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さんかく の商品レビュー

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259件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/01/25

元バイト先の先輩女性と後輩男子、そしてその彼女という3人の交互の視点から描かれる、「美味しい料理」と「男女の生活」の話。 恋はもういらないというデザイナーの夕香。かつて夕香の職場でバイトをしていた正和。恋人の正和よりも研究一筋の、大学院生の華。偶然再会した夕香と正和はたびたび食事...

元バイト先の先輩女性と後輩男子、そしてその彼女という3人の交互の視点から描かれる、「美味しい料理」と「男女の生活」の話。 恋はもういらないというデザイナーの夕香。かつて夕香の職場でバイトをしていた正和。恋人の正和よりも研究一筋の、大学院生の華。偶然再会した夕香と正和はたびたび食事を共にするうちに、夕香の暮らす京町家で同居することになる。 夕香と正和が食べている料理が本当に美味しそうで、読んでいるだけで体に染み込んでくるような温かさすら感じる。この本も含めて、千早茜さんの作品は五感をほどよく刺激される感じがあってなんだか居心地がいい。料理の描写、独特の表現、生活音、全て映像で見ているような美しさだった。

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2024/01/25

ああ、お腹がなるなる。 とんでもない飯テロだ。 三人とも何か思うことがあって、 けどそれがハッキリわからなくて、 それが最後まで続く。 それなのになんだか終わり方が気持ち良い。 ごちそうさまでした。

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2024/01/24

「ヒトは自分にとって都合の悪いものを変だと思う。」この言葉を胸に留めておきたい。例え何かを、誰かを変だと認識しても、それが自分にとって都合が悪いものであるために感じていることだと覚えておきたい。

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2024/01/24

伊藤くん人間らしいなぁと思った。 恋愛って難しいなと、 付き合うってどういうことなのかと。 京都の雰囲気が分かりやすく書かれており、 ふらっと京都までご飯を食べに行きたくなりました。

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2024/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

わたしは高村さんと華ちゃんの悪いところだけをこってり煮詰めたような女なので最終章の女性陣が眩しすぎて瀕死。もう毎日ブドウパンかじって泣いてるようなありさまなので………

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2024/01/21

千早茜さんの文章は、五感を刺激される。今回の作品は、季節の移ろいや旬のものだったり、京都の雰囲気だったり、その場の雰囲気を肌で感じているようだった。美味しそうな食べ物が出てきて食べたくなる、飯テロ要素が多分にあります。

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2024/01/21

大手デザイン会社を辞め、京都にて長屋住まいをしながらフリーで働く女性と、飲食店の計器を販売する会社で働く男性、とその彼女、動物の解剖学で博士号取得を目指す女性のあいまいな三角関係を描いた作品。天気や気温、香りや、時間経過の表現が非常に繊細で丁寧、伝わりやすい表現。主人公が交互に入...

大手デザイン会社を辞め、京都にて長屋住まいをしながらフリーで働く女性と、飲食店の計器を販売する会社で働く男性、とその彼女、動物の解剖学で博士号取得を目指す女性のあいまいな三角関係を描いた作品。天気や気温、香りや、時間経過の表現が非常に繊細で丁寧、伝わりやすい表現。主人公が交互に入れ替わり、各々の思惑がわかりやすく、心地よくテンポよく、読み進められた。千早茜さんのファンになるきっかけの作品となりました。

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2024/01/19

なんとも言えない「さんかく」な関係のお話。 好き嫌いはきっぱり分けられるものではなくて、曖昧なものなのだと感じた。当の本人たちも自分たちの感情をわかっちゃいない。わかろうと考えても余計にわからなくなる。 でもふとした時に涙が出たり、胸が苦しくなったり、はたまた顔が綻んだり、そ...

なんとも言えない「さんかく」な関係のお話。 好き嫌いはきっぱり分けられるものではなくて、曖昧なものなのだと感じた。当の本人たちも自分たちの感情をわかっちゃいない。わかろうと考えても余計にわからなくなる。 でもふとした時に涙が出たり、胸が苦しくなったり、はたまた顔が綻んだり、そうした自身の変化を感じ、ああ今嬉しいんだ悲しいんだと後出しのように気づくことがある。 恋人より優先したいことがある。読書、音楽、仕事、趣味、華は研究に熱を持っていた。それでも一番は恋人でないと、、そんな考えが嫌い。自分の全てを捧げて、余った少しで本当に好きなことを楽しむ。あれ、本当は好きじゃないのでは、、別れたら、、、そんな気がしてくる。 さよならは寂しいけど、今まで近くにあったものが、ぽかんと無くなってしまう。大きな穴に見える、独りという感覚を存分に浴びせられる。でも、それでも引き止めるほどの熱はない関係。すごく共感できた。頭に余裕ががあれもっと上手くできるのかもしれない。 結論、ご飯は大事。

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2024/01/18

恋人がいながらべつの女性とシェアハウス・・・、それを心の底から「かまわない」と言える人は、どれくらいいるのだろう。個人の自由だしいいんじゃない、と言いたい気持ちはあるけれど、同時に、それは誠実な態度じゃないと思う、と言いたくもある。 私の感想としては「いや伊東くんがよくない」。 ...

恋人がいながらべつの女性とシェアハウス・・・、それを心の底から「かまわない」と言える人は、どれくらいいるのだろう。個人の自由だしいいんじゃない、と言いたい気持ちはあるけれど、同時に、それは誠実な態度じゃないと思う、と言いたくもある。 私の感想としては「いや伊東くんがよくない」。 まぁしかし、この話の中でだれかを断罪することは、目的でもなければ必要なことでもない。 高村さん、伊東くん、華、3人それぞれが向き合うべき相手になかなか言いたいことを言えなくて、その負い目が言い訳になっている感じ。でも他人に本当に誠実な態度でいるって、むずかしい。恋人だよねと言い交わしていないライトな相手に対するほうが、素直になれたりもするから――あぁ、だから「べつの異性」を日常に連れ込むのは良くないのかもしれないな。態度がブレて、話がややこしくなる。 高村さんの気持ちが読み取れそうで読み取れなくて、ふしぎ。ただ、伊東くんのことを「私だけのものじゃなかった」と思うところが印象的だった。いつの間にか表れてくる独占欲、所有欲のようなものを認識し、距離をおこうとするのは、彼女の年齢なりの処世術であるのだろう。また、ひとりでも立っていられることを自分に証明したいという気持ちにも思えて、好もしかった。 食事の描写が豊かで繊細。目の前の皿を、目をこらして見ているよう。

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2024/01/17

湿っぽい三角関係に京都とあたたかいごはんが合わさる絶妙なバランスがすきでした。3人がオムニバス形式で書かれてるのも男女感の違いが如実に表れてて共感した。伊東くんが絶妙にイライラするんだけど実際にこういうひとはよくいるなて思った。華と伊東くんのお互いの気遣いの上で摩耗してるかんじめ...

湿っぽい三角関係に京都とあたたかいごはんが合わさる絶妙なバランスがすきでした。3人がオムニバス形式で書かれてるのも男女感の違いが如実に表れてて共感した。伊東くんが絶妙にイライラするんだけど実際にこういうひとはよくいるなて思った。華と伊東くんのお互いの気遣いの上で摩耗してるかんじめっちゃリアル

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