レーエンデ国物語 月と太陽 の商品レビュー
大河ドラマみたいな面白さはありつつ、あんまり感情移入はさせてくれないシリーズ。 でも一息に読んでしまいました。 レーエンデがこれからどんな変遷を辿るのか楽しみです。 続き、早く読みたいな。
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レーエンデ国物語の第二部。シーリズ1作目に引き続き、レーエンデの世界観に取り込まれた。希望が見えただけに後半の絶望感は凄まじかった。最後まで英雄として生涯を終えたテッサと残虐王ルチアーノとして生涯を終えたルーチェの魂が再会できることを祈る。まだ革命は終わらない。レーエンデに自由を...
レーエンデ国物語の第二部。シーリズ1作目に引き続き、レーエンデの世界観に取り込まれた。希望が見えただけに後半の絶望感は凄まじかった。最後まで英雄として生涯を終えたテッサと残虐王ルチアーノとして生涯を終えたルーチェの魂が再会できることを祈る。まだ革命は終わらない。レーエンデに自由を!
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レーエンデ国物語の2巻は壮大な革命の物語。多種多様な考えや文化を持つ民族の人間たちが繋がっては別れそれぞれの運命を選んでいく流れが時間をかけて丁寧に描かれていて圧巻かつ切なく、読後に放心してしまった程。 全体的に戦闘や略奪、処刑、性的暴行等で惨い描写が多い2巻だけれど、それがある...
レーエンデ国物語の2巻は壮大な革命の物語。多種多様な考えや文化を持つ民族の人間たちが繋がっては別れそれぞれの運命を選んでいく流れが時間をかけて丁寧に描かれていて圧巻かつ切なく、読後に放心してしまった程。 全体的に戦闘や略奪、処刑、性的暴行等で惨い描写が多い2巻だけれど、それがあるからこそ最後の展開に説得力があった。けれど同時にやるせなさも凄まじい。 ここまでくると、私はレーエンデの壮大な歴史を、歴史に名を残していない英雄の物語を、歴史に名を残す人物の知られざる本当の姿を読まされているのだと気付いて感動してしまう。 最後まで物語を書き切らせてもらう確約と、綿密な設定を準備していないとこんな風には描けないと思う。続きが楽しみすぎる。
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王道ファンタジー。 一作目で撒かれた革命の種が、別の時代の別の場所で芽吹く物語。 これまでに良質なファンタジーに触れていると、人物の深掘りができていない、価値観のブレなど、荒削りな部分が気になるかもしれない。 が、ストーリーを楽しむには十分。 続きも読みたいと思えた。
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やっと読み終わった(;´∀`) 今月この一冊だけで精一杯。 なんとも報われない話(´;ω;`) でも冒頭の辺りで、ルーチェ(ルチアーノ)がしたたかで狡猾であろう片鱗は顕われていましたね。 テッサがただの筋肉馬鹿wではなく意外にもかなり頭脳派だったのは、やはりお姉さんの教育の賜...
やっと読み終わった(;´∀`) 今月この一冊だけで精一杯。 なんとも報われない話(´;ω;`) でも冒頭の辺りで、ルーチェ(ルチアーノ)がしたたかで狡猾であろう片鱗は顕われていましたね。 テッサがただの筋肉馬鹿wではなく意外にもかなり頭脳派だったのは、やはりお姉さんの教育の賜物ですね〜( ;∀;)アレーテ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2024年。革命の話をしよう。 法王庁に占領されたレーエンデ。100年戦争中。 住んでいた城を焼き払われ、父母を殺され、逃げ延びたルーチェ。兄は法王庁にいる。そんなルーチェを助けてくれたテッサたち。大人になったら結婚して、とテッサにプロポーズするルーチェ。義勇軍にはいったテッサ。中隊長に憧れ。 聖イジョルテ歴674年テッサ死去。聖イジョルテ帝国の初代皇帝エドアルド・ダンブロシオに続き、弟ルチアーノが皇帝に。残虐王と呼ばれる。ルーチェはすべてに絶望してしまったのだね。いいなぁ、ファンタジー。
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国、民族、家族や個人。さらには従業員と店主。関係性だけでもボリュームに圧倒されました。最高の娯楽でした。
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「革命の話をしよう」 そうだった…本の冒頭にこう記されている。 革命に戦闘はつきものだったじゃないか… 割と平和だった前作をイメージして読み進めたものの、 血みどろの2巻、私にはかなりしんどかった。 いつの日かレーエンデに自由がもたらされるであろうことは、察することができるのだ...
