1,800円以上の注文で送料無料

喫茶おじさん の商品レビュー

3.4

332件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    103

  3. 3つ

    148

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2026/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

派手な展開や大きな事件が起こるわけではないものの、読後にじんわりと温かさが残る作品だった。 全体としてほのぼのとした雰囲気に包まれており、読んでいる間は肩の力を抜いて楽しむことができ、心が癒やされる感覚を味わえた。 内容も難解ではなく、深く考え込まずとも自然に読み進められる点が印象的だった。 普段ミステリー作品を読むことが多い自分にとっては、このようなヒューマンドラマは良い意味での「箸休め」となり、読書の幅を広げてくれる一冊だったと感じる。 また、作中にはさまざまな喫茶店や珈琲、料理が登場し、それらの描写がとても魅力的だった。 もともと珈琲が好きなこともあり、物語の世界に一層引き込まれた。 登場する店について実在するのか調べてみると、モデルとなった場所がありそうで、現実の喫茶店巡りにも興味が湧いた。 いわゆる「聖地巡礼」とまではいかないが、いくつかの店を実際に訪れてみたいと思わせる力が、この作品にはあった。 一方で、主人公である「おじさん」が、娘や妻、元妻、さらにはかつて雇っていたアルバイトから「あなたは何もわかっていない」と言われ続ける点は、物語を通して気になり続けた部分である。 その理由をその場で尋ねれば済むのではないかと思う場面が何度もあり、あえて聞かない主人公の姿には少しじれったさも感じた。 しかし、そのもどかしさこそが人間関係のリアルさを表しているようにも思え、物語に深みを与えていたのかもしれない。 全体として、『喫茶おじさん』は日常の中にある小さな出来事や人との関わりを丁寧に描いた作品であり、読後には穏やかな余韻が残る一冊だった。忙しい日々の合間に、ほっと一息つきたいときにこそ手に取りたい作品である。

Posted byブクログ

2026/04/15

57歳、無職、別居中。客観的に見れば崖っぷちのはずの「喫茶おじさん」こと、松尾純一郎。 一見すると、彼は「何もわかっていない気楽なおじさん」に見える。大手ゼネコンを早期退職し、見通しの甘さから喫茶店経営に失敗した過去を持ちながら、今日もふらりと純喫茶を訪ね歩く。 しかし、その姿を...

57歳、無職、別居中。客観的に見れば崖っぷちのはずの「喫茶おじさん」こと、松尾純一郎。 一見すると、彼は「何もわかっていない気楽なおじさん」に見える。大手ゼネコンを早期退職し、見通しの甘さから喫茶店経営に失敗した過去を持ちながら、今日もふらりと純喫茶を訪ね歩く。 しかし、その姿を単なる「能天気」と片付けてしまうのは早計かもしれない。むしろ、そんな風にしか生きられない彼の不器用さが、同じように何かに躓いた経験のある大人の心に深く刺さるのだ。 「孤独のグルメ」を彷彿とさせる緻密な食実況。 一杯の珈琲が目の前でどう淹れられ、どう自分を満たすのかという「体験」が鮮やかな言葉で綴られる。文字を追うだけで、店内に漂う芳醇な香りが鼻先をくすぐり、タマゴサンドの温かさまで伝わってくる。その卓越した説明力に、思わず生唾を飲み込む。 純一郎は、抱えきれないほどの現実に心が痛んだとき、必ず純喫茶の扉を叩く。差し出されたコーヒーとフードに全神経を集中させる。その瞬間、それまで抱えていた痛みがスッと消えていく。それは単なる現実逃避ではなく、五感を動かすことで自分を救い出す彼なりの「儀式」のようでもある。 作中で友人に「お前と居るとホッとする」と言われるシーン。損得勘定なしにそう言ってもらえるのは、彼が「今、ここ」にある味を純粋に愛でることができる人間だからだ。そんな彼を「何もわかっていない」と呆れる人ほど、実は彼の自由さと身軽さを、心のどこかで羨ましく思っているのかもしれない。 舞台は東京の町々だが、大阪人としては「これがあの街の、あの店。たとえばあの老舗だったら……」と、土地勘のある風景に置き換えて想像を膨らませる楽しみもあった。 人生もコーヒーも、確かに苦い。けれど、丁寧に淹れられた一杯の向こう側に、小さな希望が見えてくる。そんな心地よい余韻が残る一冊だった。

Posted byブクログ

2026/04/14

喫茶店巡りをしながら人生と向き合う主人公。 人生は一度切りなんだから自分が納得する生き方をした方がいいと行き着く。 ただのおじさんの話ではなくいろいろな悩みを抱えたおじさんだった。 「あなたは何もわかっていない」と言われ続け何のことやらと思う主人公だが、その意味にも少しずつ気づき...

