でぃすぺる の商品レビュー
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個人的・夏のホラー特集。”このホラ”にもランクインしてたし、ってことで。怪談七不思議に即した謎解きっていう趣向は、個人的に好きなやつ。で、スーパーナチュラルの存在抜きには語れないような謎ばかりなんだけど、そう思わせつつも、実は怪異現象なんて存在しない、ってパターンなんかなとか、色々勘繰りながら読み進める。最終的には、やっぱり人外のものが関係していた、ってオチなんだけど、緊張感ある展開で読まされました。ただ、世代を超えた怪異なのに、これで終わり⁉っていうあっけない幕切れではあるけど。
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怪異かトリックか。それぞれの立場に立った登場人物が推理バトルで対決するという内容は、昔見たことがあるアニメ「うみねこのなく頃に」を彷彿とさせた。 ミステリに肩入れして読むか、ホラーに肩入れして読むかで評価が変わってきそう。本格ミステリとして読み進めていくと、結末は少し拍子抜けかも...
怪異かトリックか。それぞれの立場に立った登場人物が推理バトルで対決するという内容は、昔見たことがあるアニメ「うみねこのなく頃に」を彷彿とさせた。 ミステリに肩入れして読むか、ホラーに肩入れして読むかで評価が変わってきそう。本格ミステリとして読み進めていくと、結末は少し拍子抜けかも知れない。だけど最初から、どうやって論理的思考にオカルトを嵌め込むかを念頭に読んでいれば、謎解きとファンタジーが良い塩梅で織り交ぜられた丁度良い着地点だった。 代表作の「屍人荘の殺人」を読んだ時も思ったが、ミステリー×ホラーのバランス感覚がとにかく秀逸。
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ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 436頁 ストーリー ★★★★★ 読みやすさ ★★★★ トリック ★★★ 伏線・展開 ★★★★ 理解度 ★★★ 読後の余韻 ★★★★ 「そっちか〜」が読後の第一声でした。私は完全に騙されました。 かなり軽めのホラー系ミステリ小...
ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 436頁 ストーリー ★★★★★ 読みやすさ ★★★★ トリック ★★★ 伏線・展開 ★★★★ 理解度 ★★★ 読後の余韻 ★★★★ 「そっちか〜」が読後の第一声でした。私は完全に騙されました。 かなり軽めのホラー系ミステリ小説。それぞれの怪談話がゾクゾクするので、軽めなホラーと言っても苦手な方はいるかも。私はディープなホラーは苦手ですが、このくらいなら楽しさが上まわりドキドキでした!
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小学高学年ならではの団結力さの凄さを感じるとともに、羨ましかったです。 怪異もあり、自分たちの住んでいる七不思議や大切な人が遺した物を解読していくストーリーもまた面白かったです。
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ある田舎町に伝わる七不思議。小学生三人がそれに迫っていく……。 ホラーとオカルト、ミステリとジュブナイルが融合して一冊のエンターテインメントとして完成された形になっている。 時折挿入される七不思議もなかなかに怖く、背筋をぞわりとさせてくれる。 欲を言えば小学生三人のドラマをもっと...
ある田舎町に伝わる七不思議。小学生三人がそれに迫っていく……。 ホラーとオカルト、ミステリとジュブナイルが融合して一冊のエンターテインメントとして完成された形になっている。 時折挿入される七不思議もなかなかに怖く、背筋をぞわりとさせてくれる。 欲を言えば小学生三人のドラマをもっと読みたかった!
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ミステリーだと期待して読むと結末にガッカリしてしまうが、オカルトとして読めば悪くはない。 自分は怖い話の類が苦手で、七不思議を読んでしばらくはトイレに行くのが怖かった。
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オカルトとして読んだ感じはない。 主人公はオカルト好きな小学生だし、少年探偵団? オカルト好きな小学生が作る壁新聞。 そんなのんびりした小学生ものから始まった本編は、聡明な委員長とミステリ好きな小学生を巻き込み本格的な謎解きに展開。 ちょいちょい出てくる不可思議な死者。 そして...
オカルトとして読んだ感じはない。 主人公はオカルト好きな小学生だし、少年探偵団? オカルト好きな小学生が作る壁新聞。 そんなのんびりした小学生ものから始まった本編は、聡明な委員長とミステリ好きな小学生を巻き込み本格的な謎解きに展開。 ちょいちょい出てくる不可思議な死者。 そして最後は怒涛の展開のオカルト....からの小学生の成長物語? ともあれ、全編なかなかに面白かった。
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オカルト大好き少年ユースケと優等生のサツキ、転校生のレナの3人が、サツキの亡くなった従姉が残した七不思議の謎を追います。 次々と起こる事件…怪異なのか人為なのか… 最後に待ち受けていたものは‼️ 前知識なく読み始めた私は、最後の方までこの小説のジャンルがオカルト小説なのか、推理小...
