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ばにらさま の商品レビュー

3.6

58件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

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2024/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『子供おばさん』が印象的だった。 40代半ばで同じように独身だった女友達の死に際し、自らのこれまでの人生を振り返る主人公。平穏さ、ささやかな幸せの記憶の中に「たられば」、葛藤が去来して切ない。 そんな彼女に女友達が託した遺品は、憐れまれていた自分も案外幸せな晩年を過ごしていたのよ、という主張であったと同時に、これからも人生を歩み続ける主人公へのエールであったのだと思う。

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2024/09/12

山本文緒さんの最後の作品集。 「ばにらさま」白くて手が冷たい初めての恋人は、誰もが読めるインターネット上に心のつぶやきを綴っていた。 その内容がなんだか怖い。 人の心の光と闇。 今、ネット上のつぶやきは、良い意味でも悪い意味でも色々な影響を与えているような気がする。 「子供お...

山本文緒さんの最後の作品集。 「ばにらさま」白くて手が冷たい初めての恋人は、誰もが読めるインターネット上に心のつぶやきを綴っていた。 その内容がなんだか怖い。 人の心の光と闇。 今、ネット上のつぶやきは、良い意味でも悪い意味でも色々な影響を与えているような気がする。 「子供おばさん」は、なんだか身近に感じられた。 同じ年齢の女性でも、生き方は様々、生活の様相も異なる。 何もかも中途半端なまま大人になりきれず送り続ける日常。 それでもいいんだと、思えた作品でした。

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2024/09/08

なるほど二度読み必至とはあの事だったのか 最初帯から『ばにらさま』が二度読み必至かと思い読み終えて悩んでた どうゆうこと?って 違うお話のことだったのね 『菓子苑』での親子関係は身近な親子でとてもよく似た親子を知っている いるんだよね、ほんと 育て方、間違えるとああなるんだよね

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2024/09/07

女性の狂気的(?)な部分が炙り出されたような作品集。女性なら誰しも大小少なからずこんな部分がどこかに潜んでいるのではないだろうか。だから、人ごとのようで人ごとではない怖さがある。(って、そんなことはないか…?!) どれも読んでいて気持ちの良いお話ではないけれど、読まずにはいられな...

女性の狂気的(?)な部分が炙り出されたような作品集。女性なら誰しも大小少なからずこんな部分がどこかに潜んでいるのではないだろうか。だから、人ごとのようで人ごとではない怖さがある。(って、そんなことはないか…?!) どれも読んでいて気持ちの良いお話ではないけれど、読まずにはいられないお話なのは、さすが山本文緒先生!!特に気に入ったのは、「わたしは大丈夫」かな。あと、「菓子苑」も戦慄だった。

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2024/08/16

光と闇が反転する瞬間を描き、微量な毒を感じる短編集。淡々と進む話の中で、雲行きが怪しくなり、ふいにぞくっとさせられる。そして、この感情どこかで味わったかもな...と共感が後を追ってくる。山本さんの他作品も読んでみたくなりました。

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2024/07/23

平凡な日常に隠れた闇を抱く女性たちを綴った6編。 ミステリー小説さながらの叙述トリックと、後味の生々しい仄暗さに背筋がぞくりとした。 個人的に『バヨリン心中』は短編映画を見ているみたいで好きだった。

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2024/06/30

大切すぎて発行されてから読めずにいたけれどヘトヘトになる日々に少しでも元気を出したくて読みました。 山本史緒先生から見える景色は私が見過ごしていることを書いてくれている。素敵な作品、多くの人に読んでもらいたい。

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2024/06/24

人間の暗い部分が丁寧に書かれていて共感するところがあった。一度読んでもう一度見返したくなる話もあった。SNSに無闇に近況を綴るのは危険だと感じた。

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2024/06/08

拝啓、山本文緒さま 久しぶりに貴女の小説を堪能いたしました やっぱり、外しませんでした 本当に本当に貴女の作品は面白い 大好きな作家さんでした、いえこれからも大好きな作家さんです 素晴らしい作品をたくさん遺してくださりありがとうございます

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2024/06/07

人間のちょっと仄暗いところが、愛をもって書かかれてる感じがする。 全然典型的じゃないけど、こんな人それなりにいそう、みたいなリアルさがある。

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