上の注文で送料無料

地雷グリコ の商品レビュー

4.3

477件のお客様レビュー

  1. 5つ

    200

  2. 4つ

    185

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2024/01/10

「地雷グリコ」 「坊主衰弱」 「自由律ジャンケン」 「だるまさんがかぞえた」 「フォールーム・ポーカー」の5話とエピローグで構成された連作短編集。 噂にたがわぬ面白さだった。 子ども時代から慣れ親しんだ遊びの数々『グリコゲーム』や『だるまさんが転んだ』が、こんなハラハラする心...

「地雷グリコ」 「坊主衰弱」 「自由律ジャンケン」 「だるまさんがかぞえた」 「フォールーム・ポーカー」の5話とエピローグで構成された連作短編集。 噂にたがわぬ面白さだった。 子ども時代から慣れ親しんだ遊びの数々『グリコゲーム』や『だるまさんが転んだ』が、こんなハラハラする心理ゲームに変身するなんて。 次々と強者を打ち破る女子高生・射守矢真兎(いもりや・まと)から目が離せない。 真兎の友人・鉱田と共に、勝負の行方を見守りながら、ついでに推理も働かせたが、全く意表を突く展開に降参。 射守矢真兎、あっぱれ。 天才女子高生降臨。

Posted byブクログ

2024/01/09

昨年末、図書館が開いてる最終日に予約本を取りに行く。何かの手違いで予約本が用意されていなかった。用意される間に新しい本を物色しているとこの本を発見。どこかで見たなぁ、と記憶を頼りに手に取る。 タイトル「地雷グリコ」であんまり面白くないかもなぁ…と思って読み始めてみると大好物だっ...

昨年末、図書館が開いてる最終日に予約本を取りに行く。何かの手違いで予約本が用意されていなかった。用意される間に新しい本を物色しているとこの本を発見。どこかで見たなぁ、と記憶を頼りに手に取る。 タイトル「地雷グリコ」であんまり面白くないかもなぁ…と思って読み始めてみると大好物だった喜び。「カイジ」よりも青春してて、近いので言えば「賭ケグルイ」か。あと「ライアーゲーム」とか「人狼ゲーム」「友達ゲーム」なんかが好きな人なら確実にハマるだろう。映像化、コミカライズされるのも近いのでは?その手が大好物の私はすぐに魅了された。学園モノで軸となる視点は鉱田ちゃん。そしてその友達の射守矢真兎。イチゴオレを片手に短いスカートをはき、カーディガンをゆるりと着こなす真兎。しかしその論理と洞察力と発想のギャップに骨抜きにされる。 タイトルの「地雷グリコ」はゲーム名。じゃんけんして勝った方が階段を登っていくという誰もがやったことある「グリコ」、それにプラスされたルールが、お互いに地雷を3ヶ所仕掛けられてそこを踏めば10段下がると。単純そうに見えて奥が深い頭脳戦。相手は生徒会役員の椚先輩。相手も一筋縄ではいかないのだが。真兎は軽々と勝ってしまう。爽快感たるや。この話で一気にもっていかれた。次は「坊主衰弱」。神経衰弱と坊主めくりが一緒になったゲーム。相手は喫茶店のマスターでイカサマで小銭を稼ぐ質の悪い大人。スカッとする結末。そして「自由律ジャンケン」ではグーチョキパー以外に対戦者が好きな手の形とその特殊効果を設定して加えられる5つの手のジャンケン。生徒会長の佐分利との勝負。これも痺れた。そこから話は展開して「だるまさんがかぞえた」も良かった。標的と暗殺者、お互いがベットした歩数を消化していく。ここもハラハラするが最後は爽快。そして最終話の「フォールーム・ポーカー」。敵は中学の友達で別々の高校へ進学した雨季田絵空。このゲームはとてもややこしい。審判の塗辺くんの存在たるや。面白かった!

Posted byブクログ

2024/01/07

これは面白かった! 雰囲気はライトな賭ケグルイって感じで、誰しもがやったことのあるゲームを複雑にして戦う流れ。正直ゲーム展開を追うのはすごく難しい!周りのキャラが説明してくれてるんだけど、なかなか理解するのが大変で途中は結構流し読みしちゃった。後で必ず読み返します。 でも、主人公...

