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地雷グリコ の商品レビュー

4.3

477件のお客様レビュー

  1. 5つ

    200

  2. 4つ

    185

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    5

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2024/01/21

 いやぁ、面白かった!これは完全に映像化確定ですね!  それにしても、もの凄く魅力的なヒロインが現れた。射守矢真兎。だらしがない風貌をした彼女はどんなゲームでも見事な方法で勝利してしまう。  真兎に用意されたゲームは全部で5つ。最後の6000万円を賭けた旧友との勝負は読んでいるこ...

 いやぁ、面白かった!これは完全に映像化確定ですね!  それにしても、もの凄く魅力的なヒロインが現れた。射守矢真兎。だらしがない風貌をした彼女はどんなゲームでも見事な方法で勝利してしまう。  真兎に用意されたゲームは全部で5つ。最後の6000万円を賭けた旧友との勝負は読んでいるこちらもヒリヒリとさせられた。  ゲームの面白さはもちろんのこと、最後には不覚にも涙が出てしまった。面白くて感動させるんだから本当にズルい。これから読む人は頭を空っぽしにてゲームを楽しんでください。

Posted byブクログ

2024/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グリコ、じゃんけん、神経衰弱、だるまさんが転んだ、ポーカー、誰もが遊んだゲームに一癖二癖あるルールを追加した頭脳ゲームの話。 なんだこれ、めちゃくちゃ面白くない!?よく知った遊びやからこそすんなり入ってくるしどんな戦いが?と見学者みたいにワクワクする。 にしても、真兎の勝ち方がカッコ良すぎて憧れる。逆転劇って好きやから最後の最後でドーンとひっくり返されると爽快感がエグい。素晴らしい様式美。全人類憧れの勝ち方。 互いの読み合いが凄くて、気軽なノリで楽しそうやりたい、と思ったけどどう考えても無理すぎる。なにせレベル高ぇ。 「地雷グリコ」 一般的なグリコ、道中の階段に地雷を仕掛けることができる。両方のプレイヤーが事前に指定した場所に相手が止まったら、十段下がらせられるのである。そうした地雷がそれぞれ3、計6ヶ所仕掛けられる。 「坊主衰弱」 百人一首の坊主めくりにトランプの神経衰弱をアレンジしたゲーム。男男、女女と性別を揃えさせる。坊主を引いたら全カード没収。 「自由律ジャンケン」 グーチョキパーに互いの新手を加えた五種のジャンケン。新種には特殊効果をつけれる。強すぎる効果は却下される。 「だるまさんがかぞえた」 進む人、だるまさんが〜を言う人、それぞれが数を審判に告げる。その数だけ進む、言える。言い終わったのに進んでるとアウト。 「フォールーム・ポーカー」 3枚のポーカー。替えのカードは別室4部屋にあり、カードの並び方を推理して欲しいカードを取ってきて勝負する。

Posted byブクログ

2024/01/17

青崎有吾さん初読みです。 馴染みのある遊びやゲームをアレンジして、頭脳バトルを繰り広げていくストーリーですが、プレイヤー射守矢真兎が最高。ゲームでの駆け引きや心理戦にハラハラし、一気に読んでしまいました。フォールーム・ポーカーは、やや力技で押し切った感がありましたが、すべて読後感...

青崎有吾さん初読みです。 馴染みのある遊びやゲームをアレンジして、頭脳バトルを繰り広げていくストーリーですが、プレイヤー射守矢真兎が最高。ゲームでの駆け引きや心理戦にハラハラし、一気に読んでしまいました。フォールーム・ポーカーは、やや力技で押し切った感がありましたが、すべて読後感は良し。 青崎さんの別の作品も読みたくなりました。

Posted byブクログ

2024/01/15

著者お初。子供の頃誰しもが遊んだゲームに一摘まみのエッセンスを加えて究極の頭脳バトルに昇華させた連作中短編集。自分の子供の頃にこんな自由な発想が得られていたなら、もっと面白く過ごせていただろう、と著者にちと嫉妬。最初の「地雷グリコ」の展開で心を鷲掴みにされ、あとはイッキ読み。一人...

著者お初。子供の頃誰しもが遊んだゲームに一摘まみのエッセンスを加えて究極の頭脳バトルに昇華させた連作中短編集。自分の子供の頃にこんな自由な発想が得られていたなら、もっと面白く過ごせていただろう、と著者にちと嫉妬。最初の「地雷グリコ」の展開で心を鷲掴みにされ、あとはイッキ読み。一人称からの始まりで「これ、誰?」と数行戸惑うことはあった、割合キャラ立てはできているんだと思ったのだが不思議。「嘘喰い」好きなら・・・という感想が多いが、未読の自分にとっては「地雷グリコ」好きなら「嘘喰い」も好きなのだろう、きっと。

Posted byブクログ

2024/12/25

頬白高校一年の射守矢真兎(いもりや まと)は、学園祭のイベント場所を賭けて、生徒会の椚迅人(くぬぎ はやと)とゲームで対峙することに。 “いかに罠を見極めつつ、素早く階段を登るか” そのゲーム名は「地雷グリコ」… 面白い! ジャンルで言うと、“頭脳バトル小説”か。類似の小説は思...

