レーエンデ国物語 月と太陽 の商品レビュー
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シリーズ2作目。 2巻も分厚いぞ…!と少し怖気付いたけど、ページをめくるとすぐに物語の世界に惹き込まれる。600頁の分厚い本でカバンをパンパンにしながら出勤する程、物語の世界にぞっこんだった。 テッサ、キリル、イザークの3人組が大好きで、彼女らが進む先で出会う人々との交流も温かくて好きだった。 だからこそ誰も報われていない、あまりにつらく哀しい最後に絶句している。 革命に犠牲は付き物だという。だけどこんなのって、こんなのって…。 どうか彼女が命を懸けて変えようとしたレーエンデの未来が希望に満ちた明るいものになってほしい。 3巻も楽しみにしていよう。 レーエンデに自由を!
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全然、全く、納得できない。 ユリアたちが戦ってから100年後。 いまだレーエンデは解放されず、 神の御子も囚われたまま。 光が見えたと思ったら消える。その繰り返し。 あのルーチェが残虐王になるとは思えないし、あの場面でテッサを置いて兄のもとに帰る理由も本当にわからない。全然納得できない。 たぶん怒りながらも続きは読みます。 わたしはハッピーエンドが好きです。 お願いだから光をください。 レーエンデに自由を。
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シリーズ2作目。家族を殺され故郷を追われた少年と怪力少女テッサが出会いレーエンデに自由を求め革命を起こす話。キラキラワクワクのファンタジーではなく、目を疑う未来を提示した上で始まる圧倒的不穏なスタートと底なし沼かのように沈んでいく絶望感。テッサがね、もう強くてそこまでレーエンデの...
シリーズ2作目。家族を殺され故郷を追われた少年と怪力少女テッサが出会いレーエンデに自由を求め革命を起こす話。キラキラワクワクのファンタジーではなく、目を疑う未来を提示した上で始まる圧倒的不穏なスタートと底なし沼かのように沈んでいく絶望感。テッサがね、もう強くてそこまでレーエンデのことを考えてくれて先導してくれてるのに周囲との温度差がもう辛い。国の行く末が大変気になる。
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「革命の話をしよう」で始まる大河ファンタジーの第二弾。前作に続いて幻想的な世界で繰り広げられる物語に魅了された。 物語は終盤まで王道を歩むが、第12章の「短い夏の夢を見た」という短い文章で劇的に転調する。 映像化するならロングショットにしかないと思われる最終盤の展開には賛否がある...
「革命の話をしよう」で始まる大河ファンタジーの第二弾。前作に続いて幻想的な世界で繰り広げられる物語に魅了された。 物語は終盤まで王道を歩むが、第12章の「短い夏の夢を見た」という短い文章で劇的に転調する。 映像化するならロングショットにしかないと思われる最終盤の展開には賛否があるだろう。私もしばらく呆然としてしまったが「革命には、このような出来事はつきものなのだ」と理解することにした。 次巻の発売を待ちたい。
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女の子の英雄なんてかっこよすぎる。 本の世界観に浸かり、読み終わったあとはぐったりしてしまうような心に響く作品。残虐な場面や辛い場面が多くずっしりとした印象。今回はどちらかというとバッドエンドになってしまったが、3作目にハッピーエンドの期待。楽しみ。
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レーエンデに自由を!…革命は今回も成功せずに終わってしまいました。 こんなに主人公の少女テッサは何もかも捨てて頑張ったのに…。 ルーチェは、法皇帝にまでなったのにどうして愛したテッサの意志を汲んであげなかったのか?絶望ゆえにやさぐれてしまった?もしかしたらそのあたりは次巻でわかることなのか? 続きは楽しみだけど、厚みのある本でなかなか読み終えることができないのがちょっと(いや、だいぶ?)辛いのです。
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ようやくレーエンデの旅から帰ってきました。 テッサ強い。強すぎるよ…その怪力じゃなく、レーエンデの未来を思うその心が。つらく長い旅でした。 レーエンデの未来が希望あふれる世界でありますよう、続編に期待します。
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2ヶ月ぶりにレーエンデ国に戻って参りました。 重ための作品が続いたので、さーてファンタジーで少しでもキラキラするぞー!と思っていたら冒頭からカウンターパンチ… うん、これはヘビーな帰国になるな…と覚悟を決めました。 そうだ、これは革命の話だった…。(そして前作もキラキラばかりでも無かった) 前回から100年後の話、戦争が続きレーエンデの民は抑圧、搾取されている世界。 どことなくルキウス・タルクィニウス皇帝統治下のローマを思い描きつつ、主人公テッサと訳あって生家から逃げ延びた名家ヴァレッティ家の次男ルチアーノがどんどん不穏なフラグを立てて行くのに内心冷や冷やしながら夢中で読み進めました。 なぜなら、冒頭で早々にルチアーノが『残虐王』となる事が明言されていたからです。 こんな前向きで頑張り屋のお兄ちゃん大好きっ子が闇堕ち…気が気ではありません。 このお兄ちゃんが闇堕ちに多大なる影響を及ぼしてしまうのですがそれは後程語らせて頂くとして。 前回ではレーエンデの世界観が丁寧に描かれていたので、厳しくも美しい世界に私もすっかり陶酔していたのですが、今回はそれ所ではない。 圧政を強いている帝国からとんでもない重税を課せられ、テッサの住むダール村は税金の支払いを遅らせて貰う代償に村から4人帝国軍に従軍させる事になります。 これにテッサと幼なじみのキリルとイザークが志願し3人は平和な村人から歴戦の戦士へと変貌を遂げて行きます。 テッサの将来の展望が『お嫁さんになる事』から『レーエンデの民の救世主になる事』に変わる様が胸を抉られるのですが、ここから胸アツの革命軍が結成され快進撃に少し希望が見えて来ます。 が、いつの世も革命には悲劇が付き物でして…。 分かる方には分かってしまうかも知れませんが終盤どんどん過酷な展開になって行き遂に心配していたフラグ回収が行われ、これ、ジャンヌダルクやないか!!!と一度本を閉じてしまいました。 辛すぎて見ていられない場面に突入します。 前後しますがその前には恐れていたルチアーノと美形すぎるお兄ちゃんエドアルドとの再会がありました。 陳腐な感想ではありますが読まれた方の多くはこう思ったのでは無いでしょうか。 お兄ちゃん…可哀想すぎるだろ… 「おかしくなって自死すると思っていた」とまで言われる過酷な運命。 美少年じゃなくて本当に良かった…(謎の安堵感) ここでお兄ちゃんが吐露する呪いにも似た言葉にレーエンデ国物語は壮大で過酷な歴史物語でもあると実感させられました。 次の第三部の発売も間近ですが、一部のユリア、二部のテッサの思いを繋ぎ、双子の青年がどうレーエンデを変えて行くのか、期待が高まります。 個人的には今作の方が好みでした(結局ヘビーなのが好き) どんどんブクログの感想が長くなって行きますが、本を語ると止まらなくなりますね。
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とても面白かった。 イザークとキリルがとても印象的。何を言ってもネタバレになるのでとにかく読んで欲しい。 武器を持ち戦う女性の物語が好き。 主人公の1人テッサはとても格好良く、同時に女の子らしさも持っていて素敵だった。
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一作目で世界観の理解度が深まったことによってより面白く感じた。3作目も楽しみだけれど、この先、物語が終わってほしくないとも思う。
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