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さんかく の商品レビュー

4

259件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

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2023/11/05

"もっとその顔を見たくて、もう一度「おいしい」とつぶやいた" "この食事は自分の人生の食事の何割を占めるのだろう" "ヒトってさ、自分にとって都合の悪いものを変だって言うんだよ。" "選べる自由って一番を...

"もっとその顔を見たくて、もう一度「おいしい」とつぶやいた" "この食事は自分の人生の食事の何割を占めるのだろう" "ヒトってさ、自分にとって都合の悪いものを変だって言うんだよ。" "選べる自由って一番を見失うよね。" "仕事だけしていると自分を肯定できなくなっていく。" "話せば、色がつく。 話すほど、そのことについて考える時間ができる 時間をかければ、特別になっていく。" "一人の自由も二人のバランスも難しいものだ。"

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2023/11/04

美味しそうな食べ物がたくさん出てくる。イラストレーターの高村さんと営業職の伊東くんとその彼女の華が交互に語り手となっている連作。高村さんと伊東くんの恋愛未満のような微妙な関係と、お互いが感じている思いの違いみたいなのがあって発展しなさそうなのがとても良い。そこに伊東くんの彼女の華...

美味しそうな食べ物がたくさん出てくる。イラストレーターの高村さんと営業職の伊東くんとその彼女の華が交互に語り手となっている連作。高村さんと伊東くんの恋愛未満のような微妙な関係と、お互いが感じている思いの違いみたいなのがあって発展しなさそうなのがとても良い。そこに伊東くんの彼女の華の思いも入ってきて面白くなっていく。微妙な関係や、日々の疲れの中にあって食が与えてくれる安心感がとても大きく感じられる。

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2023/11/02

今回も五感を刺激される文章で素敵だった。 美味しそうな食べ物で溢れていた。 千早さんが書く、微妙な関係の男女の話すごく好き。

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2023/10/31

千早茜『さんかく』 2023年 祥伝社文庫 曖昧に書いたけど少しネタバレ気味かもしれないです。ごめんなさい。 3人の主人公の京都を舞台とした物語。 京都は大阪からも近く、仕事、食事や飲み会、そしてデートや旅行でもよくいく場所なので、作品内の風景をリアルに想像しながら読められた...

千早茜『さんかく』 2023年 祥伝社文庫 曖昧に書いたけど少しネタバレ気味かもしれないです。ごめんなさい。 3人の主人公の京都を舞台とした物語。 京都は大阪からも近く、仕事、食事や飲み会、そしてデートや旅行でもよくいく場所なので、作品内の風景をリアルに想像しながら読められたのでさらに臨場感がわきました。 3人の立ち位置的なものは最初の設定にあるのだけど、どうなるのかなと読み進めていました。あやふやではないけど、ふわっとした浮遊感の中で各章ごとに出てくる美味しそうなお料理を妄想で味わいながら楽しんでいました。 でも中盤の一瞬ドキッとするような性的表現を目の当たりにしてから、事実としての明確な立ち位置を改めて示されて、それ以降読み方、目線が一気に変わった気がします。 最初はここにその描写があることに驚きと違和感のようなものを少し感じましたが、それこそがまさにターニングポイントとしてのれっきとしたアクセントになっていたのだと気づかされました。知ってはいたけど明確に3人の立ち位置を示すことで、僕の目線も再確認させられた気がします。著者の意図するところなんだなと。 そして、「天麩羅」の章での「いってらっしゃい」「いってきます」で甘く切なさも感じながらも、ちゃんと皆、歩んでいくんだなと。 とても優しく綺麗で、そして実感させられるようなとても素敵な物語でした。 この3人の未来も気になるけど、それはきっと続編では表してはいけないもの、僕が思い描くままにしておくべきものだと感じました。 千早茜作品は2作目でしたが、完全に虜になってしまいました。素晴らしかったです。 #千早茜 #さんかく #祥伝社文庫 #読了

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2023/10/29

食の好みが合う人との食事って、最高ですよね。 こちらは、『食の好みが合う』という理由で同居を始めた2人の男女、そして男性の恋人が絡む物語。 3人の視点から綴られる、不思議な関係。 とにかく、美味しそうな食事がいっぱい! いや、千早さんの筆力で、どんなものでも美味しそうと思ってし...

食の好みが合う人との食事って、最高ですよね。 こちらは、『食の好みが合う』という理由で同居を始めた2人の男女、そして男性の恋人が絡む物語。 3人の視点から綴られる、不思議な関係。 とにかく、美味しそうな食事がいっぱい! いや、千早さんの筆力で、どんなものでも美味しそうと思ってしまうのかw 実家から届いた新米を土鍋で炊いて、塩むすびを作りたくなりました!

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2023/10/28

昔、バイトで知り合った高村さんと食の趣味が合う伊藤くんは、華という彼女がいるも、高村さんとの同棲をすることに…と書くと誤解がありそうだけれども、3人の微妙な関係性が丁寧に描かれ、そして何より千早さんの得意とする食のイキイキとした描写に虜になってしまう。 直木賞の『しろがねの葉』だ...

昔、バイトで知り合った高村さんと食の趣味が合う伊藤くんは、華という彼女がいるも、高村さんとの同棲をすることに…と書くと誤解がありそうだけれども、3人の微妙な関係性が丁寧に描かれ、そして何より千早さんの得意とする食のイキイキとした描写に虜になってしまう。 直木賞の『しろがねの葉』だけを知っていると歴史小説の作家さんと捉えがちだが、本作のように男女の機微について描くのが千早さんの真骨頂だと思っている。 人間同士の関係性の物語であり、作品の空気感が最高に良かった。

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2023/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どの章を読んでも、おいしい小説でした。 ただ、人間関係としては高村さんの最後が切なく悲しかった。正和は少しずるくないかなぁ〜…。華もそれで良いの?って思ってしまいました。 高村さんのその後として続編が読みたいです。

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2023/10/22

ご飯の描写が多くて、美味しそうですごく幸せ。複雑な人間関係だけど共感できる部分もあったりして、飽きずに読めた気がする。

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2023/10/19

出てくる食べ物全部美味しそうだった〜! ラムとパクチーの餃子美味しそう… 私も高村さんに餌付けされたい。 王道なラストじゃなくて逆によかった!

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