ほたるいしマジカルランド の商品レビュー

寺地はるな(著者)

2023/09/02

フィクションだからって各主人公の行動や感情を大げさに書いていない所が魅力的な物語。これからもマジカルランドは人々の思い出になる場所であるんだろうなという終わりかたに満足。

2023/09/01

日常生活で、生活するのに、働くのは、当たり前ですが、その仕事に対する姿勢が、ないといけないことを学びました。水族館で働く萩原紗絵は、好きでない菊人形の展示を観に行く働いてるイベントを、知っておきたい姿勢は、見倣いたいと、思えるのが、寺地はるな者の業かもしれません。仕事の姿勢を無理なく、受け入れるのが大事なことも、教わりました。

2023/08/30

「遊園地で働く人」をテーマに、色んな立場や色んな目線のお話が詰まっていました。寺地先生作品の登場人物たちは、きちんと血が通っているのが分かり、それぞれに我慢をしたり悩みがあったりと、出てくる誰かがきっと自分に似ていて、その似ている人も周りから見たら、また違った一面を見せてきて。という本当に「人間描写」が上手だと思います。

読んでいると、ぎゅっとしんどくもなりますが、それぞれがほんの少し勇気をもらって踏ん張ることが出来て、そこから頑張ろうとも思い、また続いていく日常を生きていく。そんな色んな人たちの、生きる日常と変わる一歩分のお話たちでした。

2023/08/19

昔ながらの遊園地「ほたるいしマジカルランド」で働く人たちの連作短編。遊園地の賑やかさとは対照的に働く人たちはそれぞれモヤモヤしたものを抱えている。普通と言われる価値観や当たり前だと思っているようなことがそうではないと寺地さんの作品は伝えてくる。どんな仕事にも光を与えて、その人にもその人の価値が与えられている。そこに安易な解決策や救いがあるわけではないけれど、だからこそ信頼できるものがある。どこにでもいそうな人たちで普通と言われそうでもその人たちだけの生活が描かれている。

2023/08/19

気張らなくて、淡々と、
それでいて、地味でも細やかなものを見逃さない。
寺地さんの観察眼と綴り方が好きで、元気がない時にも読める。

自分の仕事がいま大変で。
他の人は他にもやってるかもしれないけど、同じプロジェクトで関わってる他の人たちが休む間に自分が出勤してチェックしている中で担当が違うとはいえ自分ばかり孤独に頑張っている気持ちが拭えなくて。
タイミング悪く、新人の人といくつか仕事を共にやると普通の業務以上に気にするべきやるべきことも増えて結構負担になってた。
愚痴っても状況変わらないし、上に例え相談してもこのプロジェクトが終わる方が先だろうし、そのあとはきっとわたしも暇になる。
今だけ忙しいからこれを乗り越えられたらと思うけど。今のこのストレスがキツい。

でも、まぁ、みんなこうやって色々そういう忙しい時もモヤモヤしたりも、乗り越えて。
それで誰かの何気ない言葉で気持ちが落ち着いたり霧が晴れたり。

私は、国村市子社長の朝の挨拶の言葉が好き。
私も同じように仕事に考えているから。
常に代わりがきくように。
でもそれが帰ってこれる場所になるからっていうのは頭に無かったな。

自分一人気が張りすぎていたかもと、本を読んでちょっと心が落ち着いた。
また週明けからがんばろ。
無理しない程度に。

2023/07/27

感想
大人女子は好きな人と何を話せば良いのか。夢見る女の子ではない。でも夢を諦め切れない。だからこそ相手を知り自分を知って欲しい。