琥珀の夏 の商品レビュー
おもしろかった。 読み終えて本を閉じてポツリと一言出ました。 自分の語彙力の無さが悲しい。 何より心に残ったのは泉に泣きながら絵の具を流す幼きミカちゃん。 ミカちゃんのことを考えるだけで苦しくなります。 ミステリー要素にハラハラしたり 子供の繊細な心の描写にはっとしたり...
おもしろかった。 読み終えて本を閉じてポツリと一言出ました。 自分の語彙力の無さが悲しい。 何より心に残ったのは泉に泣きながら絵の具を流す幼きミカちゃん。 ミカちゃんのことを考えるだけで苦しくなります。 ミステリー要素にハラハラしたり 子供の繊細な心の描写にはっとしたり 自分の子供のことを思い出したり 自分の子供時代を思い出したり 色んな感情になる物語でした。
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24歳独身女性が読んだ感想。 読み終わったあと、なんとも言えない複雑な気持ちになる本。 1つ言えるのは、親になることが少し怖くなったなって感じ。 (今は親になると決まってないし結婚の予定も無いけど、いつかは子供が欲しいと漠然と思っているから) 本に出てくる子達と自分の幼少期を...
24歳独身女性が読んだ感想。 読み終わったあと、なんとも言えない複雑な気持ちになる本。 1つ言えるのは、親になることが少し怖くなったなって感じ。 (今は親になると決まってないし結婚の予定も無いけど、いつかは子供が欲しいと漠然と思っているから) 本に出てくる子達と自分の幼少期をどうしても比較してしまった。 小学生時代の母との思い出は思い出しても幸せな記憶ばかり。 私に悲しいことや悔しいことがあった時、寝る前に、母が私に、かわいいかわいい、ママは○○(私)が大好きだよ!宝物だよ!って言って恥ずかしがってる私のほっぺに沢山チューしてくれた嬉しい記憶。 私が夜中に怖い夢を見て目が覚めて寝れなくなって母を起こすした時も、嫌な顔1つせず、兄には内緒だよ♡って言って、うどんを作ってくれてこっそり二人で食べた楽しい記憶。 そういう記憶は今思い出鮮明に覚えていて、自分の中ですごく大切な思い出になっている。 今でも、母が自分のことを愛してくれてる、1番に想ってくれてるなって、自分の事を認めてあげれる根拠にもなっている気がする。 ミライの学校とは全然状況が違くても、世の中には一緒に暮らすことが出来ない親子も沢山いると思うけど、、、もし将来自分が子供を授かったら、一緒に住む住まないに関係なく、そういう「親に愛されているという実感」みたいな物を、子供に感じて貰えたらなって思う。それが1番大事なんじゃないかなって思う。 とかそんな事を考えたりする良いきっかけをくれた本でした。辻村さん、やっぱり最高!
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辻村深月さんの作品は大好きっていうのは大前提で、 辻村作品に限らずではあるけど、最後の伏線回収までのあらすじがどうしても長く感じてしまって。 韓ドラは3.4話まで我慢しないと、っていうのと似てるなーと。 今回はちょっと我慢が長い作品だった気がします。
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辻村氏の著作に通底する,読者の日常のちょっとした延長線上の世界が本作でも構築され,物語というフィクションの世界でありながら,まるで自分自身の日常に起こった出来事かのようなゾワゾワした感触に絡め取られる.物語の世界と読者の心の琴線を極限まで近づける試みこそ,作家としてのテーマの根幹...
辻村氏の著作に通底する,読者の日常のちょっとした延長線上の世界が本作でも構築され,物語というフィクションの世界でありながら,まるで自分自身の日常に起こった出来事かのようなゾワゾワした感触に絡め取られる.物語の世界と読者の心の琴線を極限まで近づける試みこそ,作家としてのテーマの根幹で,それにより群体としてのヒトとして,現実世界での自らの立ち位置を意識させる強制力として機能する.
