きのうのオレンジ の商品レビュー
第4章のおばあちゃんとのやりとりから泣いた。 目立たなくても 誠実で優しい人の所に人は集まる。 遼賀の人を思いやる優しさ、恭平の真っ直ぐな心の強さ、そして家族、遼賀を慕う人達の温かさで 病に侵される悲しいお話というより 人の強さ、温かさ、家族のあり方を考えさせられるお話だった。 ...
第4章のおばあちゃんとのやりとりから泣いた。 目立たなくても 誠実で優しい人の所に人は集まる。 遼賀の人を思いやる優しさ、恭平の真っ直ぐな心の強さ、そして家族、遼賀を慕う人達の温かさで 病に侵される悲しいお話というより 人の強さ、温かさ、家族のあり方を考えさせられるお話だった。 人間いつ何が起こるかわからない。毎日を丁寧に生きたいと思った。
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大好きな藤岡陽子さんの作品。今回も涙なしでは読めなかった。とても切なく、悲しい物語。生きるとは何か、多分この問いの答えはなかなか見つけられそうにないが、当たり前にあるこの日常がどれだけ幸せなことか。自分、家族が健康でいれるだけでどれだけ幸せなことか。病院で働いており、癌患者さんと...
大好きな藤岡陽子さんの作品。今回も涙なしでは読めなかった。とても切なく、悲しい物語。生きるとは何か、多分この問いの答えはなかなか見つけられそうにないが、当たり前にあるこの日常がどれだけ幸せなことか。自分、家族が健康でいれるだけでどれだけ幸せなことか。病院で働いており、癌患者さんと接することが多い中、最近よくそういうことを思っていた。この作品を読んで、改めて日常がただあるだけで幸せなんだと感じた。
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33歳の主人公が、突然末期の病気にかかってしまうことになるというあらすじを見て、自分に近い年齢であることから、手に取りました。 ストーリーは概ね想像した通りになります。 私は第4章の主人公の弟のパートが好きでした。 で、気に入ったフレーズは主人公のお母さんの言葉。 結局、生き...
33歳の主人公が、突然末期の病気にかかってしまうことになるというあらすじを見て、自分に近い年齢であることから、手に取りました。 ストーリーは概ね想像した通りになります。 私は第4章の主人公の弟のパートが好きでした。 で、気に入ったフレーズは主人公のお母さんの言葉。 結局、生きることって毎日の積み重ねであって、付け焼き刃に変わることは出来ないんだよなって思いました。 以下、お母さんのフレーズ。 p198雑草は目についた時に抜いておくのがええ。そうすると庭はいつもきれいなままじゃ。雑草を放っておくと、いつしか庭は草に飲み込まれてしまう。雑草を抜こうという気持ちも萎えていく。雑草が蔓延った庭が当たり前になる。やがて雑草が雑草に見えなくなる。 毎日を丁寧に生きるというのは、雑草を抜くことと同じじゃよ。雑草はどんな庭にも生える。家庭という庭にも生えるんよ。だからお母さんはこうして毎日雑草を抜いているの。家族みんなの心に、いつもきれいな庭があるように。
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2024.0201〜0203 後半、涙目になりながら、鼻を咬みながら読んだ。 父を思い出した。病院のベッドの上で、何を思い 、何を考えていたのか。話すこともできず、一日中、横たわっていたとき、後悔の念が強かったのか、それとも楽しい思い出に包まれていたのか。 遼賀のように、最期は、...
2024.0201〜0203 後半、涙目になりながら、鼻を咬みながら読んだ。 父を思い出した。病院のベッドの上で、何を思い 、何を考えていたのか。話すこともできず、一日中、横たわっていたとき、後悔の念が強かったのか、それとも楽しい思い出に包まれていたのか。 遼賀のように、最期は、穏やかであったと思いたい。そして、私も、最期は感謝の気持ちで、生を閉じたい。 高那、いい奴だな。
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これは泣く。 病気っていつ自分に襲いかかるか分からんからね。本当に健康でいる事の有り難さを思い知った。 遼賀なんよ。遼賀の性格がほんまええんよ。憧れるわ。スポットライトを浴びるタイプじゃないけど、しっかりみんなを支える。そんな人になりたい。 地元から離れたとこでキレイになった...
