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未明の砦 の商品レビュー

4.5

123件のお客様レビュー

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2024/08/22

面白かった。明るみに出ないだけで、実際に小説の内容に近いことが起きているんだろうと思ったら怖くなった。

Posted byブクログ

2024/08/21

なんと言う大作 一体いつの時代かと・・・ 昭和か?? まさかの今 いかにもありそうだし 面白かったわ〜〜

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2024/08/22

太田さんと言えば、やっぱり骨太社会派小説! この作品も「犯罪者」シリーズ同様、めっちゃ読み応えある作品だった。 ⁡ テーマは「労働問題」。 大手自動車メーカーに勤める非正規雇用の4人がある事をきっかけに、会社の闇を暴き、労働者に対する権利と保障を求めて闘うといったストーリー。 な...

太田さんと言えば、やっぱり骨太社会派小説! この作品も「犯罪者」シリーズ同様、めっちゃ読み応えある作品だった。 ⁡ テーマは「労働問題」。 大手自動車メーカーに勤める非正規雇用の4人がある事をきっかけに、会社の闇を暴き、労働者に対する権利と保障を求めて闘うといったストーリー。 なんだかちょっと池井戸さんっぽい感じ。 ⁡ 行き過ぎた過剰労働。 同じ仕事をしていても、卑下され非人間的扱いを受ける期間工員たち。 読んでると恐ろしくなる。 最近は働き方改革の推進によって、表向き職場環境が改善されつつあるかの様だけど、まだまだこういう劣悪な企業も少なからずあるんだろうな。 ⁡ いつのまにか4人に愛着が湧いてしまった〜。 下っ端の個人が声を上げて会社に物申すなんてなかなか出来ない事で、成り行きとはいえ闘う4人をめっちゃ応援しながら読んでた。 最後の方はハラハラドキドキだったな〜。 知らなかった事も多く面白かった。 ただ、登場人物めっちゃ多すぎてなかなか把握できず、1度では理解できずもう一回読み直すはめになってしまった。 これ、最初からメモしてちょっとまとめながら読むのがオススメです。_φ(・_・ ⁡ ⁡

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2024/07/29

『天上の葦』で報道の危機を描き、本書では労働者の危機を描きつつ、与えられた民主主義国家の日本が民主主義を咀嚼できない空気感を非常に丁寧かつリアルに描いた大書の大傑作。流石大藪春彦賞受賞作らしい著者のこれまでのベスト本。グローバル自動車企業ユシマの工場で働く期間工・派遣工の4人が、...

『天上の葦』で報道の危機を描き、本書では労働者の危機を描きつつ、与えられた民主主義国家の日本が民主主義を咀嚼できない空気感を非常に丁寧かつリアルに描いた大書の大傑作。流石大藪春彦賞受賞作らしい著者のこれまでのベスト本。グローバル自動車企業ユシマの工場で働く期間工・派遣工の4人が、ともに働く班長とのひと夏の経験から蒙を啓かされ、自分たちで労働組合を結成するまでの過程を丹念においつつ、労働問題の歴史から日本の為政者の洗脳ぶりを看破する。納得感が高く、随所に金言が織り込まれている文章は、時間をかけてじっくり読み込みたくなる。もっともっと話題になって広く読まれることを期待したい。

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2024/07/23

これはすごかった。 最後までずっとすごい。とても面白かった。 どうにかこうにか映像化してほしい。 国家権力、大企業の圧力、一国民の小ささ。 派遣社員、期間工、正社員…いろんなくくりがあるけれど、そもそも法律の定義する社員と従業員、労働者との違いについては初めて知り、驚いてしまっ...

これはすごかった。 最後までずっとすごい。とても面白かった。 どうにかこうにか映像化してほしい。 国家権力、大企業の圧力、一国民の小ささ。 派遣社員、期間工、正社員…いろんなくくりがあるけれど、そもそも法律の定義する社員と従業員、労働者との違いについては初めて知り、驚いてしまった。 大手自動車会社ユシマの工場労働者の悲惨な労働体制を改善すべくどうにかこうにか奮闘する派遣、期間工の4人。 構造的なしんどさが続く中、最後までどうなるんだと、気になってしょうがなかった。自分の知識の無さも実感できたし、社会派小説としても、ただの小説としても万人におすすめ。 登場人物は多いが頑張って読んでほしい。 今年のベスト3に入るかもと思ってしまった。 太田愛さん、初読みの作家さん他のも読んでみよう。 〝みんながそう考えていると思えば、なんとなく自分もそう考える。そう考えるのが正しいような気になる。それが今ある世間だ。〟                   本文より 自分で知識を得に行くこと、学ぶこと、知ること。それができてようやく自分の考えを持てる。 自分の考えを持つために学ぶ。その大切さを感じた。

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2024/07/16

文章量が多く、登場人物も多いため読破するのに時間がかかってしまった。 どなたかの本棚で見かけて評価も高かったため、読んでみました。 特に何も考えず言われるままに仕事している私にとっては、とても刺さる話でした。

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2024/07/14

 かつて、「原発ジプシー」とか「自動車絶望工場」とかが、きちんと出版されていた。  もうずいぶん前だ。  その頃から、志は、劣化し続けていたことを、不都合なこととしてではなく、現実として受けとめなければならないことを。

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2024/08/21

面白かった!みんなに読んでもらいたい。特に政治家やえらい社長さん達にも。 太田愛さん、圧巻です。 ユシマの自動車工場で働く非正規工員たちの奮闘物語。その中に大企業のトップ、政治家、警察、マスコミなどが絡まっていて奥行きが深くてどんどん引き込まれていくお話です。とにかく4人が生き生...

面白かった!みんなに読んでもらいたい。特に政治家やえらい社長さん達にも。 太田愛さん、圧巻です。 ユシマの自動車工場で働く非正規工員たちの奮闘物語。その中に大企業のトップ、政治家、警察、マスコミなどが絡まっていて奥行きが深くてどんどん引き込まれていくお話です。とにかく4人が生き生きしていて頑張れと応援したくなる。 いろんな事が学べるけど押し付けがましくなくて、生きる勇気がもらえて、登場人物たちがみんな魅力的。文庫のおねえさん、かっこいい! 未読の方は犯罪者、幻夏、天上の葦、オススメです。そして最後のページの参考文献の多さにもびっくり。さすがです。

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2024/06/29

太田愛さんの著書は、いつもグイグイと読者を引っ張って無地な私に喝を入れてくれる。 その中で、特攻隊の文献で「覚醒剤入りのチョコレート」の事は知らなかった。震える程悲しい実話でした。 そして、ラストに向けて読者を見離さず、優しく包んでくれる。

Posted byブクログ

2024/06/28

教わったつもりはないけど不思議と波風立てずに生きていくのが大切だという考え方が身についてしまっている。 誰も何も言わなければそれが正解みたいな世の中がいつの間にか作り上げれている。 大手企業や政治家が作り上げてきた日本に完全に飲み込まれているような心境になり、そんな事に気づきもせ...

教わったつもりはないけど不思議と波風立てずに生きていくのが大切だという考え方が身についてしまっている。 誰も何も言わなければそれが正解みたいな世の中がいつの間にか作り上げれている。 大手企業や政治家が作り上げてきた日本に完全に飲み込まれているような心境になり、そんな事に気づきもせずに生きてきたと思うと恐ろしく思いました。 民主主義になれなかったという言葉が強烈に印象に残りました。 日本という社会が今後もずっと抱えていくだろう問題に迫った作品だと思います。 参考資料を見るともちろんあの大企業でしたね笑

Posted byブクログ