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ほたるいしマジカルランド の商品レビュー

3.8

56件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    4

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2024/11/03

老舗遊園地で働く人の悲喜こもごもなお話。 非日常を職場にしている人の内情をのぞき見した気分で読みました。ほっこり系だけどほっこりしすぎない、だけど辛すぎない中身が好感です。 いろんなセクション毎に一人ずつ分かれていましたがページ数が私には合っていて読みやすかったです。 私はインフ...

老舗遊園地で働く人の悲喜こもごもなお話。 非日常を職場にしている人の内情をのぞき見した気分で読みました。ほっこり系だけどほっこりしすぎない、だけど辛すぎない中身が好感です。 いろんなセクション毎に一人ずつ分かれていましたがページ数が私には合っていて読みやすかったです。 私はインフォメーション担当の紗英がお気に入りですが、清掃担当の八重子さんは感情移入してしまい苦しくもありましたが指のマークはしびれました!泣 ローズガーデンのおじさんの人柄、好きです。 トップがいいと、社風もよくなるものなのかも。土曜日の主人公はひねくれていたので本の中では終盤の方なのに少し残念な印象。 日曜日で皆の希望が見えた終わりはきもちよいです。

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2024/11/03

設定に興味を持って読みはじめたけど、インパクトが弱くて読んでて眠たくなってしまった。社長の話が大枠であるけど、そこに興味を惹きつけられなくて最後まで読み進めようと思えなかった。

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2024/11/02

ひとつひとつの章が人を掘り下げて考えながら遊園地で働いているんだなと思わせて読んでて気持ちがいい。 まとめる大きい流れのインパクトが少し弱く感じた。 が、このお話にはそんなインパクトは必要ないのかもしれない、むしろそこがいいポイントなのかも。 もう一度読んでみよう

Posted byブクログ

2024/10/31

ほたるいしマジカルランドの従業員目線の作品。みんな共通して不器用なところのある人たちで、内に秘める想いや過去を持っている。 佑目線の章はないのだけど、佑がどの場面でもいい働きをしているなと思った。アパホテルの社長を彷彿させる国村市子社長は、ほたるいしマジカルランドで働くすべての人...

ほたるいしマジカルランドの従業員目線の作品。みんな共通して不器用なところのある人たちで、内に秘める想いや過去を持っている。 佑目線の章はないのだけど、佑がどの場面でもいい働きをしているなと思った。アパホテルの社長を彷彿させる国村市子社長は、ほたるいしマジカルランドで働くすべての人のことを大切にしていて、彼らのことをよく観察している人でとても好感が持てた。市子が石が好きな理由が、「ひとつひとつ違うから」というのが素敵だなと思った。あと、佑との昔のエピソードが心に沁みた。 「男と女のキャラやからかならず恋愛要素あるって、おもんなくない?ただの仲間でええのに、兄と妹なんて、もっとおもんない。血が繋がってるから固い絆がある、みたいなのってどうなん」という佑の言葉が一番良かった。 個人目線の章の順番として、最後に三沢星哉を置くのは違う気がする。篠塚八重子、山田勝頼が少し重めの内容で、国村佐門が社長の息子ならではの悩みを明かして、そのあとに三沢星哉の話がきたからいきなり浅い内容だなと思ってしまった。登場人物の中でも、彼は考え方が浅はかで視野が狭くて、好きになれなかった。

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2024/10/29

大阪にある某テーマパーク(ひら◯たバーク)をテーマにして描かれた作品、という触れ込みに惹かれて購入。   テーマパークで働く様々な人が主人公のお話。 この人はどんな物語を過ごすんだろう…と続きが気になってスイスイ読んでしまいました。   読み終わった時、何故か無性にメリーゴーラン...

大阪にある某テーマパーク(ひら◯たバーク)をテーマにして描かれた作品、という触れ込みに惹かれて購入。   テーマパークで働く様々な人が主人公のお話。 この人はどんな物語を過ごすんだろう…と続きが気になってスイスイ読んでしまいました。   読み終わった時、何故か無性にメリーゴーランドに乗りたくなりました(笑)

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2024/10/19

老舗遊園地で働く人々のお話。 遊園地という場所だけに『夢を与える場所』で『仕事大好き』というキラキラな感じかなと思ってたけど、 働く人達は色んな悩みを抱えてるお話。 色んな人達の話を聞いているようで興味深かった。 解決策や劇的に変化するという訳ではないのに、読んでいて癒される。 ...

老舗遊園地で働く人々のお話。 遊園地という場所だけに『夢を与える場所』で『仕事大好き』というキラキラな感じかなと思ってたけど、 働く人達は色んな悩みを抱えてるお話。 色んな人達の話を聞いているようで興味深かった。 解決策や劇的に変化するという訳ではないのに、読んでいて癒される。 仕事頑張ろうって思えるお話。

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2024/10/16

大阪にある遊園地の従業員視点の連作短編集 以下、公式のあらすじ -------------------- 大阪の北部に位置する蛍石市にある老舗遊園地「ほたるいしマジカルランド」。「うちはテーマパークではなく遊園地」と言い切る名物社長を筆頭に、たくさんの人々が働いている。アトラク...