これは泣く。 病気っていつ自分に襲いかかるか分からんからね。本当に健康でいる事の有り難さを思い知った。 遼賀なんよ。遼賀の性格がほんまええんよ。憧れるわ。スポットライトを浴びるタイプじゃないけど、しっかりみんなを支える。そんな人になりたい。 地元から離れたとこでキレイになった同級生に会うとかエモすぎる。そのシチュエーションにも憧れるわ。
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オレンジ色の光は温かくて優しくて心がほっとする。 物語の結末は寂しいが、全体を通して、終始あったかい気持ちになれたのは、岡山の自然と主人公の優しく強い人柄からだ。 人生の締めくくりはみんなくる。 主人公は最後まで自分の人生を、自分で決めて歩き抜いた。 素晴らしい生涯だ。
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図書館本。 一気に読みました。 33歳でいきなりがん告知を受けた遼賀。双子じゃないけど双子の恭平。 兄弟の秘密と雪山での生還体験、オレンジの靴。 雪山エピソードを絡めつつ、遼賀が普通に生きてゆくさまが心にグッときます。 みんな、自分にできることをしながら、現実を受け入れていく。静...
図書館本。 一気に読みました。 33歳でいきなりがん告知を受けた遼賀。双子じゃないけど双子の恭平。 兄弟の秘密と雪山での生還体験、オレンジの靴。 雪山エピソードを絡めつつ、遼賀が普通に生きてゆくさまが心にグッときます。 みんな、自分にできることをしながら、現実を受け入れていく。静かに。 家族や友人の支えもまたあたたかい。
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泣くと分かりきっている本はなるべく避けてきたのにどうしても気になって読んでしまった。そして泣いた。 人は必ず死ぬし、それが明日か何年か後なんて保証もない。毎日きちんと生きなきゃと改めて思わされた。なのにまただらだらしている自分がいて、、、。 死というものに対する答えがはっきりとし...
泣くと分かりきっている本はなるべく避けてきたのにどうしても気になって読んでしまった。そして泣いた。 人は必ず死ぬし、それが明日か何年か後なんて保証もない。毎日きちんと生きなきゃと改めて思わされた。なのにまただらだらしている自分がいて、、、。 死というものに対する答えがはっきりとしないけれど、そこにあたたかさが残るような死に方をしたいなと思った。
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あらすじを読み購入した作品でした。 全国の書店員100名が心震わせた感動作と帯に書かれていたのも気になった点です。 笹本遼賀、33歳。都内のレストランで働きながら真面目に生きてきたが胃の不調で受けた検査の結果ーがんだとわかる。 30代で病気がわかり…つらい闘病生活がはじまる と...
あらすじを読み購入した作品でした。 全国の書店員100名が心震わせた感動作と帯に書かれていたのも気になった点です。 笹本遼賀、33歳。都内のレストランで働きながら真面目に生きてきたが胃の不調で受けた検査の結果ーがんだとわかる。 30代で病気がわかり…つらい闘病生活がはじまる と思いましたがこの作品は重い描写よりも明るく前向きな場面が多く読んでいて安心しました。 そして主人公の遼河含め出てくる当時人物たちは皆いい人でそれも良かった。 弟の恭平から届いた荷物。15歳の頃、故郷の山で遭難したときに履いていたオレンジの登山靴。 生きること、家族と向き合うことの尊さ。 読後感も良く手に取って良かった一冊でした。 帯の文面に偽りはありません!オススメです。
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作者の藤岡陽子さん、看護師だったんやね、納得。 チェーンのイタリア料理店の店長を任されていた笹本遼賀くん。誠実に真面目に生きてきたけど、33歳の若さで胃癌になってしまう。 周りに双子の弟と思われていたけど本当は従兄弟の恭平、母の澄子、祖母の富という家族のお互いの思い合いと、病院で...
作者の藤岡陽子さん、看護師だったんやね、納得。 チェーンのイタリア料理店の店長を任されていた笹本遼賀くん。誠実に真面目に生きてきたけど、33歳の若さで胃癌になってしまう。 周りに双子の弟と思われていたけど本当は従兄弟の恭平、母の澄子、祖母の富という家族のお互いの思い合いと、病院で再会した高校の同級生だった看護師の矢田泉に、店のバイトで遼賀を慕う高那、皆が遼賀を気遣い、遼賀も皆を気遣うが、癌は否応なく進行していく。作者が看護師ならではのリアルな病の進行が描写される。 1章から5章まで、語り手が変わりながら時間が過ぎていく。凌駕本人、母、泉、恭平、そして遼賀本人と。中でも母の章の遼賀への思いが、、、。 あの子が子供の頃にもっと褒めてやれば良かった。身の回りをきちんと整えられる几帳面さを、約束の時間に遅れない真面目さを、嘘をつかない誠実さを、物事の好き嫌いをむやみに口にしない慎重さを、自分の意見をあえて言葉にしない優しさを、母親の自分がきちんと口に出して認めてやればよかった。 泉も高校生の時の遼賀をちゃんと見ててくれたし、リモコンの5のポッチのように目立たないけど頼りにしてたよ、と伝えてくれた。遼賀自身は褒めてもらわなくても幸せな人生だったと言えて良かった。
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