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地雷グリコ の商品レビュー

4.2

557件のお客様レビュー

  1. 5つ

    234

  2. 4つ

    215

  3. 3つ

    68

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    6

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2024/07/21
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「射守矢に、勝てると考えたな」 「なら、その時点でおまえの負けだ」 誰もが知っているゲームに独自のルールを加えることで、高度な頭脳戦や心理戦に。しかもルールに外れなければ、裏工作もイカサマもあり。 これらを全て読みきった者が勝利する。 どの話もすごく面白かった。勝負が決まった瞬間の高揚感と脱力感。攻略法を知り、もう一度ページを戻す。そして、頭の中でもう一度ゲームの経過をなぞる。「ムズっっ!」とつぶやいて、ゲームに、登場人物に、作者に、すべてに感心してしまう。 『真兎のことならなんでもわかる。 真兎も、わたしのことならなんでもわかる のだ』 次もありそうだなぁ〜楽しみだなぁ〜

Posted byブクログ

2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かったです!逆転のカタルシス。 小説の筋というよりゲームそのものが主役な印象で、設定もキャラクターもライト。漫画。文章も短くてサクサク読める。 読んでいる間、作家ってやっぱ頭いいなスゲ〜、というアホみたいな感想しか出てこなくて少し落ち込んだ。 こういうのって結末やトリックの大枠を決めて、逆算で物語を当て嵌めていくのかなあ。すごいなあ(2回目) 最終決戦はポーカーに馴染みがないのもありややこしかったです。ルールの揚げ足取り、からのイカサマ合戦という感じだった。発想の勝負なんだね。 タイトルでもある地雷グリコが1番好きです。椚先輩の叫び「射守矢あぁ…!」がバトル漫画に出てくる雑魚キャラの断末魔みたいで面白かった(椚先輩が雑魚だとは全く思っていません)。

Posted byブクログ

2024/07/20

最初は漫画のようだなあ…(登場する子達の名前とかね。)と思いながら読み出し、途中も、最後まで漫画を読んでいる感じでした。 ちょっと読むのが面倒…と思いながらも、気になりすぎて、結局あっという間に読んでしまいました。ゲームのルールや登場人物のゲーム攻略、戦略、キャラクターも本当によ...

最初は漫画のようだなあ…(登場する子達の名前とかね。)と思いながら読み出し、途中も、最後まで漫画を読んでいる感じでした。 ちょっと読むのが面倒…と思いながらも、気になりすぎて、結局あっという間に読んでしまいました。ゲームのルールや登場人物のゲーム攻略、戦略、キャラクターも本当によく考えられていて、青崎有吾さんの頭の中すごいぞ!と思います。

Posted byブクログ

2024/07/19

ひとりの女子高生が自由や友情のために強敵との頭脳戦に挑んでゆく全5編の連作短編集。 さながら地雷のように仕掛けられた伏線描写と、 最後にドカンドカンと炸裂するどんでん返しの回収劇! 相手が「勝った!」と確信のドヤ顔を浮かべた刹那、 お待ちかねとばかりに脳内で流れ出す処刑用BGM...

ひとりの女子高生が自由や友情のために強敵との頭脳戦に挑んでゆく全5編の連作短編集。 さながら地雷のように仕掛けられた伏線描写と、 最後にドカンドカンと炸裂するどんでん返しの回収劇! 相手が「勝った!」と確信のドヤ顔を浮かべた刹那、 お待ちかねとばかりに脳内で流れ出す処刑用BGM!! (僕の場合はジョジョ5部の「il vento d'oro」) この脳汁ドバドバのカタルシスを小説で味わわせてくれるのが『地雷グリコ』です。 漫画やアニメではこういう頭脳ゲームものの先行作はいっぱいあって、真新しさはないかもしれない。 カイジとか、DEATH NOTEとか、LIAR GAMEとか。 登場人物がみんな高校生だったり、キャラのネーミングセンスだったり(主人公の名前は射守矢 真兎[いもりや まと])、個人的には『賭ケグルイ』をポップにして友情をスパイスに効かせた感じを受けました。 なんだよ、あるあるじゃん、と思ったそこのあなた。 僕も実際、全5編のうち2編読んだくらいまでは、まあ並かなくらいに思ってました。 すごいのは、3編の「自由律ジャンケン」から。 ある人物の登場をきっかけに物語が急激にドライブし始めると同時に、ゲーム性とそのハラハラドキドキ感もひとつ上の次元に入ります。 『地雷グリコ』が先行作とは決定的に違ってすごいところは、 すべてを文章で描いているところ。 漫画やアニメなら、仕込んでおきたい伏線を印象的なシーンの陰にしれっと描いたりして、意図的に情報の強弱をつけられます。 でも小説はそうはいかない。 読者は右から左へ、一語一文ずつ等しいウェイトで読み進めてゆくので、取ってつけたような描写はすぐに違和感を持たれてバレてしまう。 本作はその違和感が極めて薄まるよう、自然に丁寧に隠されています。(個人差あり) 3編以降、物語の面白さとともに構成力も格段に上がり、そのまま右肩上がりでクライマックスまで突き抜けてゆく爽快感はアッパレというほかなく、本格ミステリ大賞をはじめトリプル受賞している勢いにも頷けます。 近いうちにまず間違いなく映像化されるであろう作品ですが、この読後の気持ちよさはぜひ小説で味わってみていただきたいです! ----- 「ゲームあんまりやんないから、わかんない」 p.95 -----

