トゥルー・クライム・ストーリー の商品レビュー
後出しジャンケンで コレ全部出された感じ↓ グーは鉄拳 チョキは凶器の鋏 パーは指紋の溶けた猛毒の掌 何出しても勝てる勝負じゃない 「肝心な事を言わないのは嘘つくのと同じ」 というキムの台詞が、脳内を巡ってる
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イギリスはマンチェスター大学の学生寮から双子姉妹の片方が失踪した未解決事件を6年後にある女性記者が当時の関係者などをインタビューし、作者のジョージ•ノックスの協力の元、調べ始めるノンフィクション?作品。 昔の迷信で双子は呪われていると云われる所以があるような話。 大学に入学して...
イギリスはマンチェスター大学の学生寮から双子姉妹の片方が失踪した未解決事件を6年後にある女性記者が当時の関係者などをインタビューし、作者のジョージ•ノックスの協力の元、調べ始めるノンフィクション?作品。 昔の迷信で双子は呪われていると云われる所以があるような話。 大学に入学してまだ間もない、まだ精神が不安定で危ない思春期のティーンエイジャー特有のイタさや脆い心に、好奇心や嫉妬が入り混じる人間関係に心無い大人の介入に胸焼けします。 帯に記されてるように作者すらも信じれない、ノンフィクションとフィクションの曖昧な境界線にとても惑わされました。 結末がどうのこうのよりも、そこに向かうまでの過程がとてもドキドキします。 大学生活、寮生活を経験していない自分からしたら未知の世界を体験出来たみたいでとても刺激的でした。
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大学学生寮から女学生が失踪して6年。事件を取材するイヴリンが関係者への取材をレポートし、犯人を特定されるも殺害される。 関係者達の話と合間にイヴリンの取材のまとめが入ると言う形式で進められて行く。ミステリ性は薄いが、自己保身の為に関係他者をけなし、夫婦間、親子間でも互いを疑う人間...
大学学生寮から女学生が失踪して6年。事件を取材するイヴリンが関係者への取材をレポートし、犯人を特定されるも殺害される。 関係者達の話と合間にイヴリンの取材のまとめが入ると言う形式で進められて行く。ミステリ性は薄いが、自己保身の為に関係他者をけなし、夫婦間、親子間でも互いを疑う人間の本質が怖かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
凄く分厚いけど、気付いたらあっという間読み終わってた。 インタビュー形式だから地の文はなく、序盤はキャラクターの多さに戸惑うが同じ人が何回も出てくるのでそのうち覚える。 途中で嫌な奴ばかりしか出てこなくなるのが酷すぎて笑えてきました。 著者が本書を書いた人のを編集して追加で取材文を載せたのを読者が今読んでいるというのも何が嘘か本当か分からなくなる構成も読み終わってからも、物語を整理してもしかして本当はこうなのかな?と色々考えるのも楽しかった。 私は著者が犯人や黒塗りの部分で、怪しく思いラスト近くは嘘を書いてると思いましたが、それがほんとはどうなのかはわからないのが面白いですね。
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メタフィクションで当事者たちのインタビューをもとに話をすすめていくのは私にとっては初めてだったので面白く読めました。 前者のインタビューを受けてのインタビューだったり、イブリンと作者のメールでいったん情報を整理したりと読み手への読みやすさも考えていてとても良かったですし、何よりで...
メタフィクションで当事者たちのインタビューをもとに話をすすめていくのは私にとっては初めてだったので面白く読めました。 前者のインタビューを受けてのインタビューだったり、イブリンと作者のメールでいったん情報を整理したりと読み手への読みやすさも考えていてとても良かったですし、何よりでてくる登場人物がこういう人居そうなのがとても良かったです。 犯人はまあコイツだろうって感じですが、それを含めても個人的には面白かったです。 次に同じ形式を読んだときにどう思うかはわかりませんが。
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第二版刊行に寄せて、作者がコメントしている。本書の最初に。 ”一方で、私に対する中傷や人格攻撃、家族に対する脅迫が目に余ることも事実です。家族への脅迫を黙って見過ごすわけにはいきません。” 悲しいことである。作者本人が書いているように、 ”世の中の関心が低俗で些末なディテール...
