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やがて訪れる春のために の商品レビュー

4.3

40件のお客様レビュー

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2023/09/28

やがて訪れる春のために。 続きがあるなら読みたい。 オープンガーデン&カフェの今後も気になる。 我が家のベランダでもお花を育ててるから、お花のお話も楽しかったし、周りの人たちとの関係もとっても良かった。 心が温かくなるお話。

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2023/09/25

大人になるにつれ考えることは、仕事、他人の評価ばかり。 小さな幸せってよく見ればたくさん溢れてるのだろうけど、どうしても見つけられなくなる。 そんな自分の背中を押してくれるような物語だった。 世間ではマイナスに捉えてしまうことも、マイナスだと思えばマイナス。それをプラスにしていく...

大人になるにつれ考えることは、仕事、他人の評価ばかり。 小さな幸せってよく見ればたくさん溢れてるのだろうけど、どうしても見つけられなくなる。 そんな自分の背中を押してくれるような物語だった。 世間ではマイナスに捉えてしまうことも、マイナスだと思えばマイナス。それをプラスにしていくのも考え方、行動次第なのかと感じた。 『庭』を中心にした物語でたくさんの花、季節の巡りを感じられ、登場人物も実は良い人ばかり。とても温かな物語だった。みんながこれからも幸せでありますように!

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2023/09/06

想い出の庭をもう一度。 家主が帰れないのなら仕方のないことかもしれないが、人が住めるように綺麗にしたことは気にかけないのか。 これから始まる新しいものは、色んな人の憩いの場になり素敵な景色を見せてくれるだろうな。

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2023/08/20

家族と庭の再生物語。 良かった…。素敵な読書時間でした♪ 元花屋の幼馴染みの助けを借りながら、入院したハル婆が帰る日のため、荒れ果てた庭の再生に取りくむまめ子。 その過程で関わるようになった人たちとの交流。 少しずつ庭に花が綻び、いつの間にか子供から大人まで人が集まる場所へと変...

家族と庭の再生物語。 良かった…。素敵な読書時間でした♪ 元花屋の幼馴染みの助けを借りながら、入院したハル婆が帰る日のため、荒れ果てた庭の再生に取りくむまめ子。 その過程で関わるようになった人たちとの交流。 少しずつ庭に花が綻び、いつの間にか子供から大人まで人が集まる場所へと変わっていく。 まめ子のハル婆の想い出に想像をめぐらせ、四季の花を愛でながらの読書。 ハル婆の想いを知って、胸に込み上げるものがありました。 読後は、温かいものでじんわり心が満たされます。 表題も秀逸!

Posted byブクログ

2023/08/06

荒れ果てた祖母の家の庭を手入れする真芽。 庭の花が季節ごとに咲き、ハーブや樹木が育ち、実をつけていくにつれて、真芽のまわりに、一緒にいて心地よい人たちが増えていく。 認知症の祖母の本当の思いを知ったり、母を思う娘の気持ちを知ったり、幼なじみのやさしさにふれたり、寂しさを感じて...

荒れ果てた祖母の家の庭を手入れする真芽。 庭の花が季節ごとに咲き、ハーブや樹木が育ち、実をつけていくにつれて、真芽のまわりに、一緒にいて心地よい人たちが増えていく。 認知症の祖母の本当の思いを知ったり、母を思う娘の気持ちを知ったり、幼なじみのやさしさにふれたり、寂しさを感じて生きている子どもと知り合ったり、思い込みで人を判断していたと反省したり。 真芽の心の傷が庭とともに癒され、みんなが庭に集い、おいしいものがいただける素敵な空間ができた。祖母の庭になぜたくさんの種類の植物や木が植えられていたのか、その理由がわかったとき、孫を思う優しさというものの大きさを感じた。 また、やがて訪れる春のために、真芽も訪れる人達もこの場所でいい時間を過ごせるだろうなと思う。 近くにこんな場所があればなぁ。

