喫茶おじさん の商品レビュー
「三千円の使い方」でお馴染みの作者。 離婚危機にあっている中年男性が改めて自分が何したいのかを見つめ直すお話。過去に不倫をして離婚して再婚したものの娘が二十歳になったタイミングで相手から結婚を卒業したいとの申し出が。早期退職金を使い果たし喫茶店をオープンするが、半年で潰れてしまっ...
「三千円の使い方」でお馴染みの作者。 離婚危機にあっている中年男性が改めて自分が何したいのかを見つめ直すお話。過去に不倫をして離婚して再婚したものの娘が二十歳になったタイミングで相手から結婚を卒業したいとの申し出が。早期退職金を使い果たし喫茶店をオープンするが、半年で潰れてしまったのでほぼ何もない状態で様々な喫茶店に行きながらいろんなコーヒーや食べ物を味わっていく。 この作者は喫茶店で出てくる食べ物やコーヒーが伝わってくる描写が上手だなと思った。毎回これはどこのことなんだろうと考えてしまうほど。最初に出てきた卵が溢れ出ているサンドが銀座のあそこかしら?と思いながら読んでいた。 ストーリーは普通という感じなのでゆっくり何も起こらない系が読みたい方にはおすすめ。
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憧れの喫茶店巡り、しかもはしごコーヒー! よい香りが漂ってきそうな描写とそのお供の数々の美味しいものたちに読む手が止まらない。 けれど、このおじさん純一郎の現在の境遇を思うと、そんな呑気な事でいいのかと何度もつっこみたくなってくる。でも、どこか憎めない。 最後に浮かんできたのはケ...
憧れの喫茶店巡り、しかもはしごコーヒー! よい香りが漂ってきそうな描写とそのお供の数々の美味しいものたちに読む手が止まらない。 けれど、このおじさん純一郎の現在の境遇を思うと、そんな呑気な事でいいのかと何度もつっこみたくなってくる。でも、どこか憎めない。 最後に浮かんできたのはケ・セラ・セラ 久しぶりに純喫茶の美味しい珈琲が飲みたくなった。
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57歳のおじさん、主人公を取り巻く環境 仕事や家族、友人 それぞれに色々あって大変そうだけど、 喫茶店巡りは楽しそう
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本当に、喫茶とおじさんの話だなあと思いながら読み進めた。 今は、これでいい。 そう思える幸せを、似たような選択をして同じようなところに辿り着いた自分は、とても共感する。 ナポリタンもいつか出すんだろうな。 生き方は選べる。責任を持ち、自由に生きる。 そう再確認できたお話。
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バツ2のおじさん、だけど喫茶店巡りが大好きで憎めない…可愛ささえ感じます。 早期退職金で始めたオオバコな喫茶店を一度は潰して、バツが2つついてからもまたささやかな喫茶店を始める、本当にコーヒー大好きおじさんの物語です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
喫茶店、東京来た頃はまあ入らなかった。よっぽど用のある時くらいでないと入らなかった。妻と付き合い出してからはよく行った。今はまた行けてないけど、またそのうち行きたいなあ。この本は、ひたすら『わかってない』を言われて怒られ続ける喫茶店好きなおっちゃんの話。好きすぎて店を出し潰して、また再起?するまでの話。淡々と進んで、美味しそうな喫茶店が居並ぶ。実在のお店モチーフなのかしら。 自分が恵まれてるかどうかなんて、結局外からのコメントでしか分からないし、資産的なものか、精神的なものか、人脈的なものか、どれかなんてよく分からない。おっちゃんは素直で、好きなものに直球で、そこそこの行動力がある、凄い人じゃん!となっているのだが、本人はまあ、最後まで自覚なし。まあ、そういうものか。
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原田ひ香さんの小説は読みやすくて好きです。 この本もさっと読めちゃいました。 私も喫茶店好きですが、無職でこれだけ喫茶店ハシゴできる神経がすごいなぁ〜 カロリーとお金を考えなければ私もやりたい! そして、ほんと幸せな人だなぁ〜
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結婚&離婚をこんなにも簡単にやってのける主人公に、ある意味敬意を表したい‼️ もちろん、実際にこんな人いるだろうけど、ここまで飄々と過ごせたら、人生悪くないんだろうな。 でも、喫茶店の梯子って‼️‼️ モーニングの梯子とか…プリン食べて、次にプリンアラモードとか。地味に...
結婚&離婚をこんなにも簡単にやってのける主人公に、ある意味敬意を表したい‼️ もちろん、実際にこんな人いるだろうけど、ここまで飄々と過ごせたら、人生悪くないんだろうな。 でも、喫茶店の梯子って‼️‼️ モーニングの梯子とか…プリン食べて、次にプリンアラモードとか。地味にすごく贅沢だなあ。 やっぱり羨ましいなあ❤️
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あなたって何も分かってないのね、という繰り返し出てきたセリフが心に刺さった。 自分も多分、というか確実に何も分かっていない人間だ。でも、他人の立場と自分の立場を客観視して自分が置かれている現実について考えるのは億劫だし、どうせ自分には何も分からないと心のどこかで諦めている。 それ...
あなたって何も分かってないのね、という繰り返し出てきたセリフが心に刺さった。 自分も多分、というか確実に何も分かっていない人間だ。でも、他人の立場と自分の立場を客観視して自分が置かれている現実について考えるのは億劫だし、どうせ自分には何も分からないと心のどこかで諦めている。 それでも、生きて行くことはできる。何なら考えすぎてしまう人よりも見た目上、上手く生きているように感じる。 分からない人間は、それではダメだという、自分が人間の一員ではないという焦りのような感覚は持っているから、分からないことを悟られないように、この世界の物事を全て分かっているような、常日頃何かに悩んでいるようなフリをする。 分かる人間にはそういう部分を含めて全て見透かされるような気がするから、いつもよりも自分を大きく見せてバレないようにしたくなってしまう。 自分を大きく見せると、その分バレた時の反動は大きいものになる。それがバレてしまった日には恥ずかしさと劣等感からもう二度とそのコミュニティに居られないような気がしてくる。 ただ、その恥ずかしさも一時経つと色んな言い訳を見つけて忘れ、コミュニティから阻害された(自分から遠ざかった)という事実だけが残る。 何も分からない人は、何も分からないから、何かについて正しくもがいて学ぶことができない。 この地獄から抜け出すには、自分が尊敬されることを諦めて、何も分からない人間の部分を曝け出し、分かっている人間から素直に教えを乞う姿勢に移るしか無いと思った。 そういう人間に、人は手を差し伸べたくなるのだろう。この本の批評にだって1文字1文字に格好つけた僕のポーズがみっちりと隠れている。ポーズを解かなくてはいけない。 こんなくそ長いだけの文章を読んで頂きありがとうございました。うんこ!
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料理やコーヒーの描写はいつもの事ながら素晴らしかった。 ついついなにか飲み物を飲みながら読みたくなる。 でも、結局のところこの主人公はなにでイライラさせて、なんで2回も離婚するのか、ん???と思いながら終わってしまった。 物足りないというか、喫茶ありきだから他は緩くなったの...
料理やコーヒーの描写はいつもの事ながら素晴らしかった。 ついついなにか飲み物を飲みながら読みたくなる。 でも、結局のところこの主人公はなにでイライラさせて、なんで2回も離婚するのか、ん???と思いながら終わってしまった。 物足りないというか、喫茶ありきだから他は緩くなったのか、少し残念。
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