喫茶店巡りをしながら人生と向き合う主人公。 人生は一度切りなんだから自分が納得する生き方をした方がいいと行き着く。 ただのおじさんの話ではなくいろいろな悩みを抱えたおじさんだった。 「あなたは何もわかっていない」と言われ続け何のことやらと思う主人公だが、その意味にも少しずつ気づき始める。 登場する喫茶店のコーヒーや軽食やデザート、描写が素晴らしく美味しそうでした。 喫茶店巡りしてみたいなと思いました。

Posted byブクログ

2026/04/13

おじさんが喫茶店を回る話。 「何も分かってないんだなあ」と色々な人から言われるけど、イマイチ本人はピンときていないところが(そういう人いるなあ)と共感しながら読み進めた。 人から見える光の近くに誰しも影を持っているんだよな〜と優しいけどどこか寂しい気持ちになった。 1人の人生を垣...

おじさんが喫茶店を回る話。 「何も分かってないんだなあ」と色々な人から言われるけど、イマイチ本人はピンときていないところが(そういう人いるなあ)と共感しながら読み進めた。 人から見える光の近くに誰しも影を持っているんだよな〜と優しいけどどこか寂しい気持ちになった。 1人の人生を垣間見たような本だった。 出てくるコーヒー、食べ物、どれも美味しそうに描写されてて喫茶店に行きたくなる読み物だった。

Posted byブクログ

2026/04/12

人生に悩む主人公が、別居中の妻や同僚などと話し合い、少しずつ気持ちの整理をしていく。その前には必ず喫茶店がある。喫茶店に行きたくなる。

Posted byブクログ

2026/04/10

Audibleで聴いたせいか、孤独のグルメみたいだった。 読んでいて煮え切らない主人公にイライラする人もきっといるだろうなぁと感じた。 なんでもグレーで良しとできるところ、うらやましいと思った。

Posted byブクログ

2026/04/09

「あなたは何もわかっていない」と家族や友人知人に言われてしまう主人公は、早期退職した喫茶店大好きおじさん。軽やかな文体で喫茶店巡りが展開され、サクサクと読みやすい。が、「あなたは何もわかっていない」と言われてしまう理由については、なるほどと膝を叩いて合点がいくような説得力はなかっ...

「あなたは何もわかっていない」と家族や友人知人に言われてしまう主人公は、早期退職した喫茶店大好きおじさん。軽やかな文体で喫茶店巡りが展開され、サクサクと読みやすい。が、「あなたは何もわかっていない」と言われてしまう理由については、なるほどと膝を叩いて合点がいくような説得力はなかった。

Posted byブクログ

2026/04/04

原田ひ香さんの作品は、初めましてでしたが、とても読みやすかったです。 最初は、純一郎のマイペースさに、もっと焦りなよ!って思っていました(笑) あと、登美子さんのナポリタン、真似してみたいなと思いました。 子供の頃に、おばあちゃんによく連れて行ってもらっていた、喫茶店で、クリーム...

原田ひ香さんの作品は、初めましてでしたが、とても読みやすかったです。 最初は、純一郎のマイペースさに、もっと焦りなよ!って思っていました(笑) あと、登美子さんのナポリタン、真似してみたいなと思いました。 子供の頃に、おばあちゃんによく連れて行ってもらっていた、喫茶店で、クリームソーダをよく飲んでいたので、クリームソーダの描写にめちゃくちゃテンションが上がりました! 映像化するなら、キャストさんは、この人がいいな~って考えるのも楽しかったです。

Posted byブクログ

2026/04/02

読みやすい。 喫茶店にいきたくなる。 年齢があがってくると考えることがつまっている。 憎めないおじさん。 ぜひ、映像化してほしい。

Posted byブクログ

2026/04/01

おじさんが喫茶店めぐりして現実逃避してるだけやん、 ちょっと色々よく考えてー! おじさんがスマホで喫茶店を検索するたびに苛立つ。 勝手にイメージしてた内容と違ってた。

Posted byブクログ