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ホテル・カイザリン の商品レビュー

3.5

90件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっとビターな感じの話が多く、ゾクっとしたりもしましたが、読み応え抜群で満足な一冊でした。 ラストの「老いた犬〜」がとても印象的でした。 バツイチの小説家が、元妻がとてもできた妻だったけれど、別れを切り出された。初めは何故?と思っていましたが、ラスト迄読んでゾッとしました。あのまま南風さんと一緒に居たら、今度は梅田が壊れていたかもしれないですね…

Posted byブクログ

2023/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの近藤史恵。デビュー作の「凍える島」や「青葉の頃は終わった」など、初期作は読了済。 初めて短編集を読んだが、非常に良かった。最初の2篇でグッと心を掴まれて。改めて、好きな作家だなぁと再認識。連城三紀彦風のアクロバティックな結末が多め。 【降霊会】 近藤史恵の最高の短編の一つだと思う。短いながらも意外な結末。とんでもなくエグいところに着地する。ミステリ。 【金色の風】 打って変わって爽やかな話。金色の風の表現が良い。不覚にもホロリときた。 【迷宮の松露】 こちらも旅先での再生。モロッコと松露。松露の対比が良い。 【甘い生活】 嫌な話。でもスカッとするかも。 【未事故物件】 これも意外な結末。というか怖い。夜中に回る洗濯機が怖い。 【ホテル・カイザリン】 表題作ながら、実は一番地味ーな印象。ミステリ。 【孤独の谷】 民族学ミステリ。これは長編で読みたい。シリーズ化してほしい。 【老いた犬のように】 これも登場人物が嫌すぎて。。。一応、最後に希望が見える。。。のか?

Posted byブクログ

2023/09/08

8つの短編集。 「老いた犬のように」はJミステリーにて既読。 どれもちょっと怖くなるようなミステリー。 人間の持っている闇の部分がすっと浮かび上がってくるようで、実際に身近であってもおかしくないなと思えるものも多かった。

Posted byブクログ

2023/09/07

今迄何冊か短編集を読んできたが本書はまた違う雰囲気を醸し出すものだった。ある短編ではゾット寒気を覚えた又他の短編では人によっては全く違った解釈をする事もあり誤解を招く。男性と女性でも感性の違いから問題が生じてくる。著者の感性が素晴らしい。

Posted byブクログ

2023/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【収録作品】降霊会/金色の風/迷宮の松露/甘い生活/未事故物件/ホテル・カイザリン/孤独の谷/老いた犬のように 「降霊会」自己愛少年。 「金色の風」「迷宮の松露」絶望した女性の再生の話。 「甘い生活」「老いた犬のように」加害者が報いを受ける話。 「未事故物件」現実にありそうで怖い。警戒せよ。 「ホテル・カイザリン」居場所を失いたくない恐怖。 「孤独の谷」わけのわからない怖さ。

Posted byブクログ

2023/09/01

8つの短編小説収録。ストーリーの流れが良く、多彩で簡潔。一息に読んだ。文章が醸し出す密やかさも期待値を増幅させた。

Posted byブクログ

2023/08/28

人の心の暗部を抉り出すような短編集。 ハッピーエンドとは言えない物語ばかりだけど、さらりと読める。 『甘い生活』では若干のカタルシスを感じてしまい、自身の闇を突き付けられたような気がした。 唯一気に入ったのは和菓子の松露だな。 近藤さんの食べ物の描写はやっぱり良い。

Posted byブクログ

2023/08/25

近藤史恵のホテル⋅カイザリンを読みました。 近藤史恵というと自転車の話と言うイメージがあります。 ホテル⋅カイザリンは短編8話から出来ていますが、ホラーに分類されるのでしょうか? つまらなくは無いですが凄く面白いという程でもありませんでした。

Posted byブクログ

2023/08/24

ミステリー、ややホラー、何とも言えない嫌な感じ、この人だけは好きになれない...様々なテイストだけど、真実を知るとぞっとする。どこで間違えたのか、どうしてそこを踏み込んでしまったのか、逆に踏み込まなくて良かったね、と思ったり。そんな近藤さんらしさが詰まった一冊でした。読みやすかっ...

ミステリー、ややホラー、何とも言えない嫌な感じ、この人だけは好きになれない...様々なテイストだけど、真実を知るとぞっとする。どこで間違えたのか、どうしてそこを踏み込んでしまったのか、逆に踏み込まなくて良かったね、と思ったり。そんな近藤さんらしさが詰まった一冊でした。読みやすかったです。

Posted byブクログ

2023/08/12

短編集どれも最後にホラーが見え隠れする作者ならではの作品であった。普通では考えられない事件が多数あった。夏に読むには最高であった。

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