きのうのオレンジ の商品レビュー
闘病生活の描写がリアルなのは、作者が看護師経験があるからでしょうか。 でも、ガンがテーマであるにも関わらず、周りの人々の温かさがあり暗さがなく、死を考えると同時に生き方をもっと考えたいと思った一冊。
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これはよかった。また良い本に出会えた。 初読みの作家さん いろんな気持ちになる本だった。 患者側も、母親側も。ほのかな恋愛要素もあり。 それらをところとごろ、オレンジ色の情景が包み込む。 「肉腫かもしれない。より詳しく調べたいのでMRIで検査して来てください。」 そう言われて...
これはよかった。また良い本に出会えた。 初読みの作家さん いろんな気持ちになる本だった。 患者側も、母親側も。ほのかな恋愛要素もあり。 それらをところとごろ、オレンジ色の情景が包み込む。 「肉腫かもしれない。より詳しく調べたいのでMRIで検査して来てください。」 そう言われて急遽MRIを受けに行くとになり、悪性だったら癌なのか…? 癌だったらいろいろ始まる…、死がとても身近になる…と、つい最近経験したばかりだったので、CTの恐怖とか勝手に涙が出るとかいろいろ自分の経験に近い小説だった。 (余談だが、その後別の病院でもMRI検査をし、結果、悪いものではないと思いますと言われる。そうでないと感想を書けていない。たぶん) 話それました… 小説では看護師の同級生も出てきて、病院側の話、親側の目線など癌患者側一辺倒でない物語構成も良かったし、検査や術後の描写も現実的で良かった。 藤岡陽子さんのご経歴を見たら、小説の傍ら看護師の資格を取り病院勤務とあり納得。 だからとてもリアルに感じたのだなと、 読めてよかった。 藤岡さんの他の本も読んでみたい。解説含め良かった。どう生きるか、どう死ぬか。今まで読んだ本の中で一番好きな主人公かもしれないな。 竹垣を造ったじいちゃんの気持ちを、 凌駕がわかるところが印象に残った。
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33歳で胃癌を患った遼賀と、闘病を支えていく人たちの物語。 こんな若さで闘病生活になった時、自分は遼賀の様に生きられるだろうか… また家族や友人、ましてや自分の子供が若くしてがん宣告されたら冷静に支えていけるだろうか… 遼賀よりひとまわり多く生きている今でも、できる気がしな...
33歳で胃癌を患った遼賀と、闘病を支えていく人たちの物語。 こんな若さで闘病生活になった時、自分は遼賀の様に生きられるだろうか… また家族や友人、ましてや自分の子供が若くしてがん宣告されたら冷静に支えていけるだろうか… 遼賀よりひとまわり多く生きている今でも、できる気がしない。 最後にみたい景色なんてまだわからないし、老後があることを当たり前のように生活している。 家族が風邪をひいて体調不良なだけでも、大変心配で気を揉む。 考えれば考える程、答えを見つけれない。 という循環に陥ってしまうので、日々当たり前のことを感謝して生きることしかできないでいる。
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本当の兄弟ではない遼賀と恭平、その事を知った後の中学時代の那岐山での遭難。家族の絆はそれ以降強くなる…癌に侵された遼賀は最後に再び那岐山へ…ストレートな文章で読み易く、感動。 #きのうのオレンジ #藤岡陽子
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藤岡陽子さんの作品は いつも考えさせられることの中にたくさんあたたかな気持ちになって明日も頑張ろうって思わせてくれる作品ばかりで大好きなのですが 今回は、闘病のお話でつらい 重い感じのお話なのかなぁ。と 実は、積読したままの作品でした。 けれど読み始めてみると たしかに闘病生活や...
藤岡陽子さんの作品は いつも考えさせられることの中にたくさんあたたかな気持ちになって明日も頑張ろうって思わせてくれる作品ばかりで大好きなのですが 今回は、闘病のお話でつらい 重い感じのお話なのかなぁ。と 実は、積読したままの作品でした。 けれど読み始めてみると たしかに闘病生活や、つらい部分もありますが、それを覆いかぶせるように家族や兄弟、友達 仕事の仲間たちの愛がいっぱいで 何度もも涙しながらも とても温かい気持ちになりました。 そして何より主人公本人の 人柄がとても温かく大きく 小さい頃から 目立った子ではなかったけれど、 相手を思いやり、気づかれない部分でいろんな人の手助けができる いうのは簡単だけど並大抵のことではない事をさらっと 普通にやっているそんな人なのです。 みんなに心配かけないように 一生懸命頑張っている姿に何度も泣いてしまいましたが さみしく悲しい終わり方ではなく 主人公の人柄のように温かく 優しい終わり方に 心がじんわり癒されました。 素敵な本に出会えて良かったです。
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ブグログの評価、レビューで手に取り読んだ1冊。 読み始めすぐ涙がこみ上げてきてラストは涙がとまりませんでした。一気読みでした。 自暴自棄になった時、この本を思い出し読みたい。
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誰かのおすすめでこの本のことを知った。 同級生の同性の主人公がガンになるという話で、自分の生き方や死に方を少し考えていて、もっと考える必要があると思っていた自分に合っていると思い、読みたかった。 主人公の遼賀、弟の恭平、母親、同級生看護師の矢田泉、同僚の高那など、遼賀の周りの様々...
