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ばにらさま の商品レビュー

3.7

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2025/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集だがひとつひとつ濃く読み応えがある。ただ、表題作の「ばにらさま」を含む4作品、あっと驚く仕掛けがある話が続いたため、途中から仕掛けが気になってしまい物語に集中しにくくなった。それでも読み進めていくと「20×20」と「子供おばさん」は面白かった。自分の感じ方がある事実を知ることにより変化したり、ひとつの出来事で自分の本音に気づいてゾッとしたり。それでもなお日常が続いていくところが生々しい。それが人生だよね。苦しさの中で小さな暖かさが沁みる。

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2025/11/04

短編6作品 2021年に亡くなった山本文緒さんの作品 人物の感情表現がリアルに描かれて、ちょっと泣けるとこが好き

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2025/10/10

山本文緒さんの最後の作品 いろんな年代の女性が主人公の、日常を切り取った短編集 日常だけど、誰もが当たり前に経験するような日常ではない 不穏な事件やトラブルはないけれど戸惑う主人公たちに思わず共鳴してしまう、読みやすい作品でした

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2025/09/05

山本文緒さんの魅力が詰まった6編の物語だ。 そこにあるのは冒険や成功や心揺さぶられるような恋愛物語ではなく、とても日常的な心模様。 幾つかの短編に登場人物の日記が記されているが、それがとても印象にのこります。 「毎日つまんないことで忙しくていやんなる」 この台詞が山本さんの本書...

山本文緒さんの魅力が詰まった6編の物語だ。 そこにあるのは冒険や成功や心揺さぶられるような恋愛物語ではなく、とても日常的な心模様。 幾つかの短編に登場人物の日記が記されているが、それがとても印象にのこります。 「毎日つまんないことで忙しくていやんなる」 この台詞が山本さんの本書に込めた気持ちを代表して、それを物語にするセンスが個人的には大好きだ。 「この人達はこの後どうなるんだろう?」と読書に余韻と想像力を与えてくれる。 そう、それは登場人物にも「この後の人生」があるから、、 この物語が主人公にとって「人生のほんの一部」だから、、 次に良い出会いがあるかもしれない、後悔しているかもしれない、忘れてしまうかもしれない、、 その余韻をもって物語を締めるのは山本文緒さんの最大の醍醐味だと思う。 表題作の「ばにらさま」の瑞希は決して悪気はない、一緒賢明に毎日を生きているだけの女性だ。 毎日つまんないことで悩み、選択をしようとしている女性だ。 「えっ、それでいいの? この後どうなるの?」と余韻を残して物語は終わる。 だからこそ「ばにらさま」は心に刺ささる物語へ読者の中で昇華していくと思う。 最高にお勧めの一冊。 何度読み返しても味わいが出てくると思います。

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2025/09/05

これが遺作なのか 日常の中に織り込まれたたくさんの女々しい感情だったり愛情だったりがみしみしと感じられる作品

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2025/08/15

人って表に見せている顏と裏の顔違うよねっていう作品。 読んだ後、明らかに周りの景色の見え方が変わりました。

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2025/07/11

初山本文緒。これが遺作なんだ… 亡くなってるって知らなかったけど、なんか読んでて辛かったな。珍しく。 もっとこの人が読みたいと思わせる作家さん。

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2025/06/20

2025/06/20 どの話も毎回、途中でうわっとなる場面があった。人間って、怖くて、気持ち悪くて、ままならない生き物だなと。

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2025/06/22

⭐️3.5 「ばにはさま」 地味に破壊力がすごい。あぁ恋愛中毒 描いた人なんだなって改めて感じた。 「菓子宛」 種明かしがうまい 「子供おばさん」 良き。 (総じて) 山本文緒さんの文章って、ちゃんと山本文緒さんって分かるな...って思ってたところに、「バヨリン心中」から、...

⭐️3.5 「ばにはさま」 地味に破壊力がすごい。あぁ恋愛中毒 描いた人なんだなって改めて感じた。 「菓子宛」 種明かしがうまい 「子供おばさん」 良き。 (総じて) 山本文緒さんの文章って、ちゃんと山本文緒さんって分かるな...って思ってたところに、「バヨリン心中」から、カラッとテイストが変わってて、短編集として、助長さを感じなかったのがよかった。 もうこの小説の作者はこの世にはいらっしゃらないんだなっていうことをほんのり片隅にもちながら、味わいながら読みました。 最後の三宅香帆の解説文が良くて、三宅さんの本もまた手に取りたいなと思った。

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2025/06/04

山本文緒さんの小説が好きで、これを読んだら全部読んでしまって、もうこれ以上新しいものが読めなくなる恐怖があった。でも誘惑に勝てず手にして読んだ。解説がこれまた大好きな三宅香帆さんでよかった。ようやく亡くなられたことも含めて受け止められた。 日々の生活は瑣末なことで忙しい。でも愛お...

山本文緒さんの小説が好きで、これを読んだら全部読んでしまって、もうこれ以上新しいものが読めなくなる恐怖があった。でも誘惑に勝てず手にして読んだ。解説がこれまた大好きな三宅香帆さんでよかった。ようやく亡くなられたことも含めて受け止められた。 日々の生活は瑣末なことで忙しい。でも愛おしい。

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