オカルト大好き少年ユースケと優等生のサツキ、転校生のレナの3人が、サツキの亡くなった従姉が残した七不思議の謎を追います。 次々と起こる事件…怪異なのか人為なのか… 最後に待ち受けていたものは‼️ 前知識なく読み始めた私は、最後の方までこの小説のジャンルがオカルト小説なのか、推理小説なのかわからない‼️というなかなかの設定でした。 途中ミナの靴事件などはコージーミステリーの要素もあり、何とも盛り沢山な作品でした。 七不思議のお話が怖いです‼️
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かなり挑戦的なことをやっている本格ミステリだと、読んでいて思いました。読み始めたころは「小学生が主人公だから、少年探偵ものかあ」と軽い気持ちだったのですが…。さすが『屍人荘の殺人』の著者、今村昌弘さんの作品という印象です。 主人公となるのはオカルト好きの少年ユースケ。 町で起...
かなり挑戦的なことをやっている本格ミステリだと、読んでいて思いました。読み始めたころは「小学生が主人公だから、少年探偵ものかあ」と軽い気持ちだったのですが…。さすが『屍人荘の殺人』の著者、今村昌弘さんの作品という印象です。 主人公となるのはオカルト好きの少年ユースケ。 町で起こった不可思議な殺人事件と、その被害者が生前残した町の七不思議をめぐり、被害者の従妹、サツキと、転校生でマイペースな少女、ミナといっしょに事件の真相を探ります。 不可思議な殺人事件と町の七不思議をめぐって、オカルト容認派のユースケと現実主義派のサツキが、それぞれの観点から推理をめぐらしていくのが、この作品の特徴かと思います。 またオカルトだから、と推理を頭ごなしに否定するのではなく、3人の中でルールを設定し、オカルトのユースケと現実主義のサツキのそれぞれの推理を、ミステリ好きのミナが同等に比較、検討しているのが面白かったです。 さらに作中の怪談話もそうとうミステリ好きのエッセンスが加えられていて、ミステリ好きなら思わずニヤリとするのではないかと思います。この作品でノックスの十戒を改めて思い出すとは(笑) ミステリとして相当凝ったことをしつつも、ユースケたちの捜査や徐々に明らかになっていく秘密というものは、社会派の要素もあります。 最新のSNSや動画投稿サイトも駆使した捜査は、この年代の主人公たち、そしてこの時代ならではといった感じ。個人的にホリー・ジャクソンさんの『自由研究には向かない殺人』を彷彿とさせました。 小学生ならではのもやもやや、親や学校へ反発心、そして子どもの無力さなども描かれていて、ジュブナイルらしい雰囲気もしっかりとまとっています。 ここら辺は少し懐かしい雰囲気を感じました。 結末や途中の展開に関しては、少し好き嫌いは分かれる作品かなあ、と個人的には思います。ユースケたち3人以外の行動については、設定的に致し方ないとしても、個人的にちょっと納得しきれないところもあったりしました。 ただ言葉では説明しにくいですが、本格ミステリでありながらも、捜査の様子は社会派ミステリのような堅実さもあり、そしてがっつりとオカルトも絡み、小学生の子どもたちの変化や成長というジュブナイル要素もあり、そして挑戦的な試みもありと、あまり読んだことのない小説だったようにも思います。 一風変わった小説が読みたいなら、この小説はけっこういいのではないかと思います。
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小学校最後の夏休みが終わった。 小学校卒業まであと半年。 ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、〝掲示係〟に立候補する。 この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。 これで思う存分怖い話を壁新聞に書ける! ……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補する。 優等生のサツキが掲示係を選んだ理由は、去年亡くなった従姉のマリ姉にあった。 マリ姉は一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいた。 現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪には第一発見者以外の足跡は残されていなかった。 つまり、自殺の可能性はなく、マリ姉を殺した犯人が雪が積もる前に凶器を持ち去ったはず。 犯人はまだ捕まっていない。 捜査が進展しない中、サツキはマリ姉の遺品のパソコンの中に『奥郷町の七不思議』のファイルを見つける。 それは一見地元に伝わる怪談話を集めたもののようだったが、どれも微妙に変更が加えられている。 しかも、『七不思議』のはずなのに六つしかない。 警察がこの怪談に注目することはなかった。 そして、マリ姉に怪談を集める趣味がなかったことをサツキはよく知っている。 マリ姉がわざわざ『七不思議』を残したからには、そこに意味があるはず。 そう思ったサツキは掲示係になり『七不思議』の謎を解こうとする。 ユースケはオカルト好きの観点から謎を推理するが、サツキはあくまで現実的にマリ姉の意図を察しようとする。 その二人の推理を聞いて、三人目の掲示係であるミナが冷静にジャッジを下す……。 (アマゾンより引用)
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