1,800円以上の注文で送料無料

わたしに会いたい の商品レビュー

3.3

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    65

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/09/16

短編集ってどれだけ良くても長編小説の充足感には届かないんだけど、これは本当に全部の話が良かった。 全話通じて、西さんの静かで力強い怒りが脈打っていて、 多様性やらMeToo運動やら言われているけど それでもまだまだ私たちの中にも見えない、いや見させてもらって来なかった変な価値観の...

短編集ってどれだけ良くても長編小説の充足感には届かないんだけど、これは本当に全部の話が良かった。 全話通じて、西さんの静かで力強い怒りが脈打っていて、 多様性やらMeToo運動やら言われているけど それでもまだまだ私たちの中にも見えない、いや見させてもらって来なかった変な価値観の根がはっているのだと思い知らされた。 2編目の『あなたの中から』では涙が出た。 女性だけでなく全人類に読んでほしい作品。

Posted byブクログ

2024/09/16

私たちはなぜ、性について語ることについてタブー感や恥ずかしさを感じてしまうんだろう。 太ること、頭髪が少なくなること、体毛が濃いこと、一重瞼であること、背が高いことや低いことを、なぜ忌み嫌うんだろう。 おならをすること、げっぷをすること、排せつすること、生理がくること、生理が終わ...

私たちはなぜ、性について語ることについてタブー感や恥ずかしさを感じてしまうんだろう。 太ること、頭髪が少なくなること、体毛が濃いこと、一重瞼であること、背が高いことや低いことを、なぜ忌み嫌うんだろう。 おならをすること、げっぷをすること、排せつすること、生理がくること、生理が終わることをなぜ人から隠したくなるんだろう。 私は、自分のからだが唯一無二のものであること、自分自身で大切にしてあげないといけないということをちゃんと教わってこなかった。 からだとこころはつながっているのに。

Posted byブクログ

2024/09/12

わたしに会いたい 著者:西 加奈子 --- **内容説明:** 西加奈子が贈る8つの短編からなるラブレター。乳がんの治療経験や生きづらさを通して、女性の体と心に焦点を当てた珠玉の短編小説集。自分の体を愛おしく思えるような作品です。コロナ禍以前から2022年にかけて発表...

わたしに会いたい 著者:西 加奈子 --- **内容説明:** 西加奈子が贈る8つの短編からなるラブレター。乳がんの治療経験や生きづらさを通して、女性の体と心に焦点を当てた珠玉の短編小説集。自分の体を愛おしく思えるような作品です。コロナ禍以前から2022年にかけて発表された7編と、書き下ろし1編が収録されています。 --- **感想:** 西加奈子さんならではの生々しい表現や、意外性のある展開、時折挟まれる笑いがとても印象的です。女性が自分の心と体、そしてそのセンシティブな部分に向き合い、葛藤しながらも前向きに進んでいく姿が描かれています。それぞれの短編を通じて、様々な女性の人生を疑似体験したような感覚を味わいました。読むたびに新たな気づきがあり、どの作品も非常に力強いメッセージを持っています。

Posted byブクログ

2024/09/12

友達の勧めで読みました。 ここまで性的な描写が多い本は今まで読んだ事が無かったので新鮮でした。 短編ではなく、一つ一つの話をもっとじっくりと読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2024/09/10

どの短編も赤裸々でリアルな女性たちの葛藤や考え方が滲み出てていい。西加奈子らしさ満開の短編集だった。

Posted byブクログ

2024/09/09

さまざまな女性の人生が描かれていて良かった。どこかにいる、誰かの人生を垣間見たようなリアルさがあって良かった。

Posted byブクログ

2024/09/02

他者や世間との価値観のすれ違いで自己愛が形成されるが、それが自己肯定感に変わった時に本当の自分が見つかるよ、ということがテーマなのかなと思った。 短編集でそれぞれの小説の主人公の設定や背景はかなり異なり幅があって楽しかった。

Posted byブクログ

2024/08/31

女の人の性の話。 偶然にも近いテーマのお話が並んで面白い。その子さんのお話は古い価値観の感じ悪い男の話だったけど、こちらのお話は今の女の人の価値観とは、みたいな感覚だった。みんな戦ってるんだなぁ。

Posted byブクログ

2024/08/31

短編8冊 前作のくもをさがすと同様、作者の自伝も含まれているような気がする 自分に会う どういうことか 考えさせられた

Posted byブクログ

2024/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

他の女性たちも闘っていること、(病気や社会や男たちと)改めて気付かされたけれど、読んでいて辛くなったりイタくなったり。 ため息が出てしまうほど共感も出来るけれどもイヤ〜な気持ちになる箇所との振り幅が大きすぎてもう一度読みたいとは思わない。 『くもをさがす』こちらはノンフィクションだったので読まずにきたが、読んでみたいと思った。

Posted byブクログ