「革命の話をしよう」 そうだった…本の冒頭にこう記されている。 革命に戦闘はつきものだったじゃないか… 割と平和だった前作をイメージして読み進めたものの、 血みどろの2巻、私にはかなりしんどかった。 いつの日かレーエンデに自由がもたらされるであろうことは、察することができるのだけれど、 あまりにも酷い戦闘、略奪、強姦などのシーン… 次作もこの感じだとちょっと厳しい。 でも全然描かれてない神の御子が気になりすぎる。 いつの世も、頂点に立つ者たちは私利私欲だけで政をし、様々な恨みを晴らしたり影の支配者に躍らされているのだろう。 法皇や司祭達がしていることは現代にも通じる。結局は民のために見せかけて、民などどうでもやいのだ。 それでもテッサ達のように自由を手にするために革命を起こする人がいて、悩み苦しみながらも前に進んでいる。 そんな英雄達が自分の思い通りにしてくれなければ、蔑み見棄てる民と社会。 ほんとに今の社会となんら変わらない… ため息ばかりでてしまう。 そして、終章でのルチアーノの豹変。 あぁ…やっぱり心を壊されてしまったら、どんなにレーエンデを愛していても恐怖政治をしてしまうの? これって何か意図があった? このモヤモヤした終わり方、次作が気になるじゃないか! 私に「希望」があるから、きっと次作も手にしてしまうのだろう。 辛いけど… 追記 ルチアーノの豹変がなぜなのか…を数日考えてみた。 新たな革命を起こさせ自分が犠牲になる。 それがレーエンデを救うことだと思ったのかも。 答え合わせは次作でできるのかな…
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【きっかけ】 本屋大賞2024の候補作だった前作を読んだとき、人生をまっとうするキャラクターたちに魅入られた。私の中ではレーエンデ国物語が大賞だった!!! 装丁もきれいなので2作目は紙の本で買ったのだが、今回も600ページという大作にひよってなかなか手がつけられず、そのまま4ヶ月...
【きっかけ】 本屋大賞2024の候補作だった前作を読んだとき、人生をまっとうするキャラクターたちに魅入られた。私の中ではレーエンデ国物語が大賞だった!!! 装丁もきれいなので2作目は紙の本で買ったのだが、今回も600ページという大作にひよってなかなか手がつけられず、そのまま4ヶ月ぐらい本棚であたためていた。 一時保育という神イベントがようやく開放されたので、いそいそとカフェに持ち込んだ。最高だった… 【あらすじ】 始祖ライヒ・イジョルニの血を引くルチアーノは、屋敷が火事になったところを一人だけ助かり、ダール村の娘テッサに介抱される。ルチアーノは、斧をふるう彼女の強さに惹かれるが、テッサは村のために追加招集に志願することを決意する。幼いながらもルチアーノはテッサに結婚を申し込むが、ルチアーノが18歳になって心変わりがなかったらお嫁さんになると約束し、彼女は戦場へと足を踏み入れることになる… 【心に残ったところ】 ◉“イジョルニ人とレーエンデ人。どちらも同じ人間で、人を襲うケダモノになるのはイジョルニ人に限ったことではない。そんなこと、少し考えればわかったはずなのに。” ◉“手摺の傍にくずおれてルーチェは慟哭した。悲哀の声、怨嗟の呻きがラウド峡谷にこだまする。” 【感想】(ネタバレ注意) 前作でヘクトル、娘のユリア、そしてレーエンデの民トリスタンに魅入ってしまい、彼らが死んだ後のレーエンデなんて楽しめるだろうかと思ったが、まあ杞憂だった。 まさに王道ファンタジー。希望と絶望の淵を歩む主人公たちから目を離せなかった。 あんなに人のために働き、知恵をしぼったルーチェことルチアーノが「残虐王」へと変貌を遂げたときにはもう閉口するしかなかった。 帝国も、レーエンデも、どうしてこう平和への道を歩めないのだろうか。歯痒くてならない…しかしだからこそその中で、ただレーエンデを守るために戦うテッサの言動が輝くし、心打たれるのである。 敬愛していた中隊長と戦うことになったときには、もう自分の頭を思わずかきむしってしまった… まさか戦うことにはならないよな??とちらっと頭をよぎりはしたけど、物語が急展開を迎えたことで完全に忘れていたので不意打ちだった。ここでかーーー!!!と。
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…。暗い。 読み終えてものすごく鬱になる本だった。 1巻よりはストーリーに力はあったが、やはり長すぎるし暗すぎる。 長い物語をラストまで読んだのに、爽快感が無いとは。カタストロフが無いとはいえないまでも。 バッドエンド…、無理…。 以下、またきつめのことを書きますが。 娼婦の書き方、ちょっと吐きそう…。こんなに軽いことじゃないでしょ。 言語体系もいちいち引っかかる。 中央地の名前はイタリア系なのに、ほかの言語形態もちらちら使われ、あげく、そこかしこに現れる大切なスローガンは英語。よりによってなぜ英語。なんなんだろ。 1巻も同じくだけど、こんなチグハグにするのなら、命名はすべてイチから創作してくれたほうが良かったな。 既存の複数の文化にのっかるには、知識と違和感を消す作業がもっと必要でしょ。 主人公、子供っぽい。 14歳女性が、あたしだって女の子だもん、とか言わないでしょ。5歳児か。 主人公の外見イメージは、ダンジョン飯のナマリになるんだが、イラストみると普通に美少女。これでなぜ、自分に自信がないのか謎。 ルチアーノの内面、もう少しラストに至るまでにきちんと書いて欲しいな。 ほかのシーンでも、みんな心変わりが早すぎて全員サイコパスになってる。 つくづく、このシリーズと私が合わなかったということ。 これまで、現実が苦しいときに、ストーリーの先が気になり、現実を忘れさせてくれた物語がたくさんあったし、物語の持つ力に何度もエンパワメントされてきた。 私にとって、それが感じられない物語には意味がないようだ、とわかったのが収穫だった。
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