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やがて訪れる春のために の商品レビュー

4.4

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

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2024/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

祖母が入院して空き家となった庭と家の手入れをするうちに,少しずつ自分のやりたかったことに気づいていく再生の物語.祖母ハルの認知症,妄想と思っていたことが現実の出来事とわかっていくところ,幽霊の正体見たり的な謎解き要素もあって面白い.でも一番楽しいのは庭の花や木々の名前などがわかってどんどん庭が美しく蘇っていくところで,こんなカフェなら私もぜひ行きたいと思った.

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2024/05/22

ハルばあはどんなふうに一人で過ごしていたのだろう、なぜ庭が野原のようになってしまったのだろうと気になって一気読みしてしまった。歳を取るとはこういうことだ、とハルばあに教えられた気がする。真芽が庭を再生させていく過程も感動。読み終えた時、タイトルに納得。

Posted byブクログ

2024/04/29

入院したお祖母様の荒れ果てた庭、それだけではなく、いろいろなものを孫の真芽ちゃんが再生させて行く。 綺麗事だけではない現代をあたたかく優しく包むようなハルさんの庭の植物に、読んでいる私まで包まれた。 とても好きなお話でした。

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2024/04/11

またまた会社の先輩にお借りした(^^) あー、この本は海が見える家の作者様だったのか。 通りで何とも温かさを感じられる。 先輩が貸してくださる本は、ほっこりする本が多い(^^) 私みたいに、人がバタバタ死ぬような殺人事件はあまり好まれないようだ。育ちの違いなのか??^^; ...

またまた会社の先輩にお借りした(^^) あー、この本は海が見える家の作者様だったのか。 通りで何とも温かさを感じられる。 先輩が貸してくださる本は、ほっこりする本が多い(^^) 私みたいに、人がバタバタ死ぬような殺人事件はあまり好まれないようだ。育ちの違いなのか??^^; 村上真芽は幼少時代を祖母の家で家族と暮らしていた。 祖母が大腿骨を骨折し入院することになり、庭の様子を見に行って欲しいと頼まれる。 かなりの年月をあけ、久しぶりに見た懐かしの庭は荒廃していた。 雑草に覆われて、樹は立ち枯れていた。 真芽はこの庭を再生させようと考える。 そして、次第に自分の夢を思い出す。 この作家さんの本は温かい。 悪い人が登場しないからか?読み終わった時にほっこりする(^^) 個人的には海が見える家の方が好みだが、この本も短時間でさくさく読めるくらいに、いつのまにか夢中になって読んでいた(^^)

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2024/03/21

庭にまつわる自然とそこに共存する家族。 ありがちな話題をありのままに、そして優しく感動的にまとめられていて癒やされました。

Posted byブクログ

2024/03/21

嘘の無い力強い言葉が読んだ人に届く本ではないかと思います。 飾らす、夢物語過ぎずにでも希望を持つ事が出来るお話です。 人生は上手くはいきません。でも上手くいかなかった事に目をそらし人の話を聞かないでいると真実が分かりません。 出来ないと思う事でも今の自分が出来る事をやらなければ本...

嘘の無い力強い言葉が読んだ人に届く本ではないかと思います。 飾らす、夢物語過ぎずにでも希望を持つ事が出来るお話です。 人生は上手くはいきません。でも上手くいかなかった事に目をそらし人の話を聞かないでいると真実が分かりません。 出来ないと思う事でも今の自分が出来る事をやらなければ本当に出来ません。 生きていくうえで分かっているはずなのに知ろうとしなかった大切な事を教えてくれる本です。 読めばタイトルを皆が納得出来ると思います。 解説も是非読んで欲しいです。

Posted byブクログ

2024/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なにもおおきなことではなく、できることをやればいい。なんのためにとか、そんなことはこだわらなくてもいい。むずかしく考える必要はない。自分がやりたいことを、自分のやり方で、できる範囲でやればいいのだ。 . 「私だってね、忘れたくて忘れるわけじゃないのよ。私のことを、勝手に決めないでほしい。ふつうにしてほしいだけなの」 . 自分というものは、自分の記憶の集積によってできている。そう考えると記憶を失っていくことは、自分の一部をもぎとられていくことに等しい。未来が限られていると知る者には、それはなおさらせつない試練となるだろう。 .

Posted byブクログ

2024/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

”ただふつうにしてほしい” 認知症のおばあちゃんが 口にした言葉が印象的だった 庭を通じて主人公がだんだん 変わっていくのが 読んでてすごく楽しかった 春を待つ今の季節に 読んで欲しい心温まる1冊です

Posted byブクログ

2024/02/27

とても好き。温かい。大事に手元に置いておきたい本。こういう出会いがあるから読書が好き。主人公が仕事辞めてやりたいこと見つける流れが、歌舞伎座の怪紳士に似てるなとも思った。

Posted byブクログ

2024/02/08

最後の一文になるほど。 小さい頃の思い出の庭を再生してまた新しい出発をした主人公が素敵だった。 最後の解説を読んで、自分が成長したと感じる一方で成長を見守っててくれた家族は年をとっていくけれどこれからどう一緒に過ごしていくか改めて考えたいと思った。

Posted byブクログ