この本を盗む者は の商品レビュー
設定もストーリーも世界観も 全ておもしろかった! なのに読むのに時間がかかった。 それでも色んな世界を渡り歩くと、その世界観がしっかりしているから物語に入り込めるし 次はどんな世界に行くのかわくわくできた。
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作中に物語世界がたくさん出てくる「物語の中の物語」が読める本。 主人公の喋り方がやや苦手でいまいち入り込めず。 作中の物語世界はいくつかあったが、ハマったものは真剣に読めたけど、ハマらなかったものは読み流してしまった。 祖母・母・叔母との関係性や、ブックカースのことなどもう少し深...
作中に物語世界がたくさん出てくる「物語の中の物語」が読める本。 主人公の喋り方がやや苦手でいまいち入り込めず。 作中の物語世界はいくつかあったが、ハマったものは真剣に読めたけど、ハマらなかったものは読み流してしまった。 祖母・母・叔母との関係性や、ブックカースのことなどもう少し深堀りしてほしかったかも。
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新刊案内で気になってはいたものの、なかなか読まずじまいだった『この本を盗む者は』(深緑野分)。 412ページあってやーーーーーーーっと読めた……長かった………。 物語の中で、主人公が核心を掴めずにいる状態がもどかしくてもどかしくて… でも時間だけが過ぎていくあの感じが正直ちょっとつらくもあったけど、現実だって変わりないなとも思ったなぁ。 何やったらいいかわかんなくて日々をただただ過ごすだけの状態が続くのは同じなのに、 物語のキャラクター見て思っちゃうのは、私もそんな状態だからだろうなとも思うんだけど、 物事は一気には進んでいかない事もまた現実で、 マンガのようなスピード感のある生活は、実際には送りづらいとも思うのよ。 ………と、ついつい物語と現実を比べたがるクセがあります。 それがひと段落して今、登山並みの程よい達成感感じてる。 けど、目の前に次の5冊がいる‥笑
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本泥棒が現れると呪いにより様々な世界観の本の世界に町が変わってしまうという趣向のファンタジー小説 後半の物語全体の真相に迫っていくあたりは面白かったが、コミカルなキャラクター描写が自分にはあまり合わず少々読みづらさがあった このテーマであればもう少し本を読む楽しさが湧き出るような...
本泥棒が現れると呪いにより様々な世界観の本の世界に町が変わってしまうという趣向のファンタジー小説 後半の物語全体の真相に迫っていくあたりは面白かったが、コミカルなキャラクター描写が自分にはあまり合わず少々読みづらさがあった このテーマであればもう少し本を読む楽しさが湧き出るような楽しさが欲しかったが 深冬が最終的に没頭したのも、どちらかというとファンタジー世界そのものでは…?
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本を貯蔵する館を管理する一家の娘が主人公。館の本が盗まれるとファンタジーの世界に入り込み、犯人を見つけないと出ることができなくなってしまうという話。ファンタジーの世界の話は面白いところがあるが、戻ってからの現実世界での話の展開はそこそこ。
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面白い話だな、と思って読んだのだが、ラストになってそもそもの設定が今一つ。全部神社のせい?ひるねって何者?なんで深冬だけすべての記憶が残っているの?疑問ばかりが浮かぶ。
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舞台は読長町にある御倉館。 主人公は、御倉一族であり、本嫌いの御倉深冬と真白という不思議な女の子。 御倉館には、先代御倉嘉市が集めた膨大な蔵書があった。 この本には、本について厳格な考えを持ち一般公開されていた御倉館を閉鎖した祖母御倉たまきの手によってブック・カースという呪いがかけられていた。 ある日、本が盗まれ、本の世界になった読長町。 その中で、元の世界に戻るべく、泥棒を探す、深冬と真白。 物語終盤には、ブック・カースの謎やましろの正体などが解決され、面白い。 ただ、本の中に複数の別の話があり、設定も様々に複雑なので、結構ファンタジー好きで、且つ、本を読み慣れている人でないと難しく良さに気づきにくいと感じた。
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私としては珍しく つっかえつっかえ 休み休み読みました。 不思議なくにのアリス 苦手だったなあ! なんて思い出しました。 不可思議な登場人物 犬になっちゃう真白 お父さんの妹のはずの ひるね 主人公の深冬のおばあさんの たまき そして一番変じゃないはずなのに 核心を握っている父親...
