さんかく の商品レビュー
心にじんわりと響く作品。美味しそうな料理の描写がたくさん出て来ます。京都を舞台に季節の移り変わりが美しく表現されています。三角関係未満の女、男、女の物語。 好きな一文「食べる速さも、量も、自分以外の誰も気にしなくていい。好きなものを好きなだけ注文して独り占めできる。」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずっとこの物語を読んでいたくなるような心地よさがありました。 主人公の手によって作られるご飯の描写がとても好きでした。 京都の町屋、町にある料理屋、季節の行事など、 美味しいねと分かち合える相手と過ごし、それが特別な感情を抱いた相手じゃなくてもずっとこのままでいられないものか、、、 最後の展開が、これで良かったのかとちょっとモヤモヤした感じを残させました。
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高村さん、伊東くん、華の話がわかれていたのでそれぞれの感情が分かりやすく伝わってくる。出てくる料理が美味しそう!誰かと美味しいものを美味しいって分かち合えることは恋愛や友情関係なく単純にしあわせなことだと思う。
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一気に読んでしまった。 けど読み終えたあとに「もやるー」という気持ち、 でもそのもやもやを楽しんでいる気がする。 デザイナーの自営業で京都の町屋に住めて高級外食できる収入ってどのくらい?とか 40手前独身女性、でよかったのになー。元愛人設定は無くて欲しかったなー、とか 途中出て...
一気に読んでしまった。 けど読み終えたあとに「もやるー」という気持ち、 でもそのもやもやを楽しんでいる気がする。 デザイナーの自営業で京都の町屋に住めて高級外食できる収入ってどのくらい?とか 40手前独身女性、でよかったのになー。元愛人設定は無くて欲しかったなー、とか 途中出てきた珈琲屋のマスター、女性の趣味悪いな!とか 華ちゃんの大学どこかなー、とか 読み終わったあとも色々「もやっと」思い出させる本
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誰かに受け入れられたいという気持ちを持て余していた。 恋と支配欲、寂しさ、承認欲求… 生きていれば様々な感情が湧き出てくる。 それを理解してもらおうとするのは大変だが、何か共感するものがあったりすると、その人を分かった気になってしまうことがある。 会話して気持ちをぶつけて、初め...
誰かに受け入れられたいという気持ちを持て余していた。 恋と支配欲、寂しさ、承認欲求… 生きていれば様々な感情が湧き出てくる。 それを理解してもらおうとするのは大変だが、何か共感するものがあったりすると、その人を分かった気になってしまうことがある。 会話して気持ちをぶつけて、初めて分かり合える事もあるのに忘れてしまう。 1番大切なことはなんだろう、守りたいものはなんだろう、私自身の生活の中でも、改めてちゃんと考えてみようと思いました。
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よかった 大事なことはそれぞれ違うけど、 美味しいものを 「おしいしね」って言える仲っていいなぁと、思った。 この中で 出てくるご飯はみんな 丁寧に作られていて美味しそうです。
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伊藤くんと高村さんの関係って素敵だなとおもったけどお互いパートナーがいないに限るかな。 最後らへんに手巻き寿司パーティーしてて 誰かとやりたくなった! ツナとマヨは鉄板 ~ 美味しいご飯が想像できる物語でよかった。
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高村さんと伊東くんの関係は側からみたらなんと表現していいんだろう。しいて言うなら姉と弟のような関係?食の趣味があう二人に、千早さんのエッセイ「胃の合う二人」を思い出す。同じベクトルの食いしん坊だったら食べることがそりゃそりゃ楽しいよな。その相手がたまたま異性だった。それだけだって...
高村さんと伊東くんの関係は側からみたらなんと表現していいんだろう。しいて言うなら姉と弟のような関係?食の趣味があう二人に、千早さんのエッセイ「胃の合う二人」を思い出す。同じベクトルの食いしん坊だったら食べることがそりゃそりゃ楽しいよな。その相手がたまたま異性だった。それだけだって言うのは、他人にも恋人にも、説明つかないし、理解もしてもらえないだろう。だけど、二人が旬のものをはぐはぐと食べている姿を読むのは心地よかった。
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バイトで知り合った女性先輩と京都町屋で同棲ではなく同居を始めた正和。 先輩の作る丁寧な料理に惹かれる。 動物解剖に取り組む恋人もいる。 このさんかくの関係がどうなるのか、ちょっとモヤっとする感じ。 出てくるお料理はどれも美味しそうだったなぁ。
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千早茜さんらしい、丁寧に紡がれたお話だった。 物語の中心は、3人の男女。各章ごとに3人それぞれの視点から物語が進んでいく構成。それぞれの関係性や葛藤、変化は、決して劇的ではないけれど、だからこそ「なんかリアルだなあ…」と感じられる。ずっと「食事」がモチーフとして描かれてます。やっ...
千早茜さんらしい、丁寧に紡がれたお話だった。 物語の中心は、3人の男女。各章ごとに3人それぞれの視点から物語が進んでいく構成。それぞれの関係性や葛藤、変化は、決して劇的ではないけれど、だからこそ「なんかリアルだなあ…」と感じられる。ずっと「食事」がモチーフとして描かれてます。やっぱり男女関係って、食事の好みが合わないとキツイよなあ…笑。出てくる料理や食材が美味しそうで、読んでいると丁寧な暮らしを送りたくなる。ああ、丁寧な暮らししたいなあ。私は3人のメインキャラの中で圧倒的に高村さん派。解剖学生の華ちゃんのことは大嫌いww
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