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リカバリー・カバヒコ の商品レビュー

4.2

512件のお客様レビュー

  1. 5つ

    186

  2. 4つ

    202

  3. 3つ

    90

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    2

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2023/09/24

素敵すぎる本です。温かさがつながっていくと感じるのは、登場人物が次々にカバヒコを通じてつながっていき、それが温かさのバトンで広がっているように感じられるからだと思います。 私もカバヒコなでたい。もう過去の傷から解放されたいと思い、心の中でカバヒコを作って撫でてみようと思いました。...

素敵すぎる本です。温かさがつながっていくと感じるのは、登場人物が次々にカバヒコを通じてつながっていき、それが温かさのバトンで広がっているように感じられるからだと思います。 私もカバヒコなでたい。もう過去の傷から解放されたいと思い、心の中でカバヒコを作って撫でてみようと思いました。リカバリーできるように、そしてもっと楽に生きられる自分になりますように。

Posted byブクログ

2023/09/24

 公園にあるカバの乗り物遊具。  治したい(直したい)と思っている体の箇所に触ると、治して(直して)もらえるということから、リカバリー·カバヒコと呼ばれる。  人伝で伝わったその都市伝説が、今日も訪ねてくる悩める人々をリカバリーするかもしれない。  そんなリカバリー·カバヒ...

 公園にあるカバの乗り物遊具。  治したい(直したい)と思っている体の箇所に触ると、治して(直して)もらえるということから、リカバリー·カバヒコと呼ばれる。  人伝で伝わったその都市伝説が、今日も訪ねてくる悩める人々をリカバリーするかもしれない。  そんなリカバリー·カバヒコにまつわる5編からなる物語です。  願いは悩みなんだろうなと思いながら、実は悩んでいることに気がつけば、ほぼ解決したようなもの。  あとはその悩みが解決するきっかけが起きるのを待つのみ。  その悩みが起きるきっかけこそが、何も語らぬ、何十年とそこにあるリカバリー·カバヒコというのが良く、作者らしい面白さだなと思いました。  そして、短編は独立しているものの、前の短編で悩みに気が付き、リカバリーされた登場人物が、次の登場人物に多少影響を与えるという、これぞ、ザ青山美智子ワールドだなと思いました。登場人物達がどんな風に出て影響し合うのか、毎回同じようなパターンじゃね?と思うかもしれませんが、これを楽しむのも青山美智子作品なのかな?と思います。  そんな本作品から感じたことは、通常は5体満足であるはずの私達は、5体のどこかに悩みを抱えていて、どこか不満足だということ、そして、その不満足は何らかの形でリカバリーされて日々生きているということです。  そう、実はリカバリー·カバヒコこそ私なんだろうなと思いました。  何十年とそこにある遊具カバヒコは、決して綺麗なまま残っているわけではなく、剥げていたり、たくさんの傷がついていて、落書きだってあります。  しかし、その傷や剥げ、時には落書きがあっても、何十年と経てば、それは人によっては味になる。  いろんな傷がついたかもしれない、雨風に晒されて剥げた部分はあるかもしれない。  しかし、それこそがリカバリーされて来た証拠で勲章なんだということなんじゃないかと思いました。  リカバリーは、良い結果を招いたかどうかはわからないですが、きっとその傷を乗り越えた先には新しい何かが見えるはず。  そして、傷だらけのその姿でただそこにいるだけで人の救いになっているかもしれない。  そんなことを教えてくれた本作でした。  あなたの頭には、リカバリー·カバヒコはどんな風に映るだろうか。  

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2023/09/23

お気に入りの青山美智子さんの新刊が出たので本屋さんに行ってきました。 一字一句味わいながらじっくり1編づつ読もうと思ってたのに気づいたら一気に読了してました。 お得意の連作短編で今回の作品もしんみりと心に響いて良い感じでした。 工場跡地に建てられた5階建の新築マンションに越してき...

