夜明けのすべて の商品レビュー

瀬尾まいこ(著者)

2024/07/08

とても読みやすい小説で、途中からは一気読みでした。

それぞれ病で苦悩がある中で、自分のためにも相手のことを気にかけ、相乗効果もあり前を向いて生きていく姿が清々しく、本当に夜明けを見ているかのようでした。

出来ないことや苦手なことには無理をしなくていいけど、好きなことにまで蓋をする必要はない。
まさにその通りにして、少しでも心を軽くして日々を楽しく前向きに生きたいと思いました。

2024/07/08

電車に乗り自転車を買い
企画も考え
この先もきっと
どんどん進化していくであろう2人の関係性

PMS
パニック障害
こけし
おまもり
草むしり
自転車
倉庫

2024/07/02

とても良かった。
心地よいテンポで話が進み、とても読みやすかった。

病気はもちろん、育った環境、これまでの経験…他人を理解するってむずかしい。
でもそれはすべてではなくて、これからどうしたい、どうなりたいかに目を向けて、ひとと向き合いたいなと思った。

2024/07/02

めちゃくちゃ読みやすかった。
恋愛に発展する要素が一つもなくて、あくまでも人と人の関わり合いが基本になって話が進んでいくのが本当に心地いい。
私にはこういう「人と人」が大切にされている小説が向いているのかもしれないという気付きを得れた。

2024/06/30

PMSに悩む藤沢とパニック発作に悩む山添、二人の物語。こういう精神系の疾患は周りからの理解が得られにくいから社会で適応していくのが難しいんかな。二人とも若くて仕事もバリバリこなすタイプだったのに病気のせいで思うようにできなくなるのは辛い。お互いが相手のことをどうでもいいと思うことで無理に気を使わずいい距離感で接しているのが読んでて面白かった。

2024/06/30

こういう病気って、大丈夫かなと思ってやってみて、あぁやっぱりダメだったと思うのは本当にキツいだろう。2人も散々繰り返してきたんだろうなと感じされるエピソードが入っている。暗くて息苦しいが、それを乗り越えて、大丈夫だったな、楽しかったなと思える出来事は人と関わってこそ生まれる。
美紗もだし、栗田金属の面々がとても温かい。山添くんの回復記録…というより成長記録のように感じた。

2024/06/30

似たような悩みを抱える2人が
だからこそわかり合い、支え合う様子。
明確な言葉ではおそらく存在しない
この2人だけの、この2人だからこその関係性。
それがとても尊いものだった。

パニック障害やPMS。
目には見えない、外からは見えないからこそ
独りで抱え込んでしまって抜け出せない
深い闇になってしまうのだろう。
似たような経験を自分自身もしたことがあり、
だからこそこの2人が
「過去の自分に戻る」のではなく、
「今の自分で日々を生きる」選択をしたことが
とても輝いて見えた。

彼らの夜明けは、私にも光を灯してくれた。

2024/06/29

PMSで感情を抑えられない美沙。パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。
20代の2人が苦しみながらも助け合い少しずつ前進していく物語。
“もし自分がこのような状況になったら””もし周りの人がこんような状況になったら”と考えると、どう立ち回れば良いかとても悩むと思います。
PMSもパニック障害も薬だけでは解決せず、結局人は人で癒やされていくものなんだと改めて感じた作品です。

2024/06/26

話題になっていたので、図書館で順番待ちしてやっと回ってきて借りたら、あっという間に読めた！

PMSを抱える藤沢さんとパニック障害を発症した山添くん、それぞれ生きづらさを抱えながら転職してきた会社で同僚となり、関係性を気づいていくストーリー。
思うようにいかない身体でもできることはある、自分を好きになれなくても誰かのためを思うことはできる、ゆるく心に響く本だった。

映画化されたときの俳優さんたちが好きな方だから、配信等されたら観たいと思う。

2024/06/25

弱さを持ちながらもそれを受け入れ、他人のために今自分ができることをやっていく。そんな主人公2人に生きる勇気をもらった。そして、人に気を遣いすぎてしまうがために、人と関わるのがつらくなってしまう人を、ほんの少しでも楽にしてくれるような言葉が散りばめられている。人と関わることの温かみを教えてくれる物語だと思う。