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琥珀の夏 の商品レビュー

4

198件のお客様レビュー

  1. 5つ

    54

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

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2023/12/27

子どもが親と一緒に居たいと思う気持ちは当たり前。その気持ちを無視してまでする教育って必要あるのかなという疑問が最後まで残った。

Posted byブクログ

2023/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

傲慢と善良のあとがきで、おすすめされていたので、読んでみた。 後半から、号泣しっぱなし。家で読んでて良かった。。。 とりあえず、ノリコはよくやった!そして、ミカは幸せに暮らしてほしい。 あなたは何も悪くない、が、守っているようで、すべてをその人に押し付けていることになるというのは、今までに思ってもみなかったことだったので、目から鱗。 真実が知りたいという純粋な問に、大人の都合で向き合い方を変えてはだめだなと(よくやるけど) 戦争と平和、子どもの幸せみたいな、大きなテーマについて語り合うより、すぐ目の前のものに真摯に向き合わないといけない。 保育園のくだりは、ちょっと前の自分をみているようで共感しかない。。。私も区役所で、隣の人の相談内容に「今それまずくない?」と心のなかでツッコミ入れまくってたのを思い出した。 旦那さんの尊重されているような、突き放されているような、なんか絶妙な距離感もリアルだな。

Posted byブクログ

2023/12/20

苦しかった。 ずっと閉鎖的な空間に閉じ込められたようだ。 「子供のミライ」と謳った無責任な大人たちが、子供の面倒を見るなんて。その皺寄せはもちろん子供に集まる。 最後の「ありがとう」は裁判だけじゃなくて、ミカが子供時代としっかり距離を取り、今の自分に焦点を当てれるようになったこと...

苦しかった。 ずっと閉鎖的な空間に閉じ込められたようだ。 「子供のミライ」と謳った無責任な大人たちが、子供の面倒を見るなんて。その皺寄せはもちろん子供に集まる。 最後の「ありがとう」は裁判だけじゃなくて、ミカが子供時代としっかり距離を取り、今の自分に焦点を当てれるようになったことに対してのありがとうかな。 子供時代の描写も自分に当てはまって心がザワザワした。 消極的な行動、周りを気にする、平均的な身だしなみができているのか。 今は全てしたいと思ったことをするし、周りは関係なく好きなことをできるようになった、身だしなみについても好きなファッションを楽しめている。 こうやって過去と照らし合わせながら読めたから、頭に鮮明な映像を浮かべて読めた。 「愛」と「平等」のバランス。

Posted byブクログ

2023/12/19

こういう団体の事、身近には無いので、衝撃を受けながら読みました。作者は、人の心の描写が上手です。分厚い本でしたが、夢中になって読みました。とにかく辻村深月さんの本、とても好きです。

Posted byブクログ

2023/12/18

後半を一気に読みました。 息をつめて、読み続けました。 あ〜、すごい・・・お話しでした。けっこう分厚い本でしたが、とてもおすすめです。

Posted byブクログ

2023/12/18

まさに、上司(大人)が部下(子供)に言わせてる(誘導している)感が、リアルの自分当てはまっている。 部下のためを思っていても所詮自分の為。 とある施設の庭から数十年前の白骨化遺体が見つかり、その真相を追う過程で、過去の出来事を挟みながらフィナーレに向かう。

Posted byブクログ

2023/12/17

事件の真相を早く知りたいと手が進むのでさらっと読めた。 誰かを見る時に無意識のうちに「自分とは違うから」と線引きすることはきっとよくあって、無意識だからこそ自分の傲慢さに気がついた時愕然とすることがある。 人を思い込みで判断したくないとは思うけども、一方で避けられないことだと思...

事件の真相を早く知りたいと手が進むのでさらっと読めた。 誰かを見る時に無意識のうちに「自分とは違うから」と線引きすることはきっとよくあって、無意識だからこそ自分の傲慢さに気がついた時愕然とすることがある。 人を思い込みで判断したくないとは思うけども、一方で避けられないことだと思うから、気がつくことを大事にしていきたいと思うんだよなあ。 子供を産んだから絶対に可愛いと思えるのかなというのはずっと思っていて、 私は子供ができたことがないからこそ、「母親」から逃げ出したいと思うことはあるんだなと安心すると同時に怖くもなった。 そういう意味で余裕がなくなった法子が藍子ちゃんと一緒に号泣するシーンは胸が痛くなった。 あの頃輝いてたミカやシゲルくんが大人になってから夢が醒めたようにあの頃ほど憧れてみえないのは、 法子が経験を積んで視野が広くなったからなんだけど、そういうことってままあるなと思いました。

Posted byブクログ

2023/12/17

過去の記憶の〈ミライの学校〉での描写、子どもは妙に聡い部分や計算高い部分があるところ、子どもの名前がカタカナで先生がひらがな点など 自分の子ども時代の記憶を呼び起こされました。 読んでいくにつれて、「事実を明らかにしたい」に向かっていく法子ですが、最終的に辻村作品のご褒美である...

過去の記憶の〈ミライの学校〉での描写、子どもは妙に聡い部分や計算高い部分があるところ、子どもの名前がカタカナで先生がひらがな点など 自分の子ども時代の記憶を呼び起こされました。 読んでいくにつれて、「事実を明らかにしたい」に向かっていく法子ですが、最終的に辻村作品のご褒美である(と思っています)カタルシス要素が薄く「なんだか長かった」という印象が残りました。 登場人物も多かったわりには回収し切れていないような…。

Posted byブクログ

2023/12/09

面白かったですが、後半が辻村先生ぽくないなと思いました。裁判の部分は、法律が苦手な自分でも読みやすく、とても分かりやすかったです。

Posted byブクログ

2023/12/08

宗教施設?…が出てくるけど、 ノンフィクションの記録ではないし、 深い闇を描いた作品ではなく、 割とあっさりしている。 長編だが読みやすい。 好き!って人はあまり多くなさそうだか、 辻村さんの作品のひとつのジャンルとしては面白い。 体験したことがあるわけでもないのに、 あり...

宗教施設?…が出てくるけど、 ノンフィクションの記録ではないし、 深い闇を描いた作品ではなく、 割とあっさりしている。 長編だが読みやすい。 好き!って人はあまり多くなさそうだか、 辻村さんの作品のひとつのジャンルとしては面白い。 体験したことがあるわけでもないのに、 ありそう、と思ってしまう。 ここからはネタバレ含む。 メインは、 登場人物たちの心情表現。 子どもながらに感じている他者への気持ち。 大人になったミカとノリコの気持ち。 "これまで美香が懸命に信じてきたことを、久乃は、自分が信じていないというただそれだけの理由で、めちゃくちゃに踏みにじってもいいと思っている。" わかりやすいし、曖昧な感情を巧みに文章にしている。

Posted byブクログ