お気に入りの青山美智子さんの新刊が出たので本屋さんに行ってきました。 一字一句味わいながらじっくり1編づつ読もうと思ってたのに気づいたら一気に読了してました。 お得意の連作短編で今回の作品もしんみりと心に響いて良い感じでした。 工場跡地に建てられた5階建の新築マンションに越してきた住民たちの物語です。 古くからひっそりとある公園のカバの形をしたアニマルライド。痛みのある部分と同じところを触ると回復するとゆう都市伝説のカバ、人呼んでリカバリーカバヒコ、カバだけに ここがクスッと微笑むところww 登場人物みんなにナイスリカバリーって声かけたくなりました。 カバだけにっw

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2023/09/23

毎度心の琴線に優しく触れてくるなぁ。 誰もが抱いた事があるような痛みにやさしく寄り添ってくれる、青山ランド健在。 とはいえ、マンネリ感はないです。 いつもセラピー読書って思ってます。 子供の気持ちにすら同化してしまって全章泣いてしまったけれど、 ほんの少し登場人物と一緒に前向...

毎度心の琴線に優しく触れてくるなぁ。 誰もが抱いた事があるような痛みにやさしく寄り添ってくれる、青山ランド健在。 とはいえ、マンネリ感はないです。 いつもセラピー読書って思ってます。 子供の気持ちにすら同化してしまって全章泣いてしまったけれど、 ほんの少し登場人物と一緒に前向きになれたような。 暖かい本。 人は見たいものだけに焦点が合うというの、とても良くわかります。 カバヒコ、私も撫でまくりたい

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2023/09/22

2023年75冊目 青山美智子さん/リカバリー・カバヒコ あるマンション近くの公園にある、古びたカバの遊具。自分が治したい部分に触れると回復するという都市伝説が。 そして様々な悩みを抱える住民がカバの遊具に悩みを打ち明けていく‥。 青山美智子さんらしい、温かい短編集。 #読了

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2023/11/27

●なぜ気になったか 気に入った作家さんの作品を数作読み続けると、似た感じが気になりだすことがある。青山さんの作品、そろそろそう感じそうな頃、本作を読んでどう感じるか確認したい ●読了感想 この先ちょっと不安を感じる読後感。深みがないというか。ちょっともの足らない感じ。面白くない...

●なぜ気になったか 気に入った作家さんの作品を数作読み続けると、似た感じが気になりだすことがある。青山さんの作品、そろそろそう感じそうな頃、本作を読んでどう感じるか確認したい ●読了感想 この先ちょっと不安を感じる読後感。深みがないというか。ちょっともの足らない感じ。面白くないわけでなくむしろ面白い。でもこの感覚が続くと読まなくなる作家さん入りが今までのパターン #リカバリー・カバヒコ #青山美智子 23/9/21出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き https://amzn.to/40UuCqE

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2023/09/21

大好きな作家さんの1人である、青山美智子さんの新作!もう、青山美智子さんらしさ溢れる作品で、心優しいストーリーと文の語りにとにかく癒されるし、ホッとすること間違いなしです!この作品を読んでほろっとしてしまうと同時に、自分も会社やプライベートで、人間関係のストレスを抱えてるんだなと...

大好きな作家さんの1人である、青山美智子さんの新作!もう、青山美智子さんらしさ溢れる作品で、心優しいストーリーと文の語りにとにかく癒されるし、ホッとすること間違いなしです!この作品を読んでほろっとしてしまうと同時に、自分も会社やプライベートで、人間関係のストレスを抱えてるんだなと変な自覚も生まれました。 神様、図書館、下絵、ラジオときて今作の題材は遊具であるカバヒコ。カバヒコに触れた人は、触れた場所が治るという言い伝えがあるとかないとか… そしてカバヒコに助けを求めるように5人の登場人物が現れます。5人はそれぞれ人間関係や勉強などの悩みを抱えていて…というストーリー。 今回の作品は「赤と青とエスキース」、「月の立つ林で」と比べて、「リカバリー」を題材にしてることもあって、割とストレートな作品である印象を受けました。登場人物たちにちょっとした関わり合いはあるのですが、短編自体はそれぞれ独立してるので、隙間読みにはちょうど良いかなと思うと同時に、続編も期待できるなと思いました。 まぁ色々書きましたが、感想の大部分は「カバヒコが愛おしい…」ってことに帰結します笑

Posted byブクログ

2023/09/21

公園の古びたカバの遊具、カバヒコ。 カバヒコに触れると、 治したいところが回復するというーー 元に戻るのではなく、 失われてた部分が新たに補われる。 凹んだ部分が器になって、 そこに新しい何かを受け入れる。 そうやって新しい自分になる。 「治る」じゃなく、「リカバリー」 受け入...