大阪にある遊園地の従業員視点の連作短編集 以下、公式のあらすじ -------------------- 大阪の北部に位置する蛍石市にある老舗遊園地「ほたるいしマジカルランド」。「うちはテーマパークではなく遊園地」と言い切る名物社長を筆頭に、たくさんの人々が働いている。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフ、花や植物の管理……。お客様に笑顔になってもらうため、従業員は日々奮闘中。自分たちの悩みを裡に押し隠しながら……。そんなある日社長が入院したという知らせが入り、従業員に動揺が走る。 -------------------- 大阪のユニークな遊園地と言えばひらパーかなと思ってたら、実際にモデルが枚方パークだった 遊園地という非日常空間で働く日常 だけどお仕事小説と言われると全面的にはそうでもなく、自分を見つめ直すヒューマンドラマになっている 演劇の道を諦め、バイトから正社員になった萩原紗英 メリーゴランドに情熱を持っているが故に担当させてもらえず、正社員への声もかからずにいる村瀬草 理不尽な理由で離婚させられ、息子と会うこともできずにいる清掃員の篠塚八重子 植物の管理会社で退職を前にしている山田勝頼 お金はあって働く必要はないが、どこか空虚な気持ちを抱えているメリーゴーラウンド担当の三沢星哉 母である社長や、家族に近い友人との関係に悩む国村佐門 それぞれの事情があるけれども、それでも仕事に向き合う人たち、 名物社長の入院 何かと遊園地の職員を探るような人 社長へのご意見箱のようなものに投稿された「働くのがついらいです」というメッセージ 「働く」という事を改めて考えさせられる 私にとって今の仕事と職場はそんなに悪くはないし 自分には合っていると思うけど 中にはそれぞれミスマッチだと思う人がいてもおかしくない 仕事に対して、特に大したモチベーションを持ってやっているわけでもなく とりあえず、然程苦ではない仕事でお金が貰えるからやっている感じでしょうか でも、個人的にはそれでもいいとも思える この物語では、「苦手なことはカバーし合って、よりよい職場にしたい」と社長が言うように 自分には向いてないと思えるような仕事は極力受けないようにしているし それで何とかなっているのは幸せなことなのだろうなぁ 「代わりがいる」ということも、自分がいつ休んでもいいという事だしね なので、社長の言葉が私には結構響く 「得意なことも苦手なことも、良いとこもダメなとこも違う。抱えてる事情も違う。考えてることも人生の目標も違う。はっきり言います、あなたたちはたぶん自分で思ってるより、ずっとへんだし、ダメです。あなたたちの生かしどころを考えるのが、どこに配置すればいちばん輝くのか考えるのが、わたしの仕事。だからいつもあなたたちを見てる。もっと知りたいと思う。でもわたしには見えない輝きを隠し持ってる人もいるでしょう。だから積極的に見せに来て。あなた自身が欠点として隠してる部分が生きるポジションがあるかも。なにごともひとりで抱えこまないで、話を聞かせてください。わたしじゃなくてもいい。職場の、他の人にでもいいのよ」 あと、義理の娘との関係に関しては自分に重ねる部分も大きい まぁ、うちはその後に離婚したものの、養子縁組は解消してなくて関係良好なわけだけれどもね ただ、娘が反抗期の時は色々と辛かったなぁ 娘の態度もそうだし、周囲の家族の反応もそうだし まったく味方がいないような気持ちでしたね そして、一番よかったのは、とある彼女の言う小説について 左利きだと恋人と手を繋いでご飯を食べられるって小説 これって、江國香織さんの「流しのしたの骨」だよな あの小説は名作であるし、それに気づけた自分も嬉しい

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2024/09/23

良い。良いです!! 寺地さんはなんでこんなにいろんな人間をありのままの人間らしく描けるんだろう、すごい。 小説っぽくデフォルメされてるなあって微塵も感じさせない生身の人たちなんだよなあ、、、 萩原紗英みたいな、正直で実直で語彙に遠慮がない女性が出てくる寺地さん作品、漏れなく好き...

良い。良いです!! 寺地さんはなんでこんなにいろんな人間をありのままの人間らしく描けるんだろう、すごい。 小説っぽくデフォルメされてるなあって微塵も感じさせない生身の人たちなんだよなあ、、、 萩原紗英みたいな、正直で実直で語彙に遠慮がない女性が出てくる寺地さん作品、漏れなく好き。 普通の人なんていないっていう、畑野智美さんのあとがきも良かった。

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2024/08/27

遊園地は毎日沢山の人で賑わっていて感動や、思い出作りに訪れる場所。 それをお手伝いするスタッフがたとえ色々な事情を抱えていたとしても、それを隠して日々ニコニコ接客している。そんなスタッフたちをクローズアップした小説。 働くって楽しいことだけじゃないし、人間関係も複雑で時には面倒く...

遊園地は毎日沢山の人で賑わっていて感動や、思い出作りに訪れる場所。 それをお手伝いするスタッフがたとえ色々な事情を抱えていたとしても、それを隠して日々ニコニコ接客している。そんなスタッフたちをクローズアップした小説。 働くって楽しいことだけじゃないし、人間関係も複雑で時には面倒くさくなって、ひねくれてしまう。 ひとりひとりの個性を生かして経営状況を立て直した市子さんの努力は並みならぬもの。 別の目線でスタッフの働き方を知りたいからと息子に密偵まがいなことをさせたのは、息子自身に外の世界を見せることで成長の機会と友達を作らせてあげたかったからじゃないかな。優しさたど思う。 みんな働くことに一生懸命で読んでいて自分も頑張ろうと思った。

Posted byブクログ

2024/08/28

面白かった。 ご飯屋さんの女店主の、「私の人生はクソでした。でもそれが今日や明日を投げ出す理由にはならない。目の前のことをやるしかないんやって、そうすることでしか自信はつかへんらしいよって、うちによく来るお客さんが言うてました」のセリフ凄く良い。

Posted byブクログ