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夜明けのすべて の商品レビュー

4.2

573件のお客様レビュー

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2024/07/20

久しぶりの瀬尾まいこさん。 面白かったです。 主人公の2人は不器用に互いに補えあえるような関係。 生きるって大変だけど楽しむ事は見つけられるよねって思えるお話でした。 自分に向き合う事もですが人を受け入れる事の大切さを教えてくれます。 今日は泣いて落ちこんでも明日を楽しみに出来る...

久しぶりの瀬尾まいこさん。 面白かったです。 主人公の2人は不器用に互いに補えあえるような関係。 生きるって大変だけど楽しむ事は見つけられるよねって思えるお話でした。 自分に向き合う事もですが人を受け入れる事の大切さを教えてくれます。 今日は泣いて落ちこんでも明日を楽しみに出来るそんな日々、特別ではないかもしれないけれどもワクワクする事は出来る、そんな希望がもてました。 失敗が許されてダメな自分も受け止めてもらえた時、人は他人にも同じように出来るのかも。

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2024/07/18

思うようにいかない毎日。そんな日常に深呼吸のゆとりを思い出させてくれる本。 PMSの藤沢さんとパニック障害の山添くん。二人の距離感が同士みたいで、出てくる周りの人達も、皆優しい。自分のことは前向きになれないのに、人のことは、よく気づけて力になってあげようと思う優しさも、病気の自分...

思うようにいかない毎日。そんな日常に深呼吸のゆとりを思い出させてくれる本。 PMSの藤沢さんとパニック障害の山添くん。二人の距離感が同士みたいで、出てくる周りの人達も、皆優しい。自分のことは前向きになれないのに、人のことは、よく気づけて力になってあげようと思う優しさも、病気の自分に悲観してしまう辛さも、本当にナチュラルに描かれていて共感しかなかった。自分に合う居場所を見つけることで、誰かの優しさに気づくことで、どんな風に病気を克服していくことができるかを教えてもらった気がする。

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2024/07/18

PMSとパニック障害というそれぞれに不調を抱える同僚二人。表面的に病気だと理解されにくい状況で、お互いに歩み寄って相手を思いやり、一歩ずつ前進していくストーリー。 どんよりと曇った状況を、二人の独自の感性でクスっと笑える解決策を試していく雰囲気が最高だ。 自分がこの二人のようなど...

PMSとパニック障害というそれぞれに不調を抱える同僚二人。表面的に病気だと理解されにくい状況で、お互いに歩み寄って相手を思いやり、一歩ずつ前進していくストーリー。 どんよりと曇った状況を、二人の独自の感性でクスっと笑える解決策を試していく雰囲気が最高だ。 自分がこの二人のようなどうにもできない状況になってもおかしくないし、振り返るとかつての同僚や友人が同様の症状だと理解できていなかったこともあるのでは?と考えさせられた。 後半、山添君の前職の上司のメールのことばに涙が出てきた。私も関わってきた人に思いを寄せる人でありたい。

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2024/07/17

読みやすくて一気読み。 PMSの女性とパニック障害の男性 恋愛関係でも友情関係でもない2人が、信頼しあって共に成長するお話。 ストレスなく仕事はしたいけど、それだけではやっぱり満たされず、自分のできることを何かの役に立てたり、考えを表に出したい、という思いを仕事は満たしてくれる。...

読みやすくて一気読み。 PMSの女性とパニック障害の男性 恋愛関係でも友情関係でもない2人が、信頼しあって共に成長するお話。 ストレスなく仕事はしたいけど、それだけではやっぱり満たされず、自分のできることを何かの役に立てたり、考えを表に出したい、という思いを仕事は満たしてくれる。 人と付き合うことは、気を遣ったりして大変なこともあるけど、自分の大切なこととか好きなことに気づかせてくれたり…やっぱり人と交わることで人は成長するんだなと改めて感じた。

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2024/07/14

人間誰しも思い通りにならないことがあって、やっぱりそれぞれ事情も違う中で生きてるんだなと思った。仕事柄悩んでいる人に話をすることも多いけど、どんな言葉をかけるべきなのかは正解はなくて、そもそも自分の言葉でどうにか改善すればいいなというのも思い上がりかもしれない。2人は自分に自信が...

人間誰しも思い通りにならないことがあって、やっぱりそれぞれ事情も違う中で生きてるんだなと思った。仕事柄悩んでいる人に話をすることも多いけど、どんな言葉をかけるべきなのかは正解はなくて、そもそも自分の言葉でどうにか改善すればいいなというのも思い上がりかもしれない。2人は自分に自信がなくて、すごく悩んでいたけど、誰かのために行動することが声かけよりもその人を元気づけられるんだと思った。

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2024/07/14

山添くん、藤沢さんが少し前進できるワンシーンを切り取ったような小説に感じました。 壮大な展開を本に求めている訳ではないので、瀬尾まいこさんのこういった作品がとても大好きです。

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2024/07/12

PMS(月経前症候群)で感情をコントロール出来なくなる藤沢さん。友人や恋人と社交的な生活を送っていたのにパニック障害を患い電車にも乗れなくなり生きる気力を失いつつあった山添君。そんな2人が転職先の職場で出会い、初めの頃こそ苦手同士だったものの、あるきっかけを通して気にかけていくう...

PMS(月経前症候群)で感情をコントロール出来なくなる藤沢さん。友人や恋人と社交的な生活を送っていたのにパニック障害を患い電車にも乗れなくなり生きる気力を失いつつあった山添君。そんな2人が転職先の職場で出会い、初めの頃こそ苦手同士だったものの、あるきっかけを通して気にかけていくうちに、助け合い、支え合っていくようになる物語。タイトルの通り、明けない夜はないと思わせてくれるとても優しいお話しでした。 私もかつては生理数日前になるとわけもなく落ち込んで鬱々とする傾向がありましたが、この物語の主人公ほどには困難を伴う程ではなく、そんな程度でしたが自分の体なのに思うように行かないもどかしさを感じたことはあります。この2人のように社会生活に困難が伴う目に見えない障害を抱えた人の辛さを改めて知ることが出来たような気がしました。こういう人達が世の中にはいるということを知るだけでも意味があると思います。 2人は恋人同士にはなり得ないかもしれないけど、気兼ねのいらない姉と弟みたいなポジションで、これからも助け合って欲しいな、と思いました。

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2024/07/11

私もパニック障害を患って随分苦しい期間を過ごしてきた。山添くんが仕事やプライベートが1番充実してた時期に病気になったように私も大学を入学して色んなことに希望を満ちていた1番貴重な時期に病気になった。苦しすぎて、たった数年前のことなのにほとんど覚えていない。山添くんがたった一駅の電...

私もパニック障害を患って随分苦しい期間を過ごしてきた。山添くんが仕事やプライベートが1番充実してた時期に病気になったように私も大学を入学して色んなことに希望を満ちていた1番貴重な時期に病気になった。苦しすぎて、たった数年前のことなのにほとんど覚えていない。山添くんがたった一駅の電車に乗れない、薬が常に手放せないように私もそんな時期を過ごしてきた。パニック障害になって友達もかなり減った。ただ、恋人でもなく友人でもない相手が気にかけてくれて、病気のことを理解して支える。「誰かの負担を和らげるのは強引に何かをすることでもなければ、病気を告白することではく、さりげない気遣い。それが苦しさを軽減させてくれる。」まさにその通りだと思った。人との関わりは心の病気に打ち勝つことができると知ることができた。

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2024/07/10

自分には程遠い、痛い痒いではない病。自分の人生を振り返ると、そういえばそのような症状の方がいらっしゃったような気がします。が、題材のテーマはそこではなく、みんな大なり小なり抱えている壁や障害にどう臨むかをフォーカスしている内容だなと思いました。又、それに対してサポートしてくれてい...

自分には程遠い、痛い痒いではない病。自分の人生を振り返ると、そういえばそのような症状の方がいらっしゃったような気がします。が、題材のテーマはそこではなく、みんな大なり小なり抱えている壁や障害にどう臨むかをフォーカスしている内容だなと思いました。又、それに対してサポートしてくれている方々への感謝。私の年齢からは社長の立ち位置でも感じることができ、幅広い年代でも共感できる一冊の本だと思います。

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2024/07/09

すごい傑作。これは映画も見たいな。 PMSにパニック障害、どちらも自分自身をコントロールできなくなる恐ろしさを孕んでいる。 その中でも仕事の中に光と希望を見出して、同僚の温かさに癒されて、すごい良かった。 同僚っていうのは、家族でも恋人でもない事務的な付き合いだからこそ、この距離...

すごい傑作。これは映画も見たいな。 PMSにパニック障害、どちらも自分自身をコントロールできなくなる恐ろしさを孕んでいる。 その中でも仕事の中に光と希望を見出して、同僚の温かさに癒されて、すごい良かった。 同僚っていうのは、家族でも恋人でもない事務的な付き合いだからこそ、この距離感がいいのかもしれない。 病でアクティブに動けないと、私も山添のように「無駄にしている」と感じていたけど、そんな中からも得られるものはきっとあるんだと思わせてくれる内容だった。 また、自分の好きなものを少しづつ思い出す、自覚する…という描写には涙が溢れそうだった。私は何が好きなんだろう、何を他者にもたらせるんだろう、と考えたくなる作品だった。

Posted byブクログ