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トゥルー・クライム・ストーリー の商品レビュー

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35件のお客様レビュー

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2023/11/05

かなりのヘビーさで、なかなか火がつかなかったけれど、スイッチはいってからは一気読み←生活がどうなるかは読書家の皆様のご想像通り。想像できうる限りの気持ち悪い展開を予想し、かなり的中。犯人は意外だったけど設定の意外性はちょっと弱めかな。証言ばかりで展開するので、自分も捜査しているよ...

かなりのヘビーさで、なかなか火がつかなかったけれど、スイッチはいってからは一気読み←生活がどうなるかは読書家の皆様のご想像通り。想像できうる限りの気持ち悪い展開を予想し、かなり的中。犯人は意外だったけど設定の意外性はちょっと弱めかな。証言ばかりで展開するので、自分も捜査しているような気分になりのめり込めます。謎解きゲームに参加しているようで、相関図書いたほど←単純。ノックス作品は以前読んだけれど、こういう作品出したらもうもとには戻れないのでは、と思えるほどの斬新さ。ミステリー界に大きな揺さぶりをかける作品と言いきれます。写真や記事が出て来るところ、自由研究シリーズを斬新と思ってた自分が可愛いくらい。もう一度読み直したいけど、ラスト知っちゃったから、、なあ。

Posted byブクログ

2023/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジョセフ・ノックスのノンシリーズ。エイダン・ウェイツシリーズは積読のため初読。 過去に起きた女子大生行方不明事件。その関係者からの証言だけで、ほとんどが構成される小説。地の文らしきものは、関係者の証言を集める女性作家エヴリンと、まさかのジョセフ・ノックスのやり取りくらい。 700ページほどの厚さにも関わらず、証言(会話)がほとんどのため、思った以上にサクサク読める。関係者たちの証言が相反するものが多く、誰一人信用にならない。加えて、ポイントポイントに新事実がわかったりと、全く飽きさせない展開◎。 ただ、ミステリとしての落とし所はあるものの、期待していた所に落ちなかった印象が。。。凄い構成だとは思う。面白くてページをめくる手も止まらなかった。だけど、驚くような仕掛けではなく、この点は帯とか書評が過大かなぁと。 エイダン・ウェイツシリーズだとまた違う印象を持つかもしれないので、ぜひ読みたい。

Posted byブクログ

2023/10/16

★5 女子大生失踪の真実は…人間の業と欲望が赤裸々になる犯罪小説 #トゥルー・クライム・ストーリー ■あらすじ 大学寮で女子大学生が失踪してから数年が経過し、駆け出し作家のイブリンはこの事件にまつわる小説を書こうとしていた。同じ作家で友人のジョセフ・ノックスに助言をもらいながら...

★5 女子大生失踪の真実は…人間の業と欲望が赤裸々になる犯罪小説 #トゥルー・クライム・ストーリー ■あらすじ 大学寮で女子大学生が失踪してから数年が経過し、駆け出し作家のイブリンはこの事件にまつわる小説を書こうとしていた。同じ作家で友人のジョセフ・ノックスに助言をもらいながら作品の内容を検討していく。 イブリンはこの失踪事件について、当時の学生や関係者たちに取材をしながら執筆を進めていく。この事件の背後には、様々な人間関係と秘密があるようで… ■きっと読みたくなるレビュー 面白い!★5 またしてもトンデモな作品を読んでしまった。 本作、全編にわたって地の文章が一切ない。失踪事件の関係者との取材のやり取りだけで物語が綴られます。途中途中、この取材をもとに小説にまとめようとしている作家イブリンとノックスのやり取りが挟まれ、徐々に事件や人間関係が明らかになっていくんです。 …と、勘のいい人なら、なんかキナ臭い。と感じるでしょう。そう、ここが本作の一番の読みどころで、いったい誰の何を信用していいのかわからない。読めば読むほど世界が燻って見える感覚は、他の作品では味わえない強みだと思います。 そして物語ですが、これまたとんでもない切り口の犯罪小説。人間はなんて自分本位で強欲で情けない生き物なんでしょう。一番見られなくない部分を、これでもかと突き付けてくるという無慈悲な内容なんです。 でもこれが面白くてたまらないのよ。人間の業や欲望が赤裸々に吐き出される「マジかよ」「ウソだろ」ってシーンが何度も登場。登場人物たちには申し訳ないけど、もうニヤニヤが止まらないんですよね。私ってヒドイ。 全員が気持ちいいほど下品で、展開もすがすがしいほど最低最悪。特に女学生の父親が登場するあたりからは、完全にしっちゃかめっちゃかでアゴが外れる。人間って、こんなにも最低になれるんだな…と、むしろ笑えてくる。酷い事件なんだけど、人間という生き物に対して興味が湧いてしまうんです。信用してた友人のことを、実は…と、疑いの目で見るようになっちゃうかも。こわっ そして台詞のセンスがカッコイイんだよなぁ。日本人にはできない言い回し、駆け引き、皮肉、挑発っぷりが次々出てきて、読んでて楽しい。これぞ海外ミステリー、ノワールにしかない味わいでした。 毎年のことですが、8月9月は各出版社が本気モードすぎるよ。高品質なミステリーが多すぎですね。本作も年末ランクに名を連ねる作品だと思います。 ■ぜっさん推しポイント やっぱり、枠組みや見せ方が素晴らしいんですよね~ 読者がホントにあった事件を追っているような錯覚に陥る。見たくもない(でも本当は見たい)人間の闇が、少しずつ明らかになっていく。結末も巧妙で、すっかり作者に罠にはまり夢中になってしまい、読み終わった後も現実世界も戻ってくれなくなる。 巧妙さと不穏さが深く深く心に突き刺さる、世にも(人間が)恐ろしい作品でした。

Posted byブクログ

2023/10/14

女子大生失踪事件の謎を追う作家イヴリン・ミッチェルの原稿を友人である著者ジョセフ・ノックスが編集して発表した本、という設定のメタミステリー。 700ページ弱の長編だが、関係者のインタビューや作家のイヴリンと友人で著者でもあるノックスのメールのやり取りが中心で読みやすく、節目節目に...

女子大生失踪事件の謎を追う作家イヴリン・ミッチェルの原稿を友人である著者ジョセフ・ノックスが編集して発表した本、という設定のメタミステリー。 700ページ弱の長編だが、関係者のインタビューや作家のイヴリンと友人で著者でもあるノックスのメールのやり取りが中心で読みやすく、節目節目に新たな事実が判明することもあり、時間を忘れて読み進められた。 登場人物は皆一癖あって好感を持てないし、誰が本当のことを言っているかもはっきりしない。犯人と真相は示されるが、それが真実と受け入れて良いのか、モヤモヤ感が残る。読んでる最中は夢中になれるが、読後感はなんとも言えない不思議な小説だった。

Posted byブクログ

2023/10/08

ドキュメンタリー形式のノンフィクション小説の体をとっている作品です! 本のタイトル、表紙、構成、内容共にトータルポイントが高い作品でしたね~! ドキュメンタリー形式で進む内容で先が読めずにまるで映画のような小説でした、色々考察しがいがありました。

Posted byブクログ