Posted byブクログ

2024/07/19

地雷グリコというタイトル、そして帯に書かれたゲーム概要 デスゲーム物かな……?と読み始めたら、命は賭けていませんでした 地雷、という設定のペナルティマス グリコ・じゃんけん・だるまさんがころんだ等々、シンプルな遊びにルールを加えて魅力あふれるギャンブルに仕立て上げています こ...

地雷グリコというタイトル、そして帯に書かれたゲーム概要 デスゲーム物かな……?と読み始めたら、命は賭けていませんでした 地雷、という設定のペナルティマス グリコ・じゃんけん・だるまさんがころんだ等々、シンプルな遊びにルールを加えて魅力あふれるギャンブルに仕立て上げています こういったギャンブル物の魅力って、運の部分にもあると思っているんですよね 緻密な計算・作戦が成功したゲームの爽快感はたまらないのですけど、それが必ず成功する勝利確定のゲーム!なのではなくて、そこに辿り着くまでには薄氷を渡り歩いての運否天賦の境地を進まないといけない、みたいなヒリヒリする感覚 自分の好きなそういった部分もちゃんとあって、大変面白く読む事が出来ました お気に入りは『だるまさんがかぞえた』 もう別格で好きです ギャンブラーっぽく言うなら、読んでて脳汁が止まりませんでした(笑 作中に「塗辺くん」というキャラが出てくるのですが、どうしても「渡辺くん」と空目してしまって自分のポンコツ脳をどうにかしたくなりました 大好き塗辺くん、あと椚先輩も好き

Posted byブクログ

2024/07/19
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いやー、面白かった。各話とも追い詰められてからの大逆転がスカッとする。『カイジ』みたい。真兎のキャラがいい感じ。真兎&鉱田コンビの活躍をもっと見てみたい。続編がありそうな終わり方で期待大。直木賞受賞ならず残念。

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2024/07/17

YouTubeチャンネルで紹介されていたのを見て購入。ギャンブル漫画の『嘘喰い』を彷彿させるような逆転劇と高度な心理戦の連続は大好物だった。キャラの描写も細かく、映像にすると映えそうな内容だったため、映像化を期待したい。

Posted byブクログ

2024/07/17

青崎先生の作品はほぼ全て読んだ私にとって、直木賞候補に入ったことは嬉しい限り。子どもの頃遊んだゲームに一工夫加えて、究極の頭脳戦を繰り広げる。グリコに地雷を加えた地雷グリコ、だるまさんがころんだじゃなく、だるまさんがかぞえた、など懐かしい遊びがたくさん出てくる。主人公が遊びの天才...

青崎先生の作品はほぼ全て読んだ私にとって、直木賞候補に入ったことは嬉しい限り。子どもの頃遊んだゲームに一工夫加えて、究極の頭脳戦を繰り広げる。グリコに地雷を加えた地雷グリコ、だるまさんがころんだじゃなく、だるまさんがかぞえた、など懐かしい遊びがたくさん出てくる。主人公が遊びの天才、カイジみたいなルールの穴をついた奇抜な勝利への方程式があったり、カイジで言うとザワッザワッするみたいな攻防戦が楽しい。毎回ドンデン返しがあるので、ミステリ好きなら絶対にハマる。アニメ化ないし、映画化、続編があることに大いに期待。

Posted byブクログ

2024/07/16

ありふれたゲームにイレギュラーを足すと、こんなにも頭脳戦になるのか。感情を揺さぶらずに読めてしまうので、良い意味で精神的に楽に読める小説だと思った。 直木賞候補作。発表が楽しみ。

Posted byブクログ

2024/07/16

真兎ちゃんのキャラクターが異彩を放っていて、とても好き。ゲームの展開にハラハラしながら、いつのまにか自分もゲームに参加してるような気分にもなれるのが面白いところ。 まだまだ活躍を見たいので、続編を何卒お願いします。このままシリーズ化してくれ〜〜!!!

Posted byブクログ