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2023/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小さい頃から祖母と共に過ごしてきた村上真芽。あるきっかけで家族ともども祖母の家から引っ越すことに。それからは大人になっても祖母と共に過ごしてきたその家を訪れることはなかった。そんなある日、祖母が入院したとの連絡、会いに行くと、庭が心配だから見てきてくれないかと頼まれる。しかし、久しぶりに訪れたその家の庭は荒れ果てて、以前祖母が作り上げてきたお花や木々であふれていた庭は跡形もなく、家の中でさえ、信じられないほどだった…。どうやら認知症の症状も出ていると母から知らされる…、そんな祖母にまた素敵なお花や木々を見てもらいたくて真芽は幼馴染の友らとの協力を得て、庭を少しずつきれいにしていこうと決心する。やがてそれが自分が今まで描いてきた夢につながっていく。 祖母の認知症のことが他人事ではなく、年を重ねていくたび、人は記憶をなくしていくのだろうか。。こんなにも生活が乱れてしまうのだろうか…という不安も伝わってくる…。ひと(自分)は記憶でできている、その記憶がなくなってしまったら、自分ではなくなってしまうんじゃないかという不安、、、怖くなる。忘れたくて忘れてるわけじゃない…という悲痛な祖母(ハル)の言葉も心に突き刺さってくる。けれど、生きてる間に築いてきた風景や記憶は、本人だけでなく、本人が忘れてしまっても、家族や友人、お隣さんなど、いろんなところで引き継がれていくことができる。ということもこの本では教えてくれる。最後まで読み進んでいくと新しい春が訪れていた。

Posted byブクログ

2023/07/30

道新の空知欄で、いわた書店のご主人がこの本をお客に勧めることが多い、という記事があった。さっそく買った。いい話でした。この作者の他の本も、そのうち読んでみよう。

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2023/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

入院中の祖母に頼まれたことがきっかけで、主人公の真芽はかつて自分も暮らして祖母の家の庭を見に行く。 かつての姿は見る影もなく荒れ果てた庭を見ていつか祖母が帰宅する日のために庭を再生させようと決心する。 庭が再生されるにつれ、疎遠になった祖母の、幻かと思われていた生き生きとした人間関係が次々と明らかになり、それと共に真芽自身が成長してゆく姿がとても眩しかった。 未来を感じさせる終わりに希望を感じます。 「忘れたくて忘れるわけじゃないのよ。私のことを、勝手に決めないでほしい。ふつうにしてほしいだけなの」 こちらの作品、現代ならではというか、耳の痛い話もでてきます。でも見ないふりはできない部分。 祖母の時は私は真芽みたいにうまく接することができなかったので、とても心に刺さりました。 #読書記録 #はらだみずき #やがて訪れる春のために #新潮文庫 #認知症 #

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2023/06/28

とても心温まる優しい物語でした。 主人公の真芽は、付き合っていると思っていた(1人勝手に思い込んでいただけ)男性が、自分の友達と親しそうに寄り添い歩いているのを見かけて、二人と縁を切り仕事まで辞めてしまう。 そんな所に、昔、一緒に暮らしていた祖母が入院したと連絡があり見舞いに行...

とても心温まる優しい物語でした。 主人公の真芽は、付き合っていると思っていた(1人勝手に思い込んでいただけ)男性が、自分の友達と親しそうに寄り添い歩いているのを見かけて、二人と縁を切り仕事まで辞めてしまう。 そんな所に、昔、一緒に暮らしていた祖母が入院したと連絡があり見舞いに行く。 そんな設定で物語は始まる。 一緒に暮らしていた真芽たち家族が家から出て行き、夫である祖父も亡くなり、ひとり暮らしていた祖母の衰え、認知の問題。 荒れ果てた祖母の家と庭。 目を背けたくなる独居老人の課題が、問題視というよりも、ありふれた日常の中に描かれていて深刻にならずに読めた。それでも、いずれ私自身も通る道だと思っている。 そんな祖母の家と庭を、真芽が祖母との思い出、祖母への想いで少しずつ再生していく。 作品の中に出てくる果樹やハーブ、草花がとても魅力的で 真芽によって手を加えられて生き返った庭の活き活きと輝いている様子がとても素敵で、そんな庭の風景を想像すると、とても穏やかな気持ちになりました。

Posted byブクログ

2023/06/12

緑いっぱいの庭に、爽やかな風が吹くのが感じられるような、そんな読後感。 単純な、庭再生の物語ではなかった。 真芽が、少しずつ、ひとつずつ、自分のことも、ハルさんのことも、いろんなことを理解して、受け入れていく様子に心動かされる。 真芽が手入れを始めたあれた庭には、不可解な謎が...

緑いっぱいの庭に、爽やかな風が吹くのが感じられるような、そんな読後感。 単純な、庭再生の物語ではなかった。 真芽が、少しずつ、ひとつずつ、自分のことも、ハルさんのことも、いろんなことを理解して、受け入れていく様子に心動かされる。 真芽が手入れを始めたあれた庭には、不可解な謎がたくさんある。 けれど、真芽がいろんなことに向き合っていくうち、周りの人たちにも変化があって、謎もクリアになっていく。 あずきはかわいいし、遠藤くんもナスビーも、ジローさんも、庭に集う人たちみんなやさしい。 読めば読むほど惹き込まれていって、最後にタイトルの本当の意味が分かった時、ジーンとした。 そして、つい、自分の祖母に、メールを送った。

Posted byブクログ