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そもそもカルトものが好き。辻村深月も好き。読まざるを得ないですよね。 期待通りでした。まあ、想像していたよりはカルトカルトしていなかったというか、ホラー要素はないです。ただ、正常な範囲の信念が、保守的になった瞬間歪んだ判断を生んでしまった団体ってだけ。 これはカルトを題材に扱っ...
そもそもカルトものが好き。辻村深月も好き。読まざるを得ないですよね。 期待通りでした。まあ、想像していたよりはカルトカルトしていなかったというか、ホラー要素はないです。ただ、正常な範囲の信念が、保守的になった瞬間歪んだ判断を生んでしまった団体ってだけ。 これはカルトを題材に扱った、「大人のエゴで制限された環境で育った人」の話。 傲慢と善良の善良にも通ずるテーマ性がある。 ラストは、ミカちゃんじゃなくて美夏ちゃんなのが鳥肌。 辻村作品の中でもトップクラスに好きな本でした。 ぜひご一読を!
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傲慢と善良を経て、辻村作品を読みたくなった。 自分をノリコと照らし合わせてみたり、ミカと照らし合わせてみたり。
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今年読んだ本の中で1番面白かったです!!! そしてミカの両親に憤りを感じました。 親の役割で最も大切なのは、幸せな子供時代の思い出をつくることでしょうよ…。
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子供の頃は繊細で小さなことにも気付いて 疑問に思ったり、でも口にしたらいけないと空気を読んだり… 大人になったらなったで気付かなくなり、自然と空気を読んでしまい 他人に押付けるまでになってしまう…。 登場する人たちには様々な苦悩があった。 苦しい。 『ミライの学校』には良...
子供の頃は繊細で小さなことにも気付いて 疑問に思ったり、でも口にしたらいけないと空気を読んだり… 大人になったらなったで気付かなくなり、自然と空気を読んでしまい 他人に押付けるまでになってしまう…。 登場する人たちには様々な苦悩があった。 苦しい。 『ミライの学校』には良いところもあったし素晴らしいところもあった。 ただ少し、少しズレてしまっただけでね…。 宗教関係って 怖いことや恐ろしいこともあるけれど それを信じる人がいる、だからこそなんとも言えない部分がある。よね。
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ここ最近の辻村深月さんの本の中では一番! ちなみに1位は変わらず「かがみの孤城」。この本はベスト5に入るかも…。 昨今世間を騒がせている新興宗教のようないわば「怪しい団体」で教育を受けている子どもたちや、そこに関わる大人を描いているが 作中、子どもを「怪しい団体」に入れたその親...
ここ最近の辻村深月さんの本の中では一番! ちなみに1位は変わらず「かがみの孤城」。この本はベスト5に入るかも…。 昨今世間を騒がせている新興宗教のようないわば「怪しい団体」で教育を受けている子どもたちや、そこに関わる大人を描いているが 作中、子どもを「怪しい団体」に入れたその親の心情は、保育園に通わせたりするような”普通の親”と根幹は同じではないのか、というような描写があり、個人的に刺さりまくった。 私自身も働きながら子どもを保育園に預けていて、その理由には「働く」だけではなく、「子どもをプロに見ていただいたほうが安心」というのもある。 その「プロ」が新興宗教になるか、普通の保育園になるかの差で、どちらも根幹にある思いは似ているのかもしれない。
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大人が子供の行動を決める時には必ず思想がある。スポーツや勉強に向かわせることと同じようにミライの学校には親の期待があったはず。 だから、親の決断が熱心だったと褒められるものか行き過ぎたものだったと非難されるかは紙一重なんじゃないかな。 子どものミライを考えて始めたことが、何であ...
大人が子供の行動を決める時には必ず思想がある。スポーツや勉強に向かわせることと同じようにミライの学校には親の期待があったはず。 だから、親の決断が熱心だったと褒められるものか行き過ぎたものだったと非難されるかは紙一重なんじゃないかな。 子どものミライを考えて始めたことが、何であれうまく行かないときもまた、ある。 そんな子供達が大人になった時に、職業や立場は違えども、根っこの部分には小さい頃の記憶が共有できるのかも知れない。 でも、なんかちょっと私にとってノリコは不自然な人だったなー。
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