わたしに会いたい の商品レビュー
1月24日読了。 読んでて辛い話もあったけど読みだしたら止まらない。みんな意外と強く生きてるところもいい。
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今年のマイ課題図書『1984年』を読み終えて 普段の読書生活に戻った爽快感。 短編集 女性と身体がテーマ 特に癌と商品としての身体について 共感、痛快、そして学ぶことも、 ハッとさせられることも多く 同世代同時代を生きる同性作家の作品を 読める喜びを全身で感じて読了。
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生きづらい世の中とか矛盾が描かれた短編集 その中でも「あなたの中から」が一番好きで著者の力を感じた。 人を殺す病気の視点から人生を見つめて、生きたいと叫んでる
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8つの短編集をまとめた本。 「わたしに会いたい」★★★★ ドッペルゲンガーの作品。 死について。 死にたいと思うのは、むしろ遠ざける為に思う。 →本当に死が近づいているのは、何も思わなくなった時かも。 「あなたの中から」★★★ 「あなた」の体は誰のためにあるの?という作品。 主に女性の体についてだったが、男も実際そうで、男らしい体はモテたいと思うから。逆もそうで、デブは忌み嫌われる。人生は他者で成り立っているんだなぁとつくづく思う。 「VIO」★★★★ 脱毛のVIOから社会貢献のVIOへ転ずるのが面白いと思った。施術者のヨウさんが、暴力と痛みに反対する団体をつくるってのが良い。ギャルが戦争語っても良いし、VIOの施術途中で戦争について語っても良い。 「あらわ」★★ 乳首って何?って話。 恥ずかしそうにしている表情に需要がある。 乳首まで晒したら需要が無くなってしまう社会。 逆に乳首が生まれつきない女性は最強だなとも思った。 「掌」★★ 最後の「男性の射精が終わっても、女の人生は続くことを、2人はよう知っていた。」 という一文が言いたかったんだなぁと思った。 「あなたの中から」を別の視点で描いた作品。 「Crazy in Love」★★ 前作の「くもをさがす」の手術へ向かうシーンを抜粋した作品。この笑いながら手術台へ向かうシーンは忘れられないくらい笑える。これは実は実話。 「ママと戦う」★★ 西さんはかわいそうという言葉が嫌いなのかも。 たしかにかわいそうって残酷だなーと思った。 マリアさんの「生き延びて!」がリアルに感じた。 「チェンジ」★★★ 社会と自分について。 こっちばっか変わって、社会が全く変わらないことに対しての愚痴みたいな、怒りみたいな事を書き殴ったような最後に共感した!
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「くもをさがす」を読んだばかりだったので、西加奈子さんが今まさに「性と生」について深く探っているのだろうな…と感じた。 女が女として生きることの苦しみは年齢を増すごとに深くなることが多い。でも、闘病など様々な体験することで「わたし」に出会い、全く違う視点で生き直すことができる気...
「くもをさがす」を読んだばかりだったので、西加奈子さんが今まさに「性と生」について深く探っているのだろうな…と感じた。 女が女として生きることの苦しみは年齢を増すごとに深くなることが多い。でも、闘病など様々な体験することで「わたし」に出会い、全く違う視点で生き直すことができる気がした。 西加奈子さんはきっと「わたし」に出会えた。 私もきっとこれから「わたし」に出会える。 そんな希望を抱かせてくれた本。
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面白かった。 最近問題になってる女性の生き方やあり方をいろんな方向から見せてくれている感じ。 フィクションなんですが身近にある出来事なのではないかと思えるぐらい現代なお話でした 自分はあなたの中からが好きでした。 他の作品も読んでみたいです。
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「女性の身体」と「生きづらさ」をモチーフにした短編集…ご自身の乳がん経験が反映されたような一作も。 昔に比べ反ルッキズムは浸透した気がするけれど個々の感覚はどうだろう。比較してしまいがちなSNS社会でもある。 自分が思春期の頃にインスタがなくて本当に良かった。 あれこれ考えなが...
「女性の身体」と「生きづらさ」をモチーフにした短編集…ご自身の乳がん経験が反映されたような一作も。 昔に比べ反ルッキズムは浸透した気がするけれど個々の感覚はどうだろう。比較してしまいがちなSNS社会でもある。 自分が思春期の頃にインスタがなくて本当に良かった。 あれこれ考えながら読みました。
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(短編 『あなた』) 女であるがゆえに これまでいかに 『ブス』『デブ』という言葉に怯え日々努力し 『若さ』を失うアラーム音に絶望し 『独身』という個人の自由を嘲笑され 『子なし』というワードに劣等感を抱き 『劣化』という冷たいワードに当然のようにさらされてきたか。 人生まで...
(短編 『あなた』) 女であるがゆえに これまでいかに 『ブス』『デブ』という言葉に怯え日々努力し 『若さ』を失うアラーム音に絶望し 『独身』という個人の自由を嘲笑され 『子なし』というワードに劣等感を抱き 『劣化』という冷たいワードに当然のようにさらされてきたか。 人生まで 映えに支配されなきゃいけないの? 最近1歳になる息子や 他の赤ちゃんたちをみて 思うんです。 自由だなぁ ほんとは、こうあるべきだよねって。 ここまで女として生きてきた そしてこれからも生きていくために 『あなた』 ぜひ読んでほしいです。 そして、わたしに会いたいと 思ってほしい。
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同じ女性として、考えさせられる内容だった。 女性はこうあるべきだっていう謎の価値観、理想像がこの世界には作られてて、それを目指すのも、抗うのも自由だなと感じた。 生きづらさを抱えながら生きてる女性たちへの応援本。
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なんて光に満ちた色鮮やかな世界だろう、ざわめく喧騒のなかでも「ミィ」の声がはっきりと聞こえる、そんな世界の中心を感じるような力強い作品でした。 作品はどれも壁を乗り越えるというよりもぶち破る、という表現が似合うくらいカッコ良く生きていこうとする主人公たちが生きていました。 「正し...
なんて光に満ちた色鮮やかな世界だろう、ざわめく喧騒のなかでも「ミィ」の声がはっきりと聞こえる、そんな世界の中心を感じるような力強い作品でした。 作品はどれも壁を乗り越えるというよりもぶち破る、という表現が似合うくらいカッコ良く生きていこうとする主人公たちが生きていました。 「正しさって、時々人をものすごく傷つけることがあるんだ。」という言葉が印象的です。正しさを押しつけられていた生き苦しさからの解放を感じました。 #プルーフ
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