これは面白かった! 雰囲気はライトな賭ケグルイって感じで、誰しもがやったことのあるゲームを複雑にして戦う流れ。正直ゲーム展開を追うのはすごく難しい!周りのキャラが説明してくれてるんだけど、なかなか理解するのが大変で途中は結構流し読みしちゃった。後で必ず読み返します。 でも、主人公の勝ち方というか勝ち筋はそういうのはわかってなくても えっ?あっ!って驚けるようなシンプルで大胆で圧倒的な方法で、読んでてすごく爽快だった。予定調和と言えばそうなんだけど、あたしはそういうのがすごく好きなので、ドンピシャな展開だった。 是非とも蹂躙編を読んでみたい。期待してます。 そして映像化もしてほしい。特にジャンケン。あれはやられたわ。すごい。 オススメです。

Posted byブクログ

2024/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゲームもルールもおもしろい。キャラもみんなたってる。設定はイカゲーム?賭ケグルイっぽいけど、もう少し戦略が深い。映像化もしそうで、楽しみ。

Posted byブクログ

2024/01/04

ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 348頁 ストーリー ★★★★★★! 読みやすさ ★★★★★ トリック  ★★★★★★! 伏線・展開 ★★★★★★! 知識・教養 ★★★★ 読後の余韻 ★★★★★★! 一言感想: エンタメ系ミステリが好きな方、「カイジ」が好きな方、論...

ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 348頁 ストーリー ★★★★★★! 読みやすさ ★★★★★ トリック  ★★★★★★! 伏線・展開 ★★★★★★! 知識・教養 ★★★★ 読後の余韻 ★★★★★★! 一言感想: エンタメ系ミステリが好きな方、「カイジ」が好きな方、論理的に物事を考える事が好きな方、「天才vs天才」という構図が好きな方にオススメです! ★6!新年早々、最高の1冊に出逢ってしまいました!これは面白い! まず、「天才vs天才」の思考力ゲームという設定がいい!天才が天才の思考を上回る展開(発想)は描き方が本当に難しいと思いますが、期待を裏切ることなく本当に面白かったです。また、ここだけで登場する新しいゲームをいくつか発案して、さらにそれぞれのゲーム展開を奥深く考察している事に感嘆してしまいました。 次にキャラ設定が最高!同著者の館シリーズに登場する「裏染」が好きなら、こちらのキャラもきっとハマります(笑。 そして読みやすい!ストーリーは繋がっていますが、各ゲームごとに章立てされていて、全ての章で「天才vs天才」が楽しめます。 読後の余韻がとても心地良いです。モヤモヤがきれいに晴れるこの爽快感はなかなか味わえません。「カイジ」のようなドロドロ感はないので、そういう意味でも手に取りやすい1冊です。 本当に出逢えてよかったと感じている1冊でした!

Posted byブクログ

2024/01/02

 情報を制する者がゲームを制する。  行われるゲームは「グリコ」、「坊主めくり」、「じゃんけん」、「だるまさんがころんだ」、「ポーカー」をアレンジしたゲーム。  果たして、あなたはこの奥深いゲームで繰り広げられる情報戦を目の当たりにして、ページをめくる手を止められるだろうか。...

 情報を制する者がゲームを制する。  行われるゲームは「グリコ」、「坊主めくり」、「じゃんけん」、「だるまさんがころんだ」、「ポーカー」をアレンジしたゲーム。  果たして、あなたはこの奥深いゲームで繰り広げられる情報戦を目の当たりにして、ページをめくる手を止められるだろうか。  これは作者と読者との戦い…なのかもしれない…  不思議な書き出しになりましたが、正直、この作品をどう表現してよいのか…  女子高生が巻き込まれるゲームのどれもが知っているゲームのアレンジばかり。  しかも凄いのが、知っているゲームがもとになっているので、読んだだけで分かるアレンジルールに、光景を容易に浮かべやすいです。  ゲームを文字だけで説明すると、ありがちなのが、作中のゲーム、説明されてるだけで何をやっているのか想像できないままに終わるというもの。  例えば有名なハリー・ポッターのクインディチ。  ハリー・ポッターを初見で読んでいてこのクインディチを想像してもなんとなくしか頭に浮かばず、何をやってるの?このき競技?ってなりませんでしたか?  本作品は基本的に子どもの時にやったことのある遊びが多く、どんなことが繰り広げれているのか容易に想像がつくというのが良いです。  何なら、次に繰り広げられるゲームはどんなやつなんだろうと気になって、ゲームの内容やルールを読むことすら楽しいです。  そして、情報戦と心理戦の描写が面白くて、ぐいぐい引き込まれています。  私は、本を読んで毎回何らかの気付きは得たいとか思いながら読んでいるのですが、この作品にそんなことを考えながら読む隙は与えてくれませんでした。  読んでいて、ただただ面白い。喉が渇きそうな緊迫感もあればどことなく緩さもある。何も考えずにただ読むだけで意味を求めてはいけない。  そんな作品なんだろうなと思いました。  これこそ、ザ·エンターテイメントだなぁと。  ハマればとことこんのめり込める作品で、読んで良かった、楽しかったと思えたそんな作品です。

