喫茶おじさん

原田ひ香(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2023/10/12
• JAN: 9784093866965

商品レビュー

2024/11/06

原田さんのファンなので購入
今回は、あまりのめりこまなかったな。
私は主人公の少し年下です。
バブル期に就職した、こんな方々いるだろうなあ、と。次回作に期待。

2024/11/05

　読みながら『喫茶おじさん』松尾さんと一緒に「喫茶店」を堪能できました。コーヒー、クリームソーダにナポリタン、卵サンド、あんバター、チーズケーキにプリンアラモード！！しこたま味わえます、でも体重が〜。
　地名やお店の様子を手掛かりに、リアルでモデルとなったお店も探したくなる、楽しさMAXの本でした。

　『喫茶おじさん』こと松尾純一郎さん（57歳）はなんとも気の毒です。みなさんのレビューを拝見すると、彼のダメさかげんが多く語られています。
　しかし、喫茶店を選んで、行って、その素晴らしさと感動を伝えてくれているのは、松尾さんなんです。
　なのに、食べ物のおいしそうな文章は「さすが！原田ひ香さん！」と書かれてしまいます。
　二次元世界を三次元から攻撃する感じでしょうか。

　わたしも喫茶店が大好きです。一人ならたいてい本を読んで、感想考えて書いて、スマホみて。
　でも、松尾さんは違います。感覚をとぎすまし、全身で喫茶店を感じるんです。何をするわけでもないけれど、内装、イス・ソファー、お客さんの様子、メニュー、お店全体を味わいます。すばらしいですね。

　読みはじめると最初に、喫茶店マスターに「アラビカ種の豆ですか」とかトンチンカンを言うし、みんなから「何もわかってない」と言われる松尾さんがいて、一方、喫茶店をはしごして上手にレポする松尾さんがいる、このギャップにとまどいました。
　原田ひ香さんお得意のパターン？
　だからわたしは、この本は主人公は「喫茶店」と決めて読みました。松尾さんには、ちょっとワケありのナビゲーターになってもらました。

　シリコンバレーあたりだと、失敗したひとの方が価値が高いそうです。離婚を経験し、身辺を整理した松尾さんは最強ですね。彼はものすごいスピード変化していきそうです（YouTuberは確実？）

　本書は、松尾さんと巡る、めくるめく喫茶店巡礼のとっても楽しい本でした。喫茶店好きにはたまらない本ですよ。

2024/11/04

人生色々あるけど、他人に迷惑かけない範囲で自分の好きなように生きていくのが結局いいのではないか、と思わされる本。