誰かのおすすめでこの本のことを知った。 同級生の同性の主人公がガンになるという話で、自分の生き方や死に方を少し考えていて、もっと考える必要があると思っていた自分に合っていると思い、読みたかった。 主人公の遼賀、弟の恭平、母親、同級生看護師の矢田泉、同僚の高那など、遼賀の周りの様々な人の視点から話があり、遼賀ぐらい周りのことを考えている人でも、周りの人が見えなくなることもあり、自分を見失うこともある。作者の藤岡陽子さんは看護師ということもあり、実際にいろいろな患者をみてきてのことだと思うが、若いうちの大病はやはり厳しいと思った。 自分は、ガンを「ガン」と打ち、「癌」と漢字で表記するだけでもためらっている。そんな自分は、癌だと告げられたら、癌でなくても余命宣告されたら…落ち着いていられるのか。受け入れられるのか。なってみないと分からないのかもしれないが、真剣に自分のことや近くの人のことを考えて、行動したい。
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藤岡先生の作品の出会いは『手のひらの音符』でした。とても気持ちを揺さぶられた作品でしたので、この本もすぐに買い求めました。ところが読むまでに、自分がガン告知を受けたのです。手術を受けるまで色々なことが起き、気持ちも揺れ、この本を手に取る勇気がありませんでした。でも、せっかくの先生...
藤岡先生の作品の出会いは『手のひらの音符』でした。とても気持ちを揺さぶられた作品でしたので、この本もすぐに買い求めました。ところが読むまでに、自分がガン告知を受けたのです。手術を受けるまで色々なことが起き、気持ちも揺れ、この本を手に取る勇気がありませんでした。でも、せっかくの先生の本との出会い。治療の目処がたったある晩、読もうと決めました。主人公と自分の出来事がリンクしてたくさんの感情が溢れ、一気に読まずにはいられませんでした。今は普通の生活に戻りつつあります。そうでなかったら、主人公のように穏やかに自分を受け入れられたか。私だったらどう選択したのだろうか。本当にたくさんのことを考えた本でした。一生のなかで、こんなにも劇的な出会い方をした本は初めてでした。
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ガンになった青年とその回りの人々のお話。 途中からは辛すぎて涙がとまらない。 私の兄も白血病になり、生死をさまよったことがあります。お陰さまで今は寛解し回復していますが、その時と重なってたまらない気持ちになりました。 樹木希林さんがガンになったのを公表された時 「いつ死ぬかわ...
ガンになった青年とその回りの人々のお話。 途中からは辛すぎて涙がとまらない。 私の兄も白血病になり、生死をさまよったことがあります。お陰さまで今は寛解し回復していますが、その時と重なってたまらない気持ちになりました。 樹木希林さんがガンになったのを公表された時 「いつ死ぬかわかっているなんて最高じゃない」 とおっしゃっていましたね。 死を目の前に見せられた時の自分の気持ちは想像もできません。 優しく、ゆっくりと、労りと尊敬を持って病気と向き合う姿が描かれた名作でした
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最後は涙、涙でした。 人生の最後を迎える時、何を思うのか。 考えさせられる作品。 主人公は、スポーツや勉強とか、 何かで抜きにでていたわけではなかったけれど 目立たないところで目立っていた。 皆んなの拠り所となっていた。 そんな人になりたいと思っても なかなかなれるものではない...
最後は涙、涙でした。 人生の最後を迎える時、何を思うのか。 考えさせられる作品。 主人公は、スポーツや勉強とか、 何かで抜きにでていたわけではなかったけれど 目立たないところで目立っていた。 皆んなの拠り所となっていた。 そんな人になりたいと思っても なかなかなれるものではないけれど 時々この物語を思いだしてみようと思う。
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