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桃を煮るひと の商品レビュー

4.1

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2023/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

酢の物のエピソードが強烈すぎる。文章から推測される、ときに出てくるれいんさんの"勢い"みたいなものがいいな、と思う。

Posted byブクログ

2023/11/23

くどうれいんさん1冊目。 夢中で読んであっという間に終わってしまった。 すごく透明感ある。 今まであんまりエッセイ読んでなかったけど、くどうさんのエッセイ好き。

Posted byブクログ

2023/11/19

感性が跳ねている。 という感じ。 ゆるやかな清流に、とびはねる川魚 という感じ。 その感性がかわいくてしょうがない。 「梨西瓜西瓜梨」の感性が好き。

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2023/10/23

くどうれいんさん2冊目。 初めに読んだ「うたうおばけ」が良かったので。 食のエッセイ好きでよく読むのですが、いちばん良かったかも。 食べるってイコール生きることだから、生きてるな、生活してるな、の満たされる感覚が読みながらずっとあった。 なのに声出して笑えるようなのもあったり。...

くどうれいんさん2冊目。 初めに読んだ「うたうおばけ」が良かったので。 食のエッセイ好きでよく読むのですが、いちばん良かったかも。 食べるってイコール生きることだから、生きてるな、生活してるな、の満たされる感覚が読みながらずっとあった。 なのに声出して笑えるようなのもあったり。 とっても良かった。 好きな作家さんが増えました。

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2023/10/06

私も自分のために味噌汁を作ったりしようかなと素直に思った。感想を見てると、当然だけど色々あるね。当たり前だ、人間の数だけ食事のスタンスがあるので。それでも私は、私に「味噌汁作ってみようかな」「明日のご飯はとろろを取り入れようかな」と思わせてくれる、れいんさんの寄り添うような文章一...

私も自分のために味噌汁を作ったりしようかなと素直に思った。感想を見てると、当然だけど色々あるね。当たり前だ、人間の数だけ食事のスタンスがあるので。それでも私は、私に「味噌汁作ってみようかな」「明日のご飯はとろろを取り入れようかな」と思わせてくれる、れいんさんの寄り添うような文章一文一文を尊び、これからもお慕い申し上げますと強く言いたいのだ。

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2023/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

くどうれいんさんの作品は、初めて読みました。短編の食エッセイ集。一気に読んでしまうのが、なんだかもったいなくて、少しずつ読み進めました。 好きなフレーズがたくさんありますが、「迷ったら炒飯」など、タイトルも素敵です。 「ぶどうあじあじ」、「とろろが大好きかもしれない」が特に好きです。他の作品も読んでみたいと思います。

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2023/10/04

すっごく面白かった。 梅はあまり好きではないはずなのに、思わずコンビニでカリカリ梅を探し、それを食べながら読んだ。 くどうさんの食べ物の愛が溢れていた。 一人でご飯を食べにいけないところの話は、ファンの人と食べていて笑った。 瓶ウニは、そのうち絶対食べてみたい。

Posted byブクログ

2023/10/04

“わたしが厨に立てば、春は、四季は、いつでもわたしの手元からはじまる。” 岩手県盛岡市在住の著者が紡ぐ食エッセイ。 本書に出てくる食べものは、どれも馴染みがあり、素朴で生活に寄り添っているものが多い。 特に、地方住まいの経験がある人にはより共感できる内容ではないだろうか。 中...

“わたしが厨に立てば、春は、四季は、いつでもわたしの手元からはじまる。” 岩手県盛岡市在住の著者が紡ぐ食エッセイ。 本書に出てくる食べものは、どれも馴染みがあり、素朴で生活に寄り添っているものが多い。 特に、地方住まいの経験がある人にはより共感できる内容ではないだろうか。 中でも印象に残ったのは“焦がした”ということをどう自分で捉えているかということについて。 焦がしてしまった失敗を“焦がした”というのか、“焦がしちゃった”と言うのかで印象が変わるという。 前者は焦がした事実に落ち込み、自分を責めたり怒ったりするが、後者では失敗にユーモアが生まれ、前向きな行動に変わることか多いそう。 この研修結果は、著者が #焦がしちゃった で調べた様々な人の失敗談を読んで思ったようだ。 私も、日々のよく考えればなんてことのない失敗を“〜しちゃった、テヘヘ”と笑える人になりたいと思う。 どんなに嫌なことがあっても、悲しいことがあっても人は食べ生活は続く。 けして丁寧になんて暮らさなくてもいい。 毎日の生活に少し季節のものを味わったり、居心地よく過ごせればそれでいいのだから。 今日は何食べようかなと考えたくなる一冊。 こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ ・食エッセイが好きな人 ・暮らしにまつわる話が好きな人 ・心あたたまる話が好きな人

Posted byブクログ

2023/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

食についての文章の書き方が好みすぎる。 ここの節を読んで、冠婚葬祭のスタンスを真似したくなった。 「買い出しに行く元気もないわたしたち親族を、海苔がたんまり蒔かれた手作りのおにぎりが癒した。特に、お湯を注ぐだけのフリーズドライの即席オニオンスープが染みた。深いコンソメのうまみと、すこし濃いくらいの塩気がじんわりとからだに染み渡るようだった。ありがたくて手を合わせそうになった」(p.11) 他にも食べ物、食べること、調理などそれぞれの言葉づかいの巧みさが、いずれも心地良い感覚になる書かれ方をしていてとても楽しい。 「農業をやるというのは、四季の中でそういう巨大な腐敗をなんども見ることではないか。いつかは腐敗するもののなかから、自分が食べるものを選んで、捥ぎ取るということの繰り返しではないか。 いずれすべて朽ちる。そうであればなるべくおいしいところを選んだほうがよい。「んめとごだげ、け」。わたしはその一言に、何か人生にも通じるような大きなメッセージを感じずにはいられない」(p.53) 「桃を煮ているひとには抗えない魅力があるのかもしれない。桃を煮ているところに遭遇してしまったが再度、人は催眠術にかけられたようにそこに立ち止まってしまう」(p.56) 「「焦げちゃった」という語尾に表れる、てへへという空気にうっとりする。てへへ、と暮らしたいものだ。わたしも、どれだけ焦がしても「焦げちゃった」と笑える人間でありたい。きょうも日本のどこかでだれかが夕食を焦がしている。ありゃりゃ、と言いながら投稿される「焦げちゃった」にわたしは救われている」(p.60) 「いちばん先に揚がったひとつをバットの隅に置いてすこし冷まし、ぱらりと塩を掛けて、菜箸の先でひょいとつまんで食べる。さく、の、く、のときにはもう、ふきのとうのほろにがい香りが口の中に広がっている。春がいま、ここからはじまる。わたしが厨に立てば、春は、四季は、いつでもわたしの手元からはじまる」(p.128)

Posted byブクログ

2023/09/11

めちゃめちゃ楽しい食に関するエッセイ!自炊する暇ないぐらい忙しい自分も好きだけどちゃんと自炊して自然とともに、余白を感じながら生きたいわたしもいるから共感しまくり。言葉一つ一つに温もり。他のエッセイも読む!

Posted byブクログ