私としては珍しく つっかえつっかえ 休み休み読みました。 不思議なくにのアリス 苦手だったなあ! なんて思い出しました。 不可思議な登場人物 犬になっちゃう真白 お父さんの妹のはずの ひるね 主人公の深冬のおばあさんの たまき そして一番変じゃないはずなのに 核心を握っている父親の あゆむ 有名なほんのコレクターで 御蔵館を作ったのが曽祖父 おばあさんのたまき は 本がぬすまれるのにがまんができずに 呪いをかけた。 本が盗まれると 現実の世界が 父親の書いた本の世界になってしまう。 何冊も書いているので 今度はこんな物語か! となってしまう。 町の人たちみんなを巻き込んで 本の世界が繰り広げられる。 その中で 深冬は 本を盗んだ犯人を見つけ出さないといけない。 見つけ出すと やっと元の町にもどることができる。 結局 曽祖父が神社に本を200冊寄贈し それをたまきに伝えなかったために 呪いが発動した。 深冬は 家の圧力から 本を読むのが嫌いな子に育つ。 いろんなものと戦って 自分は本が嫌いじゃなかったことを 思い出す。 大好きな犬の耳をもつ真白は 深冬が小さい頃 何回も描いたイラストだった。 私って本当は こんなのが好きだったんだ! と 自分を取り戻していく。 違う世界になる回数が多く その本の内容がよくわからないため 結構疲れました。 でも げっつらばったら 読んだ本のほうが 心に残るかましれません。
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単行本の時から気になっていたので読んでみた。 んんん、濃ゆいファンタジー小説でした! 舞台は読長町という、古書店や新刊書店、ブックカフェ等々溢れる本の街。 主人公は本の蒐集家御倉家に生まれた本嫌いの深冬。 おばあちゃんがかけた本の呪い、”ブックカース”から街を救うために、嫌々本と...
単行本の時から気になっていたので読んでみた。 んんん、濃ゆいファンタジー小説でした! 舞台は読長町という、古書店や新刊書店、ブックカフェ等々溢れる本の街。 主人公は本の蒐集家御倉家に生まれた本嫌いの深冬。 おばあちゃんがかけた本の呪い、”ブックカース”から街を救うために、嫌々本と向き合います。 読長町がいろんな雰囲気の種類に様変わりする様子が事細かに描かれていて、色んな世界観を楽しめました。 本のことを愛している人ならワクワクするような光景が沢山出てきます。 読むのに時間がかかりましたが、こってりこってり楽しめました。
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本を盗んだどろぼうを追いかけ、さまざまな本の世界を冒険するという帯の文を読んで『文学刑事サーズデイ・ネクスト』のような話かと思ったのですが、違いました。 本の世界に入っていくサーズデイ・ネクストが本の世界に入り込んでいくVRの世界だとしたら、こちらは現実世界に本の世界が重なりあうMRのような感じ。 時代といえば時代なのかも。 それにしても、ファンタジーというのは難しいジャンルなんだなあと思う。 現代小説も時代小説も上手い宮部みゆきも、ファンタジー小説となると今一つといつも思ってしまうけど、深緑野分もファンタジーは向かないかも。 書き込みが丁寧過ぎて、読者の側の自由度がないんだなあ。 特に視覚情報が細かいから、角川書店発行ということもあって、メディアミックスを念頭に置いた作品だったのかもしれないなどと、メタ読みまでしてしまう。 そういう外側の事情はさておいて、この作品。 本嫌いの主人公深冬は、膨大な蔵書をもつ家に生まれ、しかも祖母の強い意志で、一家の者以外は本の持出禁止であり、それを破ったものは呪われる…などという突拍子もない事態を日常として過ごしている。 祖母が亡くなり、父が入院した矢先、その呪いが発動した。 本を読むことしかできない叔母のひるねは役に立たず、どこからともなく現れた真白という少女とともに深冬は盗まれた本を探す冒険を繰り返すことになる。 設定は面白かったんだけど、作品ののめり込むほどではなかったのは、作中作があまり魅力的ではなかったから、かな。 真白の正体は、はじめ亡くなった祖母たまきの良心かと思ったんだけど、違ったね。 でも、極端なたまきの性格ではあったけれど、彼女は彼女なりに読書好きであり、しかも娯楽小説ばかりを集めた「御蔵館」であるとすれば、娯楽小説を愛していたのだろうから、だとすると本来人間嫌いではないと思うのよ。 何かで人間という存在にがっかりしたのかもしれないけれど、人間を好きでなければ小説は読めない。 そんなたまきの血を引いたあゆむの娘である深冬を支える真白は、ある意味たまきの良心と言っていいと思う。 で、「この」本を盗む者の話ではないよね。 この「本」を盗む者への呪いの話。 本を読まない人が増えた現在、だけど万引きは増えている。 本屋さんが続けられなくなり閉店するというケースが多々ある現状を、作者は訴えたかったのかもしれない。 そして、読書の世界ってこんなに多種さまざまで、きっとどこかに自分に合った本があるかもよっていう話なのかもしれない。 それはわかるけど、激しく同意するけれど、まずその前に、読みやすくあれ、と思った。
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