レーエンデ国物語 月と太陽 の商品レビュー
夏の太陽を感じさせるテッサ。 戦いの中、思い悩み、それでも「自分以外の誰か」のために、前と思われる方向へ進む。 英雄とは、胸を打つ者なのか。
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ヘクトルやユリアのいた時代から100年以上経った頃の話。ルーチェの愛が素晴らしいと感じた。もう少し、幸せな物語なら良かったなぁと。
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ヘクトルやユリアの時代からは百年も経った話。最初に出てくるルチアーノが残虐王だってことだったけど、こんなに優しいルーチェがどうして残虐になってしまったかって目線で読んでいたから、ラストは納得。 せっかくの交易路はレーエンデが支配されることになって、ヘクトルのしたことってなんだった...
ヘクトルやユリアの時代からは百年も経った話。最初に出てくるルチアーノが残虐王だってことだったけど、こんなに優しいルーチェがどうして残虐になってしまったかって目線で読んでいたから、ラストは納得。 せっかくの交易路はレーエンデが支配されることになって、ヘクトルのしたことってなんだったのか、と考えさせられたり。しかもあの赤ちゃん、まだ謎として残ってる! 兵として働くことにしたテッサだけど、理不尽な世界からどうやって英雄になったか丁寧に描かれていたと思う。理不尽だけど心優しい人もいるし、力を手にして復讐に走る人もいる。世界観が細かくてすごい。 4巻目もすでに出てましたね。何世紀にも渡るこの世界がどうなるか早く読みたい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作よりも重苦しい。レーエンデの自由のために血に塗れた、英雄の物語。 テッサやルーチェは革命のさなか、急速に成長していくが、その運命は本当に過酷。 次々と危機が押し寄せてきて、一つを乗り越えるたびに、雪玉をころがすように、様々な問題も絡みつき、大きくなっていく。やがて坂を転げ落ちれば、もう止まることはできない。 革命の芽が芽吹き、少しずつ大きくなり、やがて花開いても、その花を愛で育む間もなく、容赦なく踏み潰されてしまうことに、悔しさが募る。序盤から漂う不穏さが徐々に色濃くなるにつれ、読むのが苦しくなったが、義勇軍とともに駆け抜けているような気持ちで、一気に読み終わってしまった。それぞれの運命を見届けるたびに涙が出た。
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落としてくるなぁ〜、という感想。一巻よりもさらに悲劇要素多めで、ユリアやヘクトルたちの想いとは違う方向に進んでしまっている革命が、この後どうなっていくのかが気になる。数百年をかけた壮大な物語を構想できる作者がすごい。 ※2巻目以降、女性が辱めを受ける描写や娼婦の話が書かれています...
落としてくるなぁ〜、という感想。一巻よりもさらに悲劇要素多めで、ユリアやヘクトルたちの想いとは違う方向に進んでしまっている革命が、この後どうなっていくのかが気になる。数百年をかけた壮大な物語を構想できる作者がすごい。 ※2巻目以降、女性が辱めを受ける描写や娼婦の話が書かれています。そういった内容を見たくない方や、お子さんに見せたくない方は注意した方がいいように思います。
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シリーズ2作目で世界観にハマってしまいました。随所に1作目を思い出させる地名や出来事もあり、2倍楽しめた。序章と終章で歴史としての語りがあり、本編では歴史に残っていない話や、時代に生きた者たちが描かれる。歴史は勝者に都合よく記述されるものというだという事を思い出させる。テッサとル...
シリーズ2作目で世界観にハマってしまいました。随所に1作目を思い出させる地名や出来事もあり、2倍楽しめた。序章と終章で歴史としての語りがあり、本編では歴史に残っていない話や、時代に生きた者たちが描かれる。歴史は勝者に都合よく記述されるものというだという事を思い出させる。テッサとルーチェの成長を物語の進行に合わせて感じる。3作目も楽しみだ。
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大河ドラマみたいな面白さはありつつ、あんまり感情移入はさせてくれないシリーズ。 でも一息に読んでしまいました。 レーエンデがこれからどんな変遷を辿るのか楽しみです。 続き、早く読みたいな。
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レーエンデ国物語の第二部。シーリズ1作目に引き続き、レーエンデの世界観に取り込まれた。希望が見えただけに後半の絶望感は凄まじかった。最後まで英雄として生涯を終えたテッサと残虐王ルチアーノとして生涯を終えたルーチェの魂が再会できることを祈る。まだ革命は終わらない。レーエンデに自由を...
レーエンデ国物語の第二部。シーリズ1作目に引き続き、レーエンデの世界観に取り込まれた。希望が見えただけに後半の絶望感は凄まじかった。最後まで英雄として生涯を終えたテッサと残虐王ルチアーノとして生涯を終えたルーチェの魂が再会できることを祈る。まだ革命は終わらない。レーエンデに自由を!
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レーエンデ国物語の2巻は壮大な革命の物語。多種多様な考えや文化を持つ民族の人間たちが繋がっては別れそれぞれの運命を選んでいく流れが時間をかけて丁寧に描かれていて圧巻かつ切なく、読後に放心してしまった程。 全体的に戦闘や略奪、処刑、性的暴行等で惨い描写が多い2巻だけれど、それがある...
レーエンデ国物語の2巻は壮大な革命の物語。多種多様な考えや文化を持つ民族の人間たちが繋がっては別れそれぞれの運命を選んでいく流れが時間をかけて丁寧に描かれていて圧巻かつ切なく、読後に放心してしまった程。 全体的に戦闘や略奪、処刑、性的暴行等で惨い描写が多い2巻だけれど、それがあるからこそ最後の展開に説得力があった。けれど同時にやるせなさも凄まじい。 ここまでくると、私はレーエンデの壮大な歴史を、歴史に名を残していない英雄の物語を、歴史に名を残す人物の知られざる本当の姿を読まされているのだと気付いて感動してしまう。 最後まで物語を書き切らせてもらう確約と、綿密な設定を準備していないとこんな風には描けないと思う。続きが楽しみすぎる。
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王道ファンタジー。 一作目で撒かれた革命の種が、別の時代の別の場所で芽吹く物語。 これまでに良質なファンタジーに触れていると、人物の深掘りができていない、価値観のブレなど、荒削りな部分が気になるかもしれない。 が、ストーリーを楽しむには十分。 続きも読みたいと思えた。
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