食欲人 の商品レビュー
とても読みやすかった。仮説のたて方、検証方法、分析と考察も、納得できるものだった。 p401『いま流行りの、ヴィーガンからケトンまでの様々な栄養哲学は、特定の状況では健康的な食事になるが、ほとんどの人は続けることができないし、経済的な既得権益や怒り、狂信が深く絡んでいる。』
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まず、この本を読んで感じたことは研究の大変さです。 バッタやゴキブリ、オラウータン等、様々な生物の餌食パターンを観察し、それらの研究結果から人間の食事や栄養の関係について仮説を立て、さらにまた研究を開始する。 この本は、研究者たちが日々、こういった作業を積み重ね、やっとの想いで創り上げられた努力の結晶だと私は思っています。 このような素晴らしい著書に出会えたことを、この本の作成に関わった全ての人に感謝申し上げたいです。 人は必要なタンパク質をとるために、余計なお菓子やおやつをついつい食べてしまう。その結果、肥満になったり、生活習慣病に陥ったりするリスクが高まってしまう。 しかし、これらはタンパク質の摂取量を増やすことで改善することができる。 私は最近、筋トレをするようになり、タンパク質を意識した食事を心がけています。実際に、お菓子を食べることはほとんどなくなったのですが(食べたいと思うこともほとんどないです。)、これは「筋トレを始めたから」という意識からくるものだと思っていました。しかし、この本を読んで、タンパク質の多い食事を心がけるようになっからなのだと実感致しました。 私はいま20代前半で、これから体質の変化等で太りやすくなることも考えられるので、日々の食事や運動は心がけていきたいと思いました。
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「人間はなぜ太るのか」というシンプルな問いの答え…かもしれない。 著者はいろいろな生物の摂食パターンを分析してきた。ショウジョウバエ、バッタ、オランウータン、そして人間。 共通して現れたバターンは、「生物は一定量のタンパク質を摂ろうとする」「食べものに選択の余地がある場合にはその生物に一番適したタンパク質含有量のものを選ぶ」「もしタンパク質含有量の低い食べ物しかなかった場合には必要なタンパク質を摂ることを優先する(その場合、余分な炭水化物や脂肪を摂取することになる)」 タンパク質が重要なのは明らかだが、ではタンパク質を過度に摂取すると、「成長が早くなり、生殖機能が強化される傾向がでるが、短命に終わる」。 現代社会にあふれる加工食品は人類にとって「初めて食べるもの」と言ってよい。味を調え、「また食べたくなる」よう作られているため、「低タンパク、高炭水化物、高脂肪」のものが多い。また塩分や添加物も多めになる。 人間は年齢によって必要な摂取カロリー量が決まってくる。また年代により、食事の中にどれくらいのタンパク質が含まれるべきか、も年代により決まってくる。 タンパク質量を意識しながら、なるべく生の食材を料理して食べる(加工された状態の食品を摂りすぎない)ことを心掛けるべき。
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バッタやショウジョウバエを通じた研究からの成果。そして、超化学物質にまみれた先進国の食生活。スナック菓子に手が伸びるのは、タンパク質不足に陥っていたからか。諸々意識して、少しずつ変えていきたい。まずは20時以降の断食からかな。
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【印象的なフレーズ】 ・生物は「長寿」より「繁殖」を優先する ・子供はマーケティング担当者の格好の餌食 ・「緑のラベル」は健康そうに見える 『科学者たちが語る食欲』と内容同じ?
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ご飯食べた後に物足りなくてお菓子を食べてしまう理由がわかった。そしてお菓子を食べてもまだ物足りない理由も。タンパク質多めに取ろうっと。
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タンパク質レバレッジ 生物はタンパク質ターゲット量を満たすまで食べ続けてしまう。よって炭水化物、脂質による肥満が生まれてしまう。→タンパク質を多く摂ることで脂質、炭水化物欲を抑制することができる。食べ過ぎ防止。 高タンパク質食は繁殖力を上げ、寿命を縮める。 高炭水化物食は寿命を...
タンパク質レバレッジ 生物はタンパク質ターゲット量を満たすまで食べ続けてしまう。よって炭水化物、脂質による肥満が生まれてしまう。→タンパク質を多く摂ることで脂質、炭水化物欲を抑制することができる。食べ過ぎ防止。 高タンパク質食は繁殖力を上げ、寿命を縮める。 高炭水化物食は寿命を延ばし、繁殖力を下げる。 高脂質食はメリットを打ち消す。 食物繊維の多い食事を摂るとタンパク質と炭水化物の比率が減り、食物繊維をもっと摂ろうとする。人間は繊維を消化できないので肥満の対策になる。 超加工食品(化学物質、トランス脂肪など)は、炭水化物と脂質の比率が高く、タンパク質や微量栄養素(ビタミン、ミネラルなど)の比率が低い。よって、化学物質による悪影響と肥満の原因になる。 タンパク質量の多い食は価格が高い 炭水化物量の多い食は価格が低い 脂質量の多さはとくに影響がない
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食事を取る際タンパク質比率が重要 比率が低いとタンパク質を充分取る為に沢山食べてしまい摂取カロリーが多くなってしまい、結果太ってしまう
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野生の生物は人間ほどの知識がないのに、完璧なバランスで栄養を接種している。 そのような一見信じがたい事実から始まり、なぜ人間はホモ・サピエンスと名乗るのに、肥満で命を落としてしまう数が増え続けるのかを科学のメスから解き明かした一冊。良書。
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タンパク質をしっかり取らないとそれを補うために他の炭水化物や脂質を摂取してしまう。 超加工食品は取らない。 栄養について少し知識を持っていた方が読みやすいかも。
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