公園の古びたカバの遊具、カバヒコ。 カバヒコに触れると、 治したいところが回復するというーー 元に戻るのではなく、 失われてた部分が新たに補われる。 凹んだ部分が器になって、 そこに新しい何かを受け入れる。 そうやって新しい自分になる。 「治る」じゃなく、「リカバリー」 受け入れ難くとも不本意でも、 置かれた場所で立ち上がり、 苦難を乗り越えていく。 そんな人間の強さが尊い。 想いを込めた手で触れて、温められる希望。 カバヒコはいつもそこにいて、 何も言わず受け入れてくれる。 いつも大切な人の立ち戻れる、 痛みに寄り添えるカバヒコのようでありたい。 少しずつリカバリー中のこの世界で 今こそ読んでほしい、 微笑みに病みが明けていくように、 生きてくパワーに包まれる物語。 青山美智子さんの本といえば、 今までの既刊本の装丁がすべて写真で、 今回の新刊が初めてイラストの装画なのですが、 コレは是非ね、 読み終わった後にそっと本から外して、 カバーを見開きにして見てみてほしいです。 感動が、夜明けのように滲んで胸に染み入ります。 ほほ笑みが照らされて、ほほ笑みを生む。 そんな世界を青山さんが引き連れてきてくれる。 きっと世界は大丈夫。 そう思える。 カバヒコっていうのは、 公園のカバのアニマルライドなんだけど、 なんと、愛知県にカバヒコのモデルがいるそうで… いつか会いに行ってみたいっ! 同じような都市伝説があるわけではないだろうけど 会ってカバヒコに触れてみたい。 もしカバヒコに痛いところとかあるなら さすってあげたい。 手にはきっと力が備わってて。 手当てってきっと、 手を当てて痛みを和らげるってこと。 想いを込めた手で、触れるということ。 そこには、あたためられる希望がある。 そんなふうに、信じさせてくれる本でした。 人って、思ってるよりずっとパワーを持ってる。 人間の持ってる、回復力。 人間って、すごい。 すごいんだよ。 大丈夫。 私たちはきっと、 リカバリーできる。ーー

Posted byブクログ

2023/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物のように、自分の好きなところも直したいところも、すべて包み込んでありのままを愛していこうと思えた。そして私も誰かをリカバリーできるような優しい人になりたい。涙がぽろぽろ出てきてしまうので電車の中では注意です涙 ブラマンってなんか聞いたことあるな!?と思ったら赤と青とエスキースではないかっ!!!(テンション↑↑↑) 次第に気づいたのはリカバリー・カバヒコや親しい人や身近な人を通じて、それぞれみんな自分で自分をリカバリーしているということ。この先もうダメだと思って下を向く時も、自分の気持ちに正直に向き合うことで私なら大丈夫だ、また何度でも上を向けるんだ思えました。またひとつ、自分に周りの人に、誰かに、優しくなれる気がしました。 やはり青山美智子さんの本は素晴らしいです!!!!!(大声)大好きです(大声)本屋大賞を今度こそ!!!(全力応援) 今の私はとにかく公園に行きたい、ブランコ漕ぎたい、はちみつキャンディー舐めたい、走りたい、お好み焼きを食べたい、ダーニング欲しいやってみたい、そして...家族に会いたい!!!!

Posted byブクログ

2023/09/21

感想 誰もが抱える傷。公園に行けばいつでもいてくれる。だけど、公園に行かなくても周りの人は癒してくれる。周りを見て感謝を忘れなければ。

Posted byブクログ