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ばにらさま の商品レビュー

3.7

97件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2026/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山本文緒さんの新作をもう読むことができないなんて。 山本文緒さんの作品は、 読み始めたら、途中でやめることができない。 この本も、続きを読まずにはいられない作品ばかりだった。

Posted byブクログ

2026/03/28

何か、どこかしらに苦しみがあるんだよな。 それもどこか身の覚えのある…。 最後の話の「子供おばさん」に書かれていた ”何も成し遂げた実感のないまま、何もかも中途半端のまま、大人になりきれず、幼稚さと身勝手さが抜けることのないまま。確実に死ぬ日まで。” という言葉が、恐ろしいくら...

何か、どこかしらに苦しみがあるんだよな。 それもどこか身の覚えのある…。 最後の話の「子供おばさん」に書かれていた ”何も成し遂げた実感のないまま、何もかも中途半端のまま、大人になりきれず、幼稚さと身勝手さが抜けることのないまま。確実に死ぬ日まで。” という言葉が、恐ろしいくらい現実を見せつけているようで。

Posted byブクログ

2026/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

印象に残ったのは「ばにらさま」と「わたしは大丈夫」。特に後者の、妻と不倫相手の目線からの物語かと思ったら、実はかつての自分と今の自分の物語だったのが巧妙で面白いなと思った。 「ばにらさま」 白は何色にも染まる色。真っ白くて同じ鋳型でくり抜かれた「モデル」のような瑞稀は、よく読むと広志に自分の意見を全く言わない。「んー」が否定だってことにも広志が気づかなければ、瑞稀はずっと望まないデートをしていただろう。日記の中には綴られている本音を自分にはひとつも言ってくれないことが広志は悲しかっただけで、瑞稀のことは本気で想っていたんじゃないかと思う。でも瑞稀は、キラキラした外面を保つために貯金を切り崩して生活していて、ただ安定のためだけに広志に染まろうとしていたんだと思うと、どこまでも自分の意志がない空っぽの人形みたいだなと思った。 「わたしは大丈夫」 秋穂は子供の発育を「比較対象がなければ、こうして劣等感など感じずに子供をいとしいと思えるのに」と言うけれど、その言葉はそのまま自分自身に向けられているように感じた。流行の服を着た若い女の子たちと、どうかすれば30代にも見えないようなみすぼらしい自分の姿。比較対象がいなければ自分の惨めさにも気づかないでいられたのに。

Posted byブクログ

2026/03/12

初読みの作家さん 小説としては遺作となる6つの短編集 どの話ももの凄いリアリティを感じた 三宅香帆さんの解説を読んで、成程〜と納得 あと、凄く文学的だとも感じた 【菓子苑】 いや〜、巧いなぁと感嘆した 【バリヨン心中】 3.11の話があり、偶然にも 読み始めたのが同じ日 数...

初読みの作家さん 小説としては遺作となる6つの短編集 どの話ももの凄いリアリティを感じた 三宅香帆さんの解説を読んで、成程〜と納得 あと、凄く文学的だとも感じた 【菓子苑】 いや〜、巧いなぁと感嘆した 【バリヨン心中】 3.11の話があり、偶然にも 読み始めたのが同じ日 数ある積読からそれを選んで読んだのに なにか運命めいたものを感じた 【子供おばさん】 病気が発覚する前に執筆されたもの だとおもうけど、こうして読むと 感じるものがあるなぁ… 他の作品も読みたくなった!

Posted byブクログ

2026/02/14
  • ネタバレ

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山本文緒最後の作品集、刊行は最後で長編「自転しながら公転する」より発表は前の作品ばかりを収録しているとのこと。 どの作品も、今っぽい人間関係の屈折を抱えた主人公の日常を描き、読み進めていくうちに感じた違和感が実は…みたいな仕掛け(ミステリーと言うほど明確ではないにせよ)が、キモ面白い。 表題作のばにらさま、女性に限らずちょっとヒエラルキー高めのモテ人なら、滑り止め抑えてもっとエエ相手を探すなんてのは、今時普通なんだろうな。 筆の冴えは完璧、まさに全盛期の勢いを感じるのに、あまりにも早いご逝去が、残念でならない。まだまだ面白い小説が書けただろうになぁ…改めてお悔やみ申し上げます。

Posted byブクログ

2026/02/10

ボタンのかけ違いみたいな分かりやすいやつじゃなくて、機微、本当に機微。私たちが見逃してしまうようなそれを掬い取り、丁寧に描写する作家さんだよな、と改めて感じた。

Posted byブクログ

2026/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お亡くなりになられたのか。知らなかった。この方の作品をもっと読みたかったな。 生活と地続きというか、変に気取ってなくて心に入ってくるお話だった。 バヨリン心中が好きだな。異国の香りが微かにする。

Posted byブクログ

2026/01/08

 短編集です。 『ばにらさま』 『わたしは大丈夫』  『菓子苑』 『バヨリン心中』 『20×20』 『子供おばさん』 『ばにらさま』『わたしは大丈夫』が特に好きで、『菓子苑』は怖くって、『バヨリン心中』も恋愛で終われたら良かったのかもねって楽しめました。  生きていく上で色々...

 短編集です。 『ばにらさま』 『わたしは大丈夫』  『菓子苑』 『バヨリン心中』 『20×20』 『子供おばさん』 『ばにらさま』『わたしは大丈夫』が特に好きで、『菓子苑』は怖くって、『バヨリン心中』も恋愛で終われたら良かったのかもねって楽しめました。  生きていく上で色々な選択肢を間違えるけど、それでも人生は続いていく。  山本文緒さん、『自転しながら公転する』も面白かったし、長編も読んでみよう。

Posted byブクログ

2025/12/26

決して非現実的ではないところに怖さを感じた。読んでてドキドキした。誰にでも当てはまるかもしれないことなのに、なにも押し付けられていない体験ができたことに感動。

Posted byブクログ

2025/12/20

初めて山本文緒さんの本を読みました。 最後にどんでん返しというのか、そういう事なのかという展開があり読んでいて面白かったです。 最後の子供おばさん、とても素敵で好みのお話でした。

Posted byブクログ