第二版刊行に寄せて、作者がコメントしている。本書の最初に。 ”一方で、私に対する中傷や人格攻撃、家族に対する脅迫が目に余ることも事実です。家族への脅迫を黙って見過ごすわけにはいきません。” 悲しいことである。作者本人が書いているように、 ”世の中の関心が低俗で些末なディテールではなく、ここで描かれた犯罪の真の加害者と真の被害者へと移るよう願ってやみません。” ほんと、そう。 出だしから、かっこいいぜ。 でも、最初の方の関係者のインタビュー、頭に入ってこない。その人物がどういう関係で、という情報を入れてほしい。 インタビュー長すぎる。ちょっと読むの中断。
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CL 2023.11.16-2023.11.19 女子大学生の失踪事件を、数年後作家のイヴリン•ミッチェルが取材し、ジョセフ•ノックスが編集するというメタフィクション。 地の文は一切なく、全編関係者へのインタビューとメールやSNSへの投稿記事、写真等で構成されていて、フィクション...
CL 2023.11.16-2023.11.19 女子大学生の失踪事件を、数年後作家のイヴリン•ミッチェルが取材し、ジョセフ•ノックスが編集するというメタフィクション。 地の文は一切なく、全編関係者へのインタビューとメールやSNSへの投稿記事、写真等で構成されていて、フィクションの体裁。 関係者のインタビューは、当人に都合よく語られそれぞれの話はずれまくっているし、何がほんとか嘘か。作者自身も登場して曖昧さはさらに深くなり、だれを、何を信用していいのかわからなくなる。700頁近い大部でありながら最後まで中弛みすることなく面白く読めた。
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女子学生の行方不明事件を追うライターの取材記事と、それをライター仲間に相談するメールとが交互に書かれる形式で進むストーリー。取材記事は、関係する学生たちの証言の形で書かれている。登場人物がたくさんいて、なかなか読むのが大変だった。 結末も、何だが納得できたんだかどうか…?
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著者が作劇中の語り手として登場し、作品中で「実際に」起こった事件の謎解きをするいわゆるオーラルヒストリー仕立てのミステリーという趣向。事件関係者へのインタビュー録音の書き起こし文でほぼ構成されていて、オーラルヒストリーものらしく、それぞれが自分に不都合なことを伏せていたり、逆に都...
著者が作劇中の語り手として登場し、作品中で「実際に」起こった事件の謎解きをするいわゆるオーラルヒストリー仕立てのミステリーという趣向。事件関係者へのインタビュー録音の書き起こし文でほぼ構成されていて、オーラルヒストリーものらしく、それぞれが自分に不都合なことを伏せていたり、逆に都合よく語ったりという「歪んだ事実」の出来が、この事件関係者のキャラクター造形とあいまっていたし、ちゃんとチェックしたわけではないけど、全体として矛盾点や破綻しているというところがなく良く出来ていると思った。全体のあらすじも、こういった特異な語り構造でなくふつうの小説で書かれたものだったとしても面白かったと思う。
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ものすごく分厚いのですが、途中失速することなく、最後まで楽しめました。 この作品には地の文がなく、作家イヴリン・ミッチェルが10年前の女子大生失踪事件の関係者への取材からの原稿、メールなどの資料から成っています。取材も個々へ行っているのに、それを時系列や内容毎に細かく分けて並べ直...
ものすごく分厚いのですが、途中失速することなく、最後まで楽しめました。 この作品には地の文がなく、作家イヴリン・ミッチェルが10年前の女子大生失踪事件の関係者への取材からの原稿、メールなどの資料から成っています。取材も個々へ行っているのに、それを時系列や内容毎に細かく分けて並べ直しているので、まるで、同時に取材を行ったかのように感じられ、状況が把握しやすく、矛盾もより分かりやすくなっています。 嘘なのか、記憶違いなのか…。嘘だとしたら、誰がついているのか…。 関係者の顔写真、Facebookの投稿、新聞記事などが途中に入ることで、まるで、本当に起きた事件のような錯覚に陥るのも面白く、さらに、作者ジョセフ・ノックス自身が関係者として登場し、作品そのものが真実を語っているのかも疑わしくなります。 ぐいぐい引き込まれました‼️
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