さんかく の商品レビュー
美味しいを共有できる人がいる幸せはこの上ないもの。でも、男女だとそこに色恋が絡んでくる。ムズムズするけど読まずにはいられない美味しい物語でした。舞台が京都なのも最高で、京都の美味しいお店をわたしも主人公のように楽しみたい!と思いました。
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料理の描写・満腹で至福な場面がぽんぽんでてきて、味わい深い1冊でした。学生の頃に読んでいたら、「いとーくん」(嫌味も込めて、絶対のばし棒の発音で呼んでると思う)の駄目さが気に食わなくてモヤモヤしただろうな。食べものの文章が楽しめるぐらい、大人になってて良かったヽ(=´▽`=)ノ ...
料理の描写・満腹で至福な場面がぽんぽんでてきて、味わい深い1冊でした。学生の頃に読んでいたら、「いとーくん」(嫌味も込めて、絶対のばし棒の発音で呼んでると思う)の駄目さが気に食わなくてモヤモヤしただろうな。食べものの文章が楽しめるぐらい、大人になってて良かったヽ(=´▽`=)ノ 家族でも恋人でもなくて一緒にごはんを美味しく食べる関係・ご馳走を分け合う戦友…ちょっと羨ましい。 『だから、これから探すのだ。ちゃんと自分が欲しいものを。』 2024.11
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
千早茜さんのXの投稿を見て、日々の食事やお茶など、「食」をとても丁寧に扱っている方だなと感じていたのですが、この物語に出てくる高村さんの食べ物や食事に関するシーンが千早さんの普段の食事の光景を彷彿とさせてすごくリアルに想像できました。けど1番食べたいと思ったのは、華がパン屋で買ったカットされてない焼きたてのぶどうパンです。 自分の居場所やあり方を自分で肯定できるって大事だなと思うし、そう思える環境にいたいなと思いました。
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京都の古い町屋。 充分に光が入らない家の中。 坪庭には、石灯籠と南天と笹。 自転車は土間に停めて家にあがる。 一気に京都の路地に迷い込む。 目次に18種類の食べ物の名前が並んでいて、「え?」と思う。 読んでみて、なるほど…と納得。 三角関係未満の男女の心理が美味しい食べ物を通し...
京都の古い町屋。 充分に光が入らない家の中。 坪庭には、石灯籠と南天と笹。 自転車は土間に停めて家にあがる。 一気に京都の路地に迷い込む。 目次に18種類の食べ物の名前が並んでいて、「え?」と思う。 読んでみて、なるほど…と納得。 三角関係未満の男女の心理が美味しい食べ物を通して綴られていた。 最初の章が三角形の「塩むすび」というのはその象徴なのかな。 今作品、美味しそうな食べ物に目がいってしまう。 「人参しりしり」にシーチキンを入れるのね。 なるほど、今度やってみよう。 塊で買った豚肉は塩豚にするんだ! キャベツと塩昆布は相性がいい。 鰯の梅煮は、時々作る私の好物。 圧力鍋を使うと骨も食べられる。 千早氏の描写は魅力的。 香りが漂ってくるよう。 「恋愛はオセロみたいだ」とある。 あっという間に気持ちがひっくり返って…とあるけれど、そうかな? ふわっとした三人の関係より、美味しい食事の香りが残る作品だった。
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何を食べるのかは、どう生きるのかに繋がるんだなぁと思った。 それから恋人とか家族とかって、こういうものってはっきり言えないような、もやっとしたものでできてるんじゃないかってことが描かれてて、そうなのよ!!!って思った。
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食べ物の描写は丁寧に書かれてて、おいしそうな感じが伝わるってよい。 ただ、女-男-女の三角関係で、男が彼女に後ろめたいことしてるのに、最後までどっちつかずの感情で、何がしたいのか分からないのがイライラする。彼女のほうも、実際彼氏に好意を抱いてるか微妙なのに、結局彼氏を受け入れるのが、結末として残念すぎた。
