わたしに会いたい の商品レビュー
短編集だが余り面白くない話ばかりだったな。第一話だけは良かった。その他は悲しい女性たちばかり、女性作家さんの作品でびっくり!もっともっと素敵なあなたの作品に会いたい!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やはり闘病生活は大変だったのかな、と思わされる、短編の中の話が経験からきているのかな、と思ってしまう。また生きることへの熱意、情熱のような、強い力を感じる8つの短編集 大病を経た作者ならではなのか? VIO 脱毛体験から、黒いモノだけを燃やすレーザーから世界の殺戮を考え出す…作家の頭の中は摩訶不思議 露あらわ 名前だった… そして乳がんで両全摘後、グラビアの仕事がなくなり、保存していた自分の乳首を乾燥させて初めてのピアスにする。 かなりぶっ飛んだ作品… Crazy in love 一戸ふみえ 1977年5月7日生まれ 「両乳房全摘出日帰り」の手術をする日の手術室に入るまでの超短編。かなりこれは私小説なのでは?
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西加奈子さんの最新短編集。扱うテーマだけに男性作家では書けない、女性作家も”強く”は触れない内容を、西加奈子流に描く。それは西さんの病気の経験を通して、とても生々しく。そういうものが短編集となると、味の濃い料理のフルコースのような、うまく消化しづらい部分もあったように思うが、西さ...
西加奈子さんの最新短編集。扱うテーマだけに男性作家では書けない、女性作家も”強く”は触れない内容を、西加奈子流に描く。それは西さんの病気の経験を通して、とても生々しく。そういうものが短編集となると、味の濃い料理のフルコースのような、うまく消化しづらい部分もあったように思うが、西さんが今出すものとしては、とても思いが込められたもので、ひとつひとつ前向きに受け止めることができた。とはいえ、短編集やノンフィクションは、西さんの戦場ではない気がする。悪い意味ではなく、長編が好きすぎるのかもしれない、あくまでも個人的に。 もうひとりの”あなた”から見た自分を描く「あなたの中から」、世の胸の価値を改めて問う「あらわ」、本作の書き下ろし「チェンジ」が面白かった。 ★3.2
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西加奈子の乳がん闘病の影響を感じる作品も多くある。 女性の身体や容姿について、ブスでもイビツでも、愛するしかないのですね。せめて自分だけでも。きっと愛着が湧いて、イビツさも愛おしくなる。 「ママと戦う」のママ、なんかすごく愛おしいキャラでした。
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読書記録3. 『わたしに会いたい』 西加奈子 著 『くもをさがす』での経験が十二分に活かされたであろう作品 差別、多様性、社会貢献、母娘、ルッキズムなど女性性にフォーカスした作品達 なかなかに際どい描写がありつつも、ガールズバーでアルバイトするリナと脱毛サロンのヨウさんの話に...
読書記録3. 『わたしに会いたい』 西加奈子 著 『くもをさがす』での経験が十二分に活かされたであろう作品 差別、多様性、社会貢献、母娘、ルッキズムなど女性性にフォーカスした作品達 なかなかに際どい描写がありつつも、ガールズバーでアルバイトするリナと脱毛サロンのヨウさんの話に惹きつけられた
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とても読みやすい作品。自分が今までに感じたこと、悩んだことがある内容が、等身大のことのようにストーリーから感じられる。なんだみんなも同じかっと自分を肯定してくれる作品だった。
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短編集8篇 ドッペルゲンガーのわたしに会いたい「表題作」、癌細胞が語りかける「あなたの中から」、きわどい描写の「VIO」などわたしって何と問いかける作品群。
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【いちぶん】 「人が死にたいと願うとき、死は近づいてくるけれど、むしろ遠ざけるために近づいてくるんだよ。死を強く意識させ、そして気配だけを残して去ってゆく。その人を生かすために。その人が何より生きるために。」 (p.27)
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「くもをさがす」で初めてこの作家に出会い、小説はこれが初めてだ。「くもをさがす」が衝撃的であっただけに、この短編集はなんだかしっくりこない。長編も読んでみなければと思った。
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『くもをさがす』から、西さんのありありとした闘病生活を見ていたので、その内容から派生するストーリーは非常に読みやすかった。 『女性』を取り巻く様々な課題(女性特有の疾患?偏見?性的な問題?)が、自分の中にずっと入ってくるような感覚があった。 男女の違いや女性としての『自分』の...
『くもをさがす』から、西さんのありありとした闘病生活を見ていたので、その内容から派生するストーリーは非常に読みやすかった。 『女性』を取り巻く様々な課題(女性特有の疾患?偏見?性的な問題?)が、自分の中にずっと入ってくるような感覚があった。 男女の違いや女性としての『自分』の在り方を、闘病生活を通して改めて俯瞰的に考えられたのだろう。
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