Posted byブクログ

2023/12/31

 5つのゲームの完成度は勿論、どのようにルールの穴を看破して相手に勝つかというロジックや、射守矢真兎のキャラ造形も良かった。最高のエンタメ小説。

Posted byブクログ

2023/12/29

さまざまなゲームを題材にした頭脳戦を描いた連作ミステリ。どれもが誰でも一度は遊んだことのあるであろう有名で単純なゲームなのですが、そこに独特のアレンジが加えられ、より難しくより面白くなっています。独創的なルールと、その範疇で繰り出されるアクロバティックな仕掛け。ルールの裏をかき抜...

さまざまなゲームを題材にした頭脳戦を描いた連作ミステリ。どれもが誰でも一度は遊んだことのあるであろう有名で単純なゲームなのですが、そこに独特のアレンジが加えられ、より難しくより面白くなっています。独創的なルールと、その範疇で繰り出されるアクロバティックな仕掛け。ルールの裏をかき抜け道を利用したイカサマすれすれの手段と息詰まる心理戦。ヒリヒリする緊迫感と、わくわくする高揚感がいっぱいの、とっても楽しい一冊でした。 「地雷グリコ」からやられました。これ、勝つ方法は思いついたのですが。しかしそこに相手を追い込むまでの心理戦が物凄い。手段だけ思いついたところで、この心理戦を乗り切るのは無理だなあ、と感服でした。 「自由律ジャンケン」も凄いです。これ、すんごく楽しそうなのですが、瞬時で判断して手を出すのはこれまた無理そう。でもどのような手を作るか考えるのは……面白そうですよねえ。そしてラストの「フォールーム・ポーカー」は傍目で見て状況を把握するだけで精いっぱいな気がしました(苦笑)。看破できたのはカードの並びの法則だけでしたよ。絶対勝てない。 真兎が絵空に勝負を挑む動機は、青春小説の要素もあって素敵です。そしてこれからも続く彼女たちの勝負……見守り続けたいです。

Posted byブクログ

2023/12/29

傍目には呑気な遊びそのものの中身が、プレイヤーには息が詰まるような戦いであるという、そこだけが世界から隔絶された空間であるというコントラストは、実は「ゲーム」というものの本質なのかも。「グリコ」や「だるまさんがころんだ」や「じゃんけん」…子ども(というよりは幼児)の遊びを、大人(...

傍目には呑気な遊びそのものの中身が、プレイヤーには息が詰まるような戦いであるという、そこだけが世界から隔絶された空間であるというコントラストは、実は「ゲーム」というものの本質なのかも。「グリコ」や「だるまさんがころんだ」や「じゃんけん」…子ども(というよりは幼児)の遊びを、大人(といっても高校生)が大真面目にスリリングな勝負に興じるという絵面は、そのコントラストを最大限に強調するモチーフと言える。回を追うごとに勝負に仕掛けられたトリックとゲーム相手の強さのレベルがあがっていき、納得圧巻のラスボスとの対決まで見事に引っ張っていく構成力の巧みさで、視点が切り替わることでまったく別のものが見えてくるというミステリーの醍醐味を存分にあじわえる。ジュブナイル小説のような清々しい読後感も最高!

Posted byブクログ

2023/12/28

青崎有吾『地雷グリコ』読了。独創的なゲーム対決の駆け引き、逆転劇という青年漫画的フォーマットに本格推理的な徹底したロジックとフェアネスを尽くした仕掛けの数々が青崎有吾感満載で最高。ミステリの作法でギャンブル漫画を構築するとこんなにもおもしろく仕上がるとは。。。続編に期待。 語りす...

青崎有吾『地雷グリコ』読了。独創的なゲーム対決の駆け引き、逆転劇という青年漫画的フォーマットに本格推理的な徹底したロジックとフェアネスを尽くした仕掛けの数々が青崎有吾感満載で最高。ミステリの作法でギャンブル漫画を構築するとこんなにもおもしろく仕上がるとは。。。続編に期待。 語りすぎない百合というのもいいですね。

Posted byブクログ