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きのうのオレンジ の商品レビュー

4.3

90件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/11/01

・テーマ/世界観 ★★★★★ ・背景描写    ★★★★★ ・キャラクター  ★★★★★ ・インパクト   ★★★ ・オリジナリティ ★★★★ ・テンポ/構成  ★★★★★ ・文章/語彙   ★★★ ・芸術性     ★★★ ・感動/共感   ★★★★ ・余韻      ★★★★...

・テーマ/世界観 ★★★★★ ・背景描写    ★★★★★ ・キャラクター  ★★★★★ ・インパクト   ★★★ ・オリジナリティ ★★★★ ・テンポ/構成  ★★★★★ ・文章/語彙   ★★★ ・芸術性     ★★★ ・感動/共感   ★★★★ ・余韻      ★★★★★

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2024/10/27

人に気を遣わせることすらさせない優しさって極地かもしれない。 小説は非日常な物語を通して、日常への洞察を言語化して教えてくれるものであるのかな。

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2024/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悲しくて、でも心が温かになる物語だったけど、私はあまり心が動きませんでした。 2人の生い立ちや山での出来事、登場人物の日常など、興味深く読んだのだけどなぁ。 すべて普通だった主人公が、実はすごく幸せだったとわかり、私の普通の人生も、終わる時に悔いはないと言えるような生き方をしたいと思いました。

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2024/10/15

心が夕日に染まったと感じるくらい温かいお話だった。 遼賀のように家族を大切にし、人を見かけだけで判断せず、皆から信頼される存在になりたい。 『人は生きてきたようにしか死んでいけない。それはごまかせない。そうして、どう生きるかというのは己の意志で形作られる。それはまた、周囲にも伝播...

心が夕日に染まったと感じるくらい温かいお話だった。 遼賀のように家族を大切にし、人を見かけだけで判断せず、皆から信頼される存在になりたい。 『人は生きてきたようにしか死んでいけない。それはごまかせない。そうして、どう生きるかというのは己の意志で形作られる。それはまた、周囲にも伝播していく。影響し、影響され、世界は作られる。』という解説の言葉すごい好き。 自分が死ぬ時、誰か1人でもいいから泣いてくれる人がいて、死なないでほしかったと思ってもらえるような生き方をしたい。

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2024/10/14

人は病気になった時、どれくらいの人が心配してくれるかで、今までやってきたこと、どう人生を生きてきたかが測られる気がする。 また病気という、自分ではどうすることもできない大事に直面した時どう行動するかに、その人の内面がはっきり浮き彫りになると思う。 その両方において、主人公の遼賀の...

人は病気になった時、どれくらいの人が心配してくれるかで、今までやってきたこと、どう人生を生きてきたかが測られる気がする。 また病気という、自分ではどうすることもできない大事に直面した時どう行動するかに、その人の内面がはっきり浮き彫りになると思う。 その両方において、主人公の遼賀のさりげない優しさは、人生のいつにおいても、目立たなくても、ちゃんと周りの人に届いていて、一番大事な時に本人に返ってくるものなんだ、ということを実感させられる話だった。 遼賀をユニバーサルデザインのボタンの突起に例えたのも、とてもよかった。それを泉が教えてくれて、遼賀が今までは自分の人生に価値を見出だしていなかったけど、自分の人生をちゃんと生きてきたんだということに気づいて、私まで涙が出るほど嬉しかった。 優しい人の周りには、優しい人が集まってくるって本当だね。 藤岡陽子さん、大好きな作家さんの一人に加わりました。

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2024/10/12

泣けた、遼賀の優しさ家族の優しさ同級生の想いやり。心に沁みる一冊です。身近な人にいつも「ありがとう」を言える素直な心を持ちたいものです

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2024/09/25

遼賀くんのような宿命は、きっと明日の誰か。 ふつう、当たり前、毎日。 それって幸せなことなんだよ、と、みんな口々にするけど、 嫌味なく、自然にそう思わせてくれる。 天才なのかな、藤岡先生という人は。 染みる話でした。

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2024/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 涙を我慢することは出来ませんでした。  死は、病気は、身近な出来事ではなく、縁遠いものだと…毎日生活していると、ついそう思ってしまいますが、いつ、誰にだって起こり得ること。  初読みの作者さんでしたが、すごく読みやすく、引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。  命の尊さ、家族のありがたさ、それを改めて感じる事が出来るお話でした。

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2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

働き盛り、仕事熱心の主人公が、ある日癌を告知されるところから物語が始まる。 主人公は幼い頃から、勉強、スポーツ、どれも特に目立った成果を出しておらず、地味な存在だった。けれども、常に感じが良くて、人を騙したり嘘をついたりせず、自己主張もせず、優しさに溢れていて、周囲に頼られて・・・という設定。 これはマズイ、、、冒頭から、主人公の行く末が不安になってしまった。「良い人から先に亡くなる」なんて言葉をよく聞くのだが、私の身近でも事例があるため、切なくなってしまった。ところが、情けないかな、悲しい展開を知りたい気持ちもあり、所々「うっ!」と涙が出そうになりながら、ついついページをめくってしまう。 主人公の穏やかな性格が文章にそのまま反映され、病の進行という恐ろしい事態も淡々と表現される。オレンジ色に煌めく瀬戸内の夕景のように、ゆっくりと物語が進んでいく。以前読んだ『ライオンのおやつ』のようだ。そして、主人公の人柄が家族や同級生達に伝播し、主人公を取り囲んで優しい光に包まれながら、最終章へ向かっていく。穏やかな進み方だからこそ、中盤、矢田へ感情をぶつける場面は、とても心を震わされる。 主人公を愛する人達は、血が直接繋がっていないものの、1つの家族のような絆で繋がっている。主人公が、15歳の時も、33歳になっても変わらず「自分の人生は、愛する人に囲まれて“幸せだった”」とブレずに思い続けていられるのだから、頭が下がる。他人の目に見える結果を持たずとも、決して周囲の評価を求めてアピールせず、利他の精神を持ち続け、黙々と丁寧に日々を送ることは尊いことだ。 この数年間、自分本位な生き方をしてきた私自身としては、理不尽な目に合ったことばかりを頭の中で反芻し、イライラしている。生きることと幸せについて、この本を再読しながら、もう一度考え直したい。

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2024/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オレンジの登山靴、 瀬戸内の蜜柑、 山の稜線に沈むオレンジの夕焼け空、 作中に様々なシチュエーションで出てくるオレンジ。 作中で起こった事実だけをみると、やりきれなく、悲しいラストなのだけれど、読み終わったあと心に残ったのはあたたかな感情でした。 終始穏やかに物語が進んでいき、章ごとに主役が変わるのも、物語が暗くなりすぎずメリハリがあって良かった。 遼賀をはじめ、周りの人たちが皆優しくてあたたかくて、自分も優しい気持ちになれました。

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