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低体温な小説だった。 ずっと一定で話の盛り上がりがない。それがいい。 男女の三角関係がテーマの話だが、ドロドロしてないし、ただすっきりともしない。この本の人物のように何かだらだらと読んでいたくなる。 自分にとって都合の悪いことを変、おかしいっておもう言葉は腑に落ちた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冒頭から「そうそうこの雰囲気…!」と千早ワールドに吸い込まれました。大好きな雰囲気でした。情景や空気感を言語化するのがとてもお上手だなぁと、今回もまた痺れました。 この本を手に取ったとき、帯に「三角関係未満の揺れる女、男、女の物語」とあったけど、“まさに”。まさに“三角関係未満”だった。いや、逆に“三角関係以上”だったかも? 「先が気になって一気読み」というのとはちょっと違うけど、三人の揺れ動く様子に目が離せなくなってページを進めてしまいます。ジェットコースターのような激しさはないけど、車窓から見る流れていく景色から目を離せない…みたいな?(違うか(笑)) 一つ気になったのは、伊東くんが高村さんを想う気持ちはなんとなく分かった。そういうのあるよねって共感もした。けど、伊東くんの華への情熱はどこから来るのか…?そこがいまいち掴めなかった。むしろ、高村さんへの気持ちのほうが解像度が高く感じたのに、最後は華に会いに行くのか…とちょっと腑に落ちなかった。もちろん、華は華で魅力的な人。だけど、伊東くんの華への想いがいまいち分からなかったわたしはまだまだということか。
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同居人になる人の条件をひとつだけ決めるとしたらなんですか? 京都の古い木造町家に住む高村はフリーランスの仕事をしている。 自分のペースで静かに仕事をこなし、食生活だけは自炊も外食も自分が好きな物だけでお腹を満たす。 唯一食の好みが合うのは昔のバイト先の後輩である伊東くん。 2人...
同居人になる人の条件をひとつだけ決めるとしたらなんですか? 京都の古い木造町家に住む高村はフリーランスの仕事をしている。 自分のペースで静かに仕事をこなし、食生活だけは自炊も外食も自分が好きな物だけでお腹を満たす。 唯一食の好みが合うのは昔のバイト先の後輩である伊東くん。 2人はよくごはんを食べに行く。 ひょんな事から一緒に暮らし始めた2人。 伊東の恋人、華には事情をまるで知らせないまま… 自立した大人の女性高村と、日々大好きな解剖学に没頭している年下の華ちゃん。 2人の女性と伊東くんの日々の暮らしを季節のごはんで彩りながら話は紡がれていく… レビューが良かったので読んでみたのですが、最初から最後まで甘ったれで人の優しさにしれっと胡座をかく伊東くんが全く好きになれず、終始モヤモヤ。 季節のうつろいの表現や出てくるごはんはどれも美味しそうでドキドキしたけど、私は好きになれないストーリーでした。 華ちゃんの研究室での生活の部分は少し前に読んだ『キリンの解剖学』を彷彿とさせて、かなり面白かった。 私は同居人の条件は生活スタイルが似ている人、かな。
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2024.11.12 タイトルのようなひらがなの柔らかさを纏う小説だった。劇的な瞬間はないものの、ゆっくりとやわらかにカタチを変えていく3人の関係性。 そこにちょこちょこと挟まれる美味しそうなごはんたちがとてもいい役割をしていた。 私も高村さんの料理が食べたいなぁ。 居心地...
2024.11.12 タイトルのようなひらがなの柔らかさを纏う小説だった。劇的な瞬間はないものの、ゆっくりとやわらかにカタチを変えていく3人の関係性。 そこにちょこちょこと挟まれる美味しそうなごはんたちがとてもいい役割をしていた。 私も高村さんの料理が食べたいなぁ。 居心地のいいまま読み終えた、そんな印象を抱いた。 千早さんの他の作品も手に取りたいなと思えた。
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