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青春をクビになって の商品レビュー

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60件のお客様レビュー

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2024/09/01

悲しかった。日本の古典を研究することが、生きる糧を得る職業になり得ない。日本の大学はいったいどこに向かうのか?非常勤講師は派遣法という改悪法で5年で雇い止めされるのだ。大学の先生なんてなりたい人はいくらでもいるという理論なのだろう。この国の教育はどこに行くのだろうか。でも、社会の...

悲しかった。日本の古典を研究することが、生きる糧を得る職業になり得ない。日本の大学はいったいどこに向かうのか?非常勤講師は派遣法という改悪法で5年で雇い止めされるのだ。大学の先生なんてなりたい人はいくらでもいるという理論なのだろう。この国の教育はどこに行くのだろうか。でも、社会の仕組みに合わせなければ主人公は生きていけないのだ。正しく雇われて適正な賃金を得てほしいと願ってしまった。

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2024/08/29

大学講師ってこんなに不安定な状況に置かれていたなんて知らなかった。優秀な研究者でも好きな研究を好きなだけ続けられるという訳には行かないんだな

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2024/06/14

 思った以上に素晴らしい作品だった。  でも、研究は、在野でだって出来る。その可能性は、忘れてはいけない。

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2024/06/13

個人的には、SNSで個人を攻撃してしまう人の心理が少しだけわかったのがよかった。 自分がこういう人にならないようにすることが大切だし、世の中で成功とされていることや、経済的な物差し以外の価値基準を少しは持っておかないと、今の自分を肯定することは難しいのだと思った。 というよりも...

個人的には、SNSで個人を攻撃してしまう人の心理が少しだけわかったのがよかった。 自分がこういう人にならないようにすることが大切だし、世の中で成功とされていることや、経済的な物差し以外の価値基準を少しは持っておかないと、今の自分を肯定することは難しいのだと思った。 というよりも、今の世の中はそういう人が多いのではないか、潜在的にはみんな上を見て不満があるのではないかと思った。 上も見ず、下も見ずに、自分にできることをやっていきたいと思った。 あとは、きっちり調べていいポジションを取ることが大切だ、という趣旨の話をする場面では、メリトクラシーは現代で残っている最大の差別だという話を思い出した。 複雑な制度を賢く利用することが求められる現代社会はそれが行き過ぎていて、行きづらくなっているのではないかと思った。

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2024/06/07

なかなかシビアな内容だった。 喉の奥が少し詰まって痛くなった。 真面目に努力して生きてても報われない。 失われた三十年というが、だからといって社会のせいにしたところで、国のせいにしたところで人生が変わるわけでもない。

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2024/06/02

いまの日本、何か間違ってないか? 「青春をクビになって」を読み 思わず口にしてしまいそうだ。 学部生時代に四年、大学院を修士課程の二年、博士課程の三年 九年を研究室で過ごす。 ポストドクター・博士研究員。 それでも「その多くが非正規雇用」 契約を解除されれば「大学講師」という肩...

いまの日本、何か間違ってないか? 「青春をクビになって」を読み 思わず口にしてしまいそうだ。 学部生時代に四年、大学院を修士課程の二年、博士課程の三年 九年を研究室で過ごす。 ポストドクター・博士研究員。 それでも「その多くが非正規雇用」 契約を解除されれば「大学講師」という肩書きを失い ただの研究者となる。 P179 〈望んで乗り込んで、乗り続けたいと思っていた電車から 降りてしまった事実は拭い去れない〉 誰よりも勉強に励み研究に没頭して。 電車から降りようとも、生きていてほしい。 辛くて切ない。 やはり、何か間違ってないか? と、ため息を吐きたくなる。

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2024/05/27

『レンタルフレンド』のサイドストーリーなのかな? 世代間の感覚の違いなども描かれていて興味深かった。

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2024/05/16

 無給のポストドクター(博士研究員)・瀬川朝彦35歳。大学講師を勤めながら古事記の研究を続けていたが、ある日「雇い止め」を告げられ、その後の“進む道”に悩む。そんな中、ゼミ時代の先輩(高齢ポスドク)が大学の貴重な史料を持ったまま行方不明になった、という事件が発生。朝彦が下した将来...

 無給のポストドクター(博士研究員)・瀬川朝彦35歳。大学講師を勤めながら古事記の研究を続けていたが、ある日「雇い止め」を告げられ、その後の“進む道”に悩む。そんな中、ゼミ時代の先輩(高齢ポスドク)が大学の貴重な史料を持ったまま行方不明になった、という事件が発生。朝彦が下した将来に対する決断とは…。  五章構成の本文(朝彦目線)の他に先輩目線の間章がはさまり、物語は同時進行している(ように見える)が、最終章で明かされる真実は衝撃的。とても切なく感じられる作品だった。

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2024/05/15

218ページ 1600円 5月13日〜5月15日 何かを諦めるのも始めるのも若いにこしたことはないという感じだった。ズルズルと夢を追い続けるのがいいのか、諦めて違う道を模索するのがいいのか、答えは人それぞれ違う。少し刺さる内容だった。

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2024/05/01

絶妙なタイトル、、いいトシして自分のことだけしか意識が向いてない夢追い人たちの厳しい現実、経済状況や心理状況が赤裸々に描かれていて、、、 ・・・私自身は、大人になることが当たり前だった最後の世代(?)で、30半ば過ぎても青春の終わらせ方がわからないとか、正直、いい加減にせーよクソ...

絶妙なタイトル、、いいトシして自分のことだけしか意識が向いてない夢追い人たちの厳しい現実、経済状況や心理状況が赤裸々に描かれていて、、、 ・・・私自身は、大人になることが当たり前だった最後の世代(?)で、30半ば過ぎても青春の終わらせ方がわからないとか、正直、いい加減にせーよクソ甘えてるよね、と切り捨ててしまいたい、と思うところもなきにしもあらず、とはいえ、子どもたちの世代をはたから見るに、今ってこうなんだよねー、理解を示さんといかんのかね、となんとなく日和ってしまう、、、 (我ながら、どんな立ち位置やねん⁉︎) 自由が認められ過ぎて、敢えて大人にならなくてもいいから、かえって悩み多いんかな? いや、ごめん、違う、私には、今のこの状態から離れたくない、クビにされたくないと思うまでに、のめり込んだものはなかった。だから、単純に30半ば過ぎてもぐだぐだ言ってる彼らが羨ましい、かな。 、、、なんかわからんけど星5つです。

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