頬白高校一年の射守矢真兎(いもりや まと)は、学園祭のイベント場所を賭けて、生徒会の椚迅人(くぬぎ はやと)とゲームで対峙することに。 “いかに罠を見極めつつ、素早く階段を登るか” そのゲーム名は「地雷グリコ」… 面白い! ジャンルで言うと、“頭脳バトル小説”か。類似の小説は思いつかないけれど、漫画・映画なら「カイジ」や「ライアーゲーム」のような特殊ルールに基づいたゲームで繰り広げられる頭脳バトル。ちなみに私は「カイジ」も「ライアーゲーム」も大好きなので、本書はどストライク。 ルールに基づいて戦略を立て、相手の思考を推理ながら相手の裏をかくプロットが手に汗握るし、意外性もあって面白い。ゲームのルール自体は、誰もが知ってるシンプルなものに若干のアレンジを加えたもので、とてもわかりやすく、リーダビリティも高い。また、そのアレンジこそが本書の肝で、勝負を分けるカギを握っている。よく考えたもんだ。特に「自由律じゃんけん」は出色の出来。 全5話で構成されて、表題作「地雷グリコ」を皮切りに5回の勝負が繰り広げられる。各話が有機的に繋がっており、尻上がりに緊張感が増していく展開もドラマチック。最後に待ち受ける“ラスボス”の強さといったら……。緊張と緩和で緩急をつける話運びも巧み。第五話の締め方も素晴らしい。中高生ならではの心理描写や琴線に触れる言葉選び等、青春ミステリとしても秀逸。 主役の射守矢真兎をはじめとして、相方、敵役、脇役それぞれキャラクターの個性が光るので、映像化しても映えそう。シリーズ化も希望!ゲームの新ネタ考えるのは超難しそうだけど…。 週刊文春ミステリーベスト10 1位 このミステリーがすごい! 1位 本格ミステリ・ベスト10 1位 SRの会ミステリーベスト10 1位 ミステリが読みたい! 1位 本格ミステリ大賞 受賞 日本推理作家協会賞 受賞 山本周五郎賞 受賞 未来屋小説大賞 4位

Posted byブクログ

2024/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グリコやポーカ、じゃんけんやだるまさんがころんだ等、定番のゲームに少しの追加ルールと、厳格な審判をおくことで、考えを絶するような知的なゲームに変貌する。頭が悪いので、何回も何回も読み直し、あ~なるほど、これはこういうことか、じゃあこれをこうするとこうなるのではとか真剣に考えてしまった。そうしたらルールと審判を欺くいかさままで入ってくるじゃありませんか。連作短編の形を取っているので読みやすく、こういうジャンルの小説あまり読んだことがなかったので新鮮でした。なんかこの後、続きそうなエピローグでした。

Posted byブクログ

2024/01/10

『嘘喰い』という超絶クールな頭脳戦(暴力バトルと交互に来ますが)を描いた漫画をご存知でしょうか。 私これが大好きでして、レビューを拝見しているとこの手の物語との事で前から気になっておりました。 『賭ケグルイ』を爽やかにした感じにも思えましたがとにかく滾る!勝負師達の戦いに血が滾る...

『嘘喰い』という超絶クールな頭脳戦(暴力バトルと交互に来ますが)を描いた漫画をご存知でしょうか。 私これが大好きでして、レビューを拝見しているとこの手の物語との事で前から気になっておりました。 『賭ケグルイ』を爽やかにした感じにも思えましたがとにかく滾る!勝負師達の戦いに血が滾る!(私自身は出場させられた途端に何の理解もできずパーフェクト負けしますけど。そして最後にちくしょー!と叫びたい) これはゲームのルールすら書いてしまうと未読の方の楽しみが減ると思いますので、詳しくは伏せますがゲームごとの感想を。 『地雷グリコ』 ゆる系ギャルの主人公、射守矢真兎の見た目からは想像もつかない能力を読者が目の当たりにする初回のゲームです。 シンプルが故に奥の深いこのゲーム、途中までは自分ならどうするかなと考えてはみたもののさっぱり勝ち方が分からず、カーズのように考える事を止めました。 お陰で真兎の対戦相手で後に真兎に逆セクハラをされるまでになる椚先輩のうんちくが純粋にたっぷり楽しめました。良いですよね、私は負けませんので君出直して来たまえ、みたいなキャラがうんちく語るシーン。ここで読者は一気に真兎を始め登場人物達の虜になること間違いなし。 『坊主衰弱』 もう始めから怪しい百人一首喫茶のマスターとの対戦です。高校生相手に大人気ないマスターですが我らが真兎が鉄槌を食らわせてくれるのでスカッとします。ところで百人一首って売ってる所を見た事が無いのですが、その手の人にしか分からない場所にひっそりと売っているのでしょうか?小学生の頃は遊んだ事があるので懐かしく思え、気楽に楽しんでいましたがこの辺から真兎の不思議な魅力が増して来ます。真兎にとって勝負とは何か。こちらも知りたくなってきます。 『自由律じゃんけん』 真兎たちの通う頬白高校の生徒会長、佐分利が真兎に挑戦状を叩きつけます。青崎さんの作品はまだ2作目ですがキャラに魅力を持たせるのが本当にお上手!佐分利も凄いキャラの立ちようです。そして超切れ者。強すぎて本当にハラハラしました。これは自分ならどんなジャンケンを考えるだろうと想像してみるのも楽しいかも。(結局は恐らく最後にちくしょー!と叫ぶ羽目になるんですが)勝敗が決まった時は、すごー!!と小学生のような感想が出ました。燃えましたね。 そして謎めいていた真兎の過去のしがらみのようなものが見え隠れし始めます。この辺りの運び方も本当にお上手でページを捲る手が加速して行きます。 『だるまさんがかぞえた』 転んだではないのがミソです。ここからは絶対に負けられない手に汗握る勝負がスタート。真兎本人は今までのようにゆるい感じですが、賭けてるものがものだけに冷や冷やします。対戦相手は謎に包まれたエリート高校の星越高校生徒会の皆さん。また濃いキャラがお揃いで。 ここまで読んで来ると真兎の人間離れした才能を読者は嫌という程見せつけられてはいるのですが、毎回負けるかも…と思わせる辺りが『嘘喰い』に近いものがありますね。 このゲームもヤバいのでは?!と思っていると最後の奇策にぶっ飛び。これは思い付かない!! 私はこのゲームが1番好きでした。遂に明かされる真兎がここまで戦ってきた理由。ベールに包まれてきた謎が次の最終戦で明かされるとなればもう読む事を止めることは不可能です。 『フォールームポーカー』 ラスボス、星越高校の最強女子、絵空との一騎打ちです。 彼女も化け物級に頭の回転が早く、流石の真兎も歯が立たないのではと諦めそうになる程の強キャラ。 何をやっても読まれる気がします。こんな凄い人、私なんかが対戦したら象がノミを潰すようなもんです。(再三何故か参戦しようとする) このゲームは審判がかなり重要な役目を担っていますので、最初の『地雷グリコ』で審判を務めた塗辺が再度審判を務めてくれた事によりゲーム運びがよりスリリングに楽しめました。今後は彼のように寝癖が付いていても「無造作ヘアだから」と格好付けてみようと思います。 ゲーム自体も凄かったのですが本当に凄いのはここで明かされる絵空の過去。女帝と呼ばせて下さい。こんな事を中学生で思い付くとは末恐ろしい女性です。ここまでになった理由は予想もしていなかった少し悲しい理由で、エンディングはとても気持ちの良いものでした。 エピローグもびしっと締まっていて格好良く『悪い夏』で折れた心が見事に復活しました。 青春小説としても読み応えがありますし、ゲームごとに挿絵で説明してくれるので非常に読みやすくあっという間に読み終えてしまいました。何よりキャラが全員良い味を出していて楽しいです。 少しお疲れの時にはお勧めの本ですね。 「あんた嘘つきだねえ」とか私も言ってみたい。(嘘喰いも最高ですね)

Posted byブクログ

2024/01/10

新感覚の小説でとっても面白かった。この作者様は見せ場を描くのが本当にうまい。心理戦にドキドキしっぱなしでした。 誰も死なないし、老若男女楽しめる小説だと思う。いい脳トレになった。そして最後のゲームの行方も気になる。

Posted byブクログ

2024/01/10

やたらと勝負事に強い高校生、射守矢真兎。本格頭脳バトル5篇。 「強い」のレベルが違う。すごい・・・。 作者さんはどこから考えたんだろうなあ。

Posted byブクログ

2024/01/10

誰もが慣れ親しんだ遊びにスパイスを加えて難易度を上げているので難しいことをやってる割にスムーズに頭に入ってきた。 練り込まれた心理戦が面白い。

Posted byブクログ