わたしに会いたい の商品レビュー
ちょっと不思議なようでいて、痛烈で、共感も違和感もあって、沸々とした怒りのパワーも感じたり。 明け透けで、生身の女性の生、性に思いを馳せる短篇集。 8篇ありひとつひとつは短いけれど、とてもエネルギッシュ。 私の身体私の人生は、私のもの。 世間の価値観やら先入観にとらわれず、自分自...
ちょっと不思議なようでいて、痛烈で、共感も違和感もあって、沸々とした怒りのパワーも感じたり。 明け透けで、生身の女性の生、性に思いを馳せる短篇集。 8篇ありひとつひとつは短いけれど、とてもエネルギッシュ。 私の身体私の人生は、私のもの。 世間の価値観やら先入観にとらわれず、自分自身を肯定することの難しさと素晴らしさを教えてくれるような本。
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正直、今大切なこの時期に読みたくなかったな、ってくらいブッ刺さる痛々しい話達だった。 ラブレターといえば、そう、ラブレターではあるのだけど。 これから産まれてくる娘はまだ何にも知らなくて良い世界だな、と思ったと同時に、どうか大人になって傷つくことがあった時に、大切にしてくれる誰か...
正直、今大切なこの時期に読みたくなかったな、ってくらいブッ刺さる痛々しい話達だった。 ラブレターといえば、そう、ラブレターではあるのだけど。 これから産まれてくる娘はまだ何にも知らなくて良い世界だな、と思ったと同時に、どうか大人になって傷つくことがあった時に、大切にしてくれる誰かがいてくれてるような世界であってほしい、 乗り越えるためのお守りを自分の中で持てるような人であってほしい、 そう思いました。 誰しもが順風満帆に人生を歩むわけではない、 口には出さずとも皆んな何かを抱えてて、こっそり乗り越えて生きてる。 でも西さんの小説に出てくる人物はみんなだたそれだけじゃなくて、心の中のお守りがしっかりあるように感じる。 だからきっと読むとパワーになる気がするし、「それでも頑張れるぞ!」って気にさせてくれるのだ。 相変わらず奇想天外パートもあるけど、どの話も彼女自身の闘病生活が根底にあるような気がした! とにかくみんな、自分の人生、自分が生きたいように 後悔無く過ごせたらいい!!!
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「くもをさがす」のアンサーソング的な(?)短編集。西さんの話を読むと、女って強えな!って思うし、がんばろって思う。 カナダの看護師さんが変わらず関西弁なの嬉しかった。
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女性だから直面する様々な状況、起こってしまうこと、間違ってしまうこと、人を傷つけてしまう事、傷つけられてしまうこと。 時には男性に嫌な思いをさせられたり、傷つけられることも。でもどの立場の者も幸せそうには思えない。 強くなるしかないのかな。
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病の経験を踏まえて書かれたであろうと思われる短編集。 ジェンダーや性に関して、一歩以上踏み込んでイラストや生々しい表現で描いてゆく。 ややもすれば、メッセージ性や卑猥さを拾われてしまう作品になるところであるが、そこはうまく文学作品に仕上げられている。
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すぐ最近のことを書いているので新鮮。ただ、言葉が少し過激なので、目を離しながら読んだ。乳がんの欄は、痛々しかった。
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普通ならネガティブに考えそうなテーマを嫌味なくポップに表現していてテンポよく読むことができました。 全体的に男性よりは女性に刺さる話が多かった印象の短編集でした。
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西さんの短編 女性の生きづらさや性や病気や なんか色んなことについて描かれているのだが 短編一つの中でも ものすごいスピードで物語が過ぎていって 全然思考が追いつかなかった。。 もっとじっくりと考えたいテーマではあるので 読み手側としては ちょっと置いてきぼりをくらった ...
西さんの短編 女性の生きづらさや性や病気や なんか色んなことについて描かれているのだが 短編一つの中でも ものすごいスピードで物語が過ぎていって 全然思考が追いつかなかった。。 もっとじっくりと考えたいテーマではあるので 読み手側としては ちょっと置いてきぼりをくらった でも西さんは 伝えたいことがものすごくあって それを伝えたんだろうということは伝わった 西さんの作品は何作か読んだけど どうしても世界観に入り込めないものもある。 でも西さん自体はとても好きで 扱ってるテーマに共感するし、 ちょっとした表現はハッとするほど 好きなものもある。 きっと私の理解力が足りないんだろうなあ。。 それが悔しい。
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『わたし』を冷静かつ客観的にみての作品。辛い時ほど、自分を客観視できるのかも知れない。生きづらいとき、苦しいとき、人と分かり合えないとき。 『女』としての視点が痛いほど登場。 西さん、強い!
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インパクト大!海外文学の訳書を読んでいるようだった。 『くもをさがす』でご自身が経験されたことが色濃く反映されている短編はどの話も「しがらみ」に苦しみもがいて「わたし」を見つけて自分を解放しよう(決して「されよう」ではない)としている。酸素はあるけど薄くて足りない場所から、みんが...
インパクト大!海外文学の訳書を読んでいるようだった。 『くもをさがす』でご自身が経験されたことが色濃く反映されている短編はどの話も「しがらみ」に苦しみもがいて「わたし」を見つけて自分を解放しよう(決して「されよう」ではない)としている。酸素はあるけど薄くて足りない場所から、みんが大きく息を吸える場所にいけるよう切に願う。
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