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夜明けのすべて の商品レビュー

4.2

573件のお客様レビュー

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2024/06/09

映画が良かったので、図書館で予約してかなり待って、やっと借りられた!藤沢さんと山添くんの人物像は映画で大体わかってたし、上白石さんと松村さんで再生できたからするする読めた。 この小説をあの質感にしっかり落とし込んだあの映画の凄さを感じた。 小説と映画、どっちも優しくて、どっちも好...

映画が良かったので、図書館で予約してかなり待って、やっと借りられた!藤沢さんと山添くんの人物像は映画で大体わかってたし、上白石さんと松村さんで再生できたからするする読めた。 この小説をあの質感にしっかり落とし込んだあの映画の凄さを感じた。 小説と映画、どっちも優しくて、どっちも好き。

Posted byブクログ

2024/06/09

 わかっちゃいるけど制御不能な病は如何に苦しいものかは健常者には想像すらできない。PMSという言葉や発する症状は未知のことだった。パニック障害という言葉は聞いたことがあっても、何が辛いのかを気にしたことがなかった。  周囲には気づきにくい二人の出会いは偶然とも必然とも感じられる。...

 わかっちゃいるけど制御不能な病は如何に苦しいものかは健常者には想像すらできない。PMSという言葉や発する症状は未知のことだった。パニック障害という言葉は聞いたことがあっても、何が辛いのかを気にしたことがなかった。  周囲には気づきにくい二人の出会いは偶然とも必然とも感じられる。相手への思いやりが恋に発展して欲しいと願うのは読者の身勝手ですね。それを裏切る平行線のような距離感が遠い先まで続きそう。

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2024/06/09

ご縁と言えば良いのか、相性の良し悪しと言うか。 人と接することによる化学変化って不思議で愛おしいものだ。 山添くんが、かつての自分と今の自分の隔たりに焦燥感を抱く様子に胸が痛くなっただけに、彼の緩やかな変化に晴れやかな気分になった。雲間に覗く陽光のような頼りなげなものなのかもしれ...

ご縁と言えば良いのか、相性の良し悪しと言うか。 人と接することによる化学変化って不思議で愛おしいものだ。 山添くんが、かつての自分と今の自分の隔たりに焦燥感を抱く様子に胸が痛くなっただけに、彼の緩やかな変化に晴れやかな気分になった。雲間に覗く陽光のような頼りなげなものなのかもしれないけれど、確かにある希望のようなものが描かれていて素敵だ。 他人の善意や長所に気づけるようになりたいものだ、と殊勝なことを思う。

Posted byブクログ

2024/06/05

女職場が修羅場化しやすいのって、PMSとか更年期とかみんな重なるからかしら?苦笑 地域的に障害を持つ人が多いところだけど、本人も周囲もそれぞれ病気を自覚している自覚してないに関わらずぶつかり合ってるからなぁ。 PMSにしても更年期障害にしてもパニック障害にしても発達障害にしても...

女職場が修羅場化しやすいのって、PMSとか更年期とかみんな重なるからかしら?苦笑 地域的に障害を持つ人が多いところだけど、本人も周囲もそれぞれ病気を自覚している自覚してないに関わらずぶつかり合ってるからなぁ。 PMSにしても更年期障害にしてもパニック障害にしても発達障害にしても…。 日常生活に支障が出れば『障害』 なければ『個性』として扱われる。 うまく付き合っていけの一言で済むのであれば苦しまんよ。

Posted byブクログ

2024/06/04

前半のパニック障害の描写はすごく苦しくなった 病名は知ってたけど、あまりにも日常すぎることも当たり前にできない辛さがあった PMSとパニック障害 2人が支え合っていくことで息がしやすくなっていってよかった 寄り添い方もその人に合わせてしないとだから、難しいよなー。

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2024/06/02

PMSで月1回自分の感情が抑えらない美紗。職場に新人として入社してきた山添がパニック障害と気づく。 男女としての興味はないものの、生活上の生き辛さが分かるが故お互い身体を気遣いあって理解していく。 美容院に行けない山添を慮って山添の家に上がり込み髪を切ったりお守りを送りつけたり...

PMSで月1回自分の感情が抑えらない美紗。職場に新人として入社してきた山添がパニック障害と気づく。 男女としての興味はないものの、生活上の生き辛さが分かるが故お互い身体を気遣いあって理解していく。 美容院に行けない山添を慮って山添の家に上がり込み髪を切ったりお守りを送りつけたり、かなり突飛な行動に出る美紗を受け入れるまでの山添との掛け合いがとても笑えたが、何とかしてあげたい相手の役に立ちたいという気持ちが微笑ましく共感出来た。 山添が自身の以前から好きだった事を思い出し、今できる事を考えられる余裕が出来た事、自分だけでもがくのではなく美紗に気持ちを伝えられるようになった事、共感という強さを元に行動に移せるようになった事が非常に嬉しかった。 前向きになるとても気持ちの良い読了感だった!

Posted byブクログ

2024/06/02

「俺はすごい計画を思いついたかのように心が弾んで、そのまま家に帰る途中の店で自転車を購入した」p.227 「明日は何をしようか。そんなことを考えながら自転車を進ませた」p.270 「人に悪く思われないためなのか、人に喜んでもらいたいためなのか、自分の行動の根源にあるものは自分でも...

「俺はすごい計画を思いついたかのように心が弾んで、そのまま家に帰る途中の店で自転車を購入した」p.227 「明日は何をしようか。そんなことを考えながら自転車を進ませた」p.270 「人に悪く思われないためなのか、人に喜んでもらいたいためなのか、自分の行動の根源にあるものは自分でもわからない。けれど、嫌われたくない。そればっかりだったら、みじめだ。気を遣っているわけじゃなく好きでやっている。そういうことにしておけば、気持ちは楽だ」p.257

Posted byブクログ

2024/05/29

藤沢さんが 山添君の髪を切りに アパートを訪ねるくだりが 好きです。 思わず 笑ってしまいました。 最後まで 心 ほかほか 嬉しくなる物語でした。

Posted byブクログ

2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たまたま、公開されている映画が、大好きな瀬尾さん原作の作品だと知り、駆け込んだ。読書をするきっかけとなった作家さん。そしてなぜかいつも、読書に戻るきっかけとなる作家さん。 映画は、登場人物のあっけらかんとした感じも優しさも強さも、瀬尾さんのものだった。ただ、全体の雰囲気や、登場人物の決断に関して等、すっきりしないまま終わった。謎の違和感。 瀬尾さん特有の、一瞬の非日常を共有し、また日常が始まる。その日常は非日常のおかげで何だか景色が変わっている。この、早朝の冷たく澄んだ空気を吸い込むような空気感が堪らなく好き。 仕事終わりの観賞後、書店へ駆け込み原作を一気読みし、やっぱり瀬尾さんで安心した。充実。 PMSがテーマの1つにあり、そこがまた他人とは思えず、観賞の後押しとなった。PMSで急にヒステリックになったり、生真面目だがおおざっぱでもある主人公を見ていると、多少誇張はあるものの、自分のようで笑ってしまった。 仕事を辞め、自分でも働けそうな環境へ転職し、どこへ帰着するのか、物凄く興味があった。今の自分がそうだから。 原作の終わり方に安心できて良かった。 自分は、もう普通には働けないんだと転職したが、負荷の軽い環境を選択したことで、過去の自分を見つめ直し、改善するいい機会となった。鋭意改善中。思いの外良くなり、また、没頭できるような、やりがいを感じられる仕事をしてみたいなという気持ちになってきた。もちろん、体を労りながら。 当初の山添くんの、ぬるい会社に馴染みたくない。早く良くなって抜け出したい。ここは自分の本来の居場所じゃないという感覚。転職して1年半。私はまだこの感覚に包まれている。 ここを居場所と決めて、ここで頑張る。それももちろんいい。 目の前のことに一生懸命になりながら、でもそれと同じくらい、新しい道の模索もする。それもいいんじゃないかな。 だらだら書いてしまったが、自分と重なる、いい時期に出会えた作品だった。

Posted byブクログ

2024/05/28

あーさわやか! 誰からもそこにとどまってほしいなんて言われてないのに、結局自分の安心のために理由をつけてその場から動かずにいてしまう感覚ってきっとみんなあると思う 今まさにそんな状況だった自分には、すごくいい風が吹